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自民党電力改革案、電力会社を横目に改革を努力目標に修正(変わらぬ骨抜き体質)

2013-03-19 | Weblog

記事:発送電分離 自民党内の反対で「努力目標」に

 政府・自民党は18日、大手電力会社の送配電部門を発電部門から別会社化する「発送電分離」を盛り込んだ電力改革の政府方針案を修正する方向で調整に入った。

  当初案は発送電分離を18~20年をめどに実施し、関連法案を15年通常国会に提出する方針を明記していた。しかし、党内の反対が根強いことから、目標年限は残しつつ、法案提出や改革の実施については「目指す」との表現を加える方向だ。改革が「努力目標」に後退することで、発送電分離が事実上、骨抜きになる恐れもある。

 政府は月内に発送電分離と家庭向け電力販売の自由化を柱とする電力改革案を閣議決定する。18日開かれた自民党経済産業部会などの合同部会では、発送電分離について、出席議員から「原発再稼働などが見通せない中、拙速に行うべきではない」などの慎重意見が噴出。

 このため、政府・自民は、発送電分離の法案提出や改革の書きぶりを緩める方向となった。最大の焦点の発送電分離の実現性があいまいになれば、電力改革の大幅後退は避けられない。(ASAHI)


 

関連記事:発送電分離なら「原発持てない」 八木電事連会長

 電力会社から送配電部門を切り離す「発送電分離」について、電気事業連合会の八木誠会長(関西電力社長)は2月15日の記者会見で、「今の状況では(原発は)多分持てない」と述べた。送配電網が切り離されれば売り上げが減り、原発の維持費用などを出せなくなると心配しているからだ。

 経済産業省の専門委員会は8日、「5~7年後をめどに分離を進める」との報告書をまとめた。電力会社の子会社に送配電部門を移す「法的分離」(別会社方式)を想定している。

 これに対し、八木氏は「低廉で安定的に電気を送れるのか検証されていない」「お客さまの利益につながるシステム改革にはならない」と反対した。

 


追加記事:2013/3/28

発送電分離2018~20年めど実施 4月2日閣議決定:

 安倍政権は、電力会社から送配電部門を切り離す「発送電分離」を2018~20年をめどに実施する方針を固めた。電力システムの改革を段階的に進める政府方針を4月2日に閣議決定する。安倍晋三首相は改革に積極的な姿勢を明確にしたうえで、電力分野を6月にまとめる成長戦略の柱の一つに据える考えだ。

 政府方針では、まず15年をめどに電力会社が地域を越えて電力を融通し合うための広域系統運用機関を設置。今は電力会社にしか認めていない家庭向け電力の販売を新しい業者にも認める「小売り自由化」は16年をめどに行う。そのうえで18~20年をめどに発送電分離に踏み切ることを明記し、そのための電気事業法改正案は「15年の通常国会に提出を目指す」とする。

 発送電分離には大手電力会社の反発が強く、自民党内に実施や法案提出の年限明記を見送るよう求める動きがあった。茂木敏充経済産業相は経産省の専門委員会の報告書に基づき、18~20年をめどに発送電分離を実施するための法案を15年通常国会に提出するといった改革案を自民党の部会に提示。だが、党内から反対の声が相次ぎ、「提出を目指す」と表現が後退した。(ASAHI)

朝日新聞社


[社会復帰] 出所者支援プロジェクト(受け入れ企業、法務省を動かす)

2013-03-19 | Weblog

記事:法務省、支援に動く

刑務所や少年院で採用面接実施へ:

法務省は、受刑者の更生を支援する取り組みの一環として、大阪などに本社を置く企業7社と協力し、受刑者が刑務所や少年院の施設内で採用面接を受けられるようにするほか、仮出所したあとにアルバイトで働いてもらう取り組みを始めることになりました。

法務省は、受刑者の更生を支援する取り組みを進めており、その一環として、谷垣法務大臣が18日、大阪などに本社を置く企業7社の経営者らと会談し、受刑者の社会復帰に向けて協力していくことになりました。

具体的には、受刑者が関西の7か所の刑務所や少年院の施設内で採用面接を受けられるようにするほか、仮出所したあとにアルバイトで働いてもらう取り組みを始めるとしています。

