1952年[生きる]
無気力、無感動な人生を送っていた男が自分の余命を知って公
僕としての自分に目覚める。
有名な黒澤映画の中でもそのヒューマニズムが頂点に達したと
評価される作品。「生きる」という普遍的テーマと共にお役所
仕事に代表される官僚主義を批判している。
1952年[恐怖の報酬]
町から500km離れた油田で大火災が発生、石油会社はニトログ
リセリンによる消火を決断してそのニトログリセリンを運搬する
4人を募集して2台のトラックで運ばせる。次々と襲いかかるト
ラブ ルを描いて最後まで楽しめるサスペンス映画の傑作。
主役のイブ・モンタンが歌手であることを知ったのはずーと後。
1953年[ローマの休日]
おそらく日本中の映画フアンが必ず見たであろう名作中の名作
と云っても良いのではないか。私はラストシーンで新聞記者が
写真を王女に手渡した際の、王女のままざしが不安から歓びに
変わるシーンが好きだ。ヘップバーンならではの美しさだと思
う。
あの映画を見て我が姉も髪型をペップバーンカットに変えた。
1952年[真昼の決闘]
結婚式を挙げたばかりの保安官にかって逮捕した無法者の帰還が
伝えられる。彼等と対決するため町中を歩き回るが協力は得られ
ない。時計の針は進み正午を告げる。列車は着いて花嫁は乗車
して無法者は降りてくる。「ハイ・ヌーン」で主題曲も流行った
1955年[旅情]
ベニスを訪れたオールドミスはそこでハンサムな男性と知り合う。
彼女は次第に彼に恋心を抱くが彼には息子がいることを知り、
からかわれたと思い傷心の内にベニスを去る。
有名なラストシーンが好きだ。
1957年[情婦]
金持ちの未亡人を殺した容疑をかけられた青年は老齢ながらロン
ドンきっての敏腕弁護士に弁護を依頼する。だが検察側証人とし
て法廷に立った妻から思いがけない証言が発せられる。この後の
どんでん返しにこの映画の面白さが凝縮している。
3枚目に続く
私は最近映画熱がぶり返した。先週も見たし今週も見る映画は決めてある。
今までに何本見たか見当もつかないが想い出に残る映画はそんなに多くはない。懐かしくも心を豊かにしてくれた名画を書き出してみた。
1925年 [チャップリンの黄金狂時代]
絶妙なギャグとストーリーで抱腹絶倒させられた観客はその後
この映画は深刻なテーマを提起していることを、 喜劇と悲劇が
紙一重と自ら知ることになる。
1937年[望郷]
ギャングのボスのペペはその権力を享受しつつもパリへの望郷の
念を捨てきれずにいる。そんな時、パリを思い起こさせる女に
出会った ペペはパリに帰りたいという思いを抑えきれない。
安息の地 カスパを出るペペを待っていたのは刑事だった。
ジャン・ギャバンのレビュー作品
1940年[怒りの葡萄]
アメリカ大恐慌の時代、住み慣れた土地を追われ西部に向けて
旅立つ貧しい小作人一家の話。
この映画でジョン・フオード監督の出発が社会派だと知った。
1948年[自転車泥棒]
長い失業の末漸く職を得た男は質屋から自転車を受けだし街に
出るがふとした際に自転車を盗まれてしまう。警察に行くが
相手にされず自分で探すことにするが・・・
デ・シーカ監督の数ある名作中の一本
1951年[アフリカの女王]
第二次大戦下、日用品を積んで川下りをする船の上で女伝道師
と大酒飲みの船長の二人が次第に戦友から恋人に変わっていく
愛の物語。主役の二人が結ばれる事が分かっているので安心
して見ていられる。
1951年[見知らぬ乗客]
列車の前シートに座った男から交換殺人を持ち掛けられ、
相手は自分の妻を殺すという計画を勝手に実行してしまう。
ヒッチコック絶頂期の作品で私の最も好きなスリラー映画だ。
2枚目に続く