スピンオフ銭明日編集長

モットーは"年を重ねる毎に幸せになる"銭明日編集長の日記

震災の気が重い日々2

2011年04月01日 | Weblog
菅野とは水沢商業の同級生である。
彼が陸前高田から越境入学して来た理由は、就職に有利なことだったようであるが
高校を出てからはそれぞれの人生を歩んで来た訳で、その間の交友は殆どなかった。
しかし私が15年前に陸前高田広田町の前花貝地区にサテライトオフィスを構えてから交流が再開した。


震災前の美しい高田松原

年に数回は高田の街で旧交を温めるのが年中行事になっていた。
彼は気仙町のリーダーで、様々な団体に所属していてこの町の名士となっていた。
そんな訳で酒が入れば豪遊をする事となり、私にとっても楽しみになっていた。

さて、その菅野が今回の震災でどうなってるのか。
同級生からも心配する声が多く、代表して訪問した次第でもある。

この辺の被害状況は、リアス式海岸のV字に引っ込んだところから入り込んだ巨大津波のエネルギーが
村落をことごとく飲み込んで、家が家を倒して行ったようである。
反面、出っ張りのところは高台にあり嘘のように殆ど被害は見受けられない。

自宅近くの月山神社に行ってみた。
地域の方が数十人テントを張り暖房燃料の材木を切っていたがここには居なかった。
しかし小学校の前に避難場所の地域交流センターがあることを伺った。

地域交流センターも人がごった返していたが、入口側の事務所内にそれらしき人物を見かけた。
いつもと変わらずに地域のリーダーを担って家族共々無事であったようだ。

心配して駆けつけた自分には「何しに来た」であったが、腐れ縁の友人とはそれで良いと納得する。
菅野と飲み歩いた高田の店が懐かしく感じる、その一軒も今は無い、せめてお店の方は無事であって欲しい。

菅野の無事を後にサテライトオフィスがある広田半島に向かう。


<銭明日二世こと菅村経悦>
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