また、来月からは7社の企業が刑務所や少年院の施設内で社員の採用募集なども行うとしています。
7社の代表を務める全国チェーンの飲食店を経営する中井政嗣氏は「一度罪を犯してしまっても再チャレンジできる社会にしていきたい」と述べました。

受刑者の就職活動は、これまで家族や保護司が就職先を探し、出所後に本人が面接に行くケースが一般的で、法務省は今回の取り組みを通じて、受刑者の社会復帰への意欲が高まることが期待できるとしています。


 

以下は3月1日付ブログ:[社会復帰] 出所者支援プロジェクト(広がる輪)

記事:受け入れ企業

出所者雇い社会復帰支援 関西の飲食業など7社、プロジェクト立ち上げ

2013.2.28 SUNKEI
「職親プロジェクト」の調印式に出席した日本財団の笹川会長(左から4人目)ら=28日午後、大阪市中央区

「職親プロジェクト」の調印式に出席した日本財団の笹川会長(左から4人目)ら=28日午後、大阪市中央区

 刑務所や少年院を出た人に働く場を提供するとともに再犯防止を図ろうと、日本財団(東京)と、大手お好み焼きチェーン「千房」(大阪市)など関西に本社を置く企業7社が28日、雇用促進に取り組む「職親(しょくしん)プロジェクト」を立ち上げた。複数の企業が元受刑者の社会復帰を雇用面でサポートするのは全国初で、同財団は「これをモデルケースとし、全国に広げていきたい」としている。

 平成24年版の犯罪白書によると、23年の再犯者率は過去最悪の43・8%。白書は、再犯防止に向け「安定した就労・住居の確保が重要」と指摘しており、今回のプロジェクトは、こうした社会的要請に寄与する狙いがある。

 参加企業は千房のほか、串カツチェーン店「だるま」を展開する「一門会」(大阪市)▽焼肉チェーン店「但馬屋」の「牛心」(同)▽和食専門店「信濃路」(和歌山市)▽建設会社「カンサイ建装工業」(大阪府岸和田市)▽日本料理「プラス思考」(大阪市)▽美容室「プログレッシブ」(同)。千房は平成21年から出所者を雇用し、信濃路も受け入れ実績がある。

 28日、大阪市で開かれたプロジェクトの調印式では、日本財団の笹川陽平会長が「出所者も社会の人的財産。長期的にサポートしたい」とあいさつした。

 参加企業は出所前から受刑者の面接を行い、採用決定者には教材を送るなどして“研修”を実施。出所後、採用者は各社の店舗で半年以内の就労体験を積み、正社員を目指す。

 出所者の受け入れ目標は5年間で計100人。参加企業の間で人事交流も検討するという。

 

記事:元受刑者

「自分の店持ちたい」夢抱き仕事に打ち込む出所者 社会復帰支援の輪広がる 

2013.2.28 SUNKEI
厨房でお好み焼きを焼く小柳さん。出所者支援の輪が広がることに「うれしい」と笑顔を見せる=大阪市北区(細田裕也撮影)

厨房でお好み焼きを焼く小柳さん。出所者支援の輪が広がることに「うれしい」と笑顔を見せる=大阪市北区(細田裕也撮影)

 大阪市北区の「千房」曽根崎支店。3年前から同社で勤務し、お好み焼きを手際よくひっくり返す社員の小柳拓哉さん(29)は「自分の店を持つ」という目標に向け、日々研鑽(けんさん)を積んでいる。

 平成19年秋、飲酒運転事故の執行猶予中に自動車盗を犯し、懲役2年4月の実刑判決を受けた。「何であんなことをしたのだろうか」。服役した山口県の刑務所で後悔と反省を繰り返す一方、「出所しても仕事にありつけるのか」と不安を抱き続けた。

 千房が受刑者を対象に求人を出しているのを知ったのは21年春。刑務所内の講義室で行われた中井政嗣社長との面接で「将来、独立して店を持ちたいんです」と熱意をぶつけた。

 22年2月に仮釈放となり、間もなく道頓堀支店(大阪市中央区)でパートとして働き始めた。客商売がうまくできるのか、同僚からどう思われているのか…。不安を抱えながらも、与えられた仕事にがむしゃらに打ち込んだ。やがて、勤務態度が高く評価され、刑期満了を受けて同年7月に晴れて正社員となった。

 23年末に曽根崎支店へ異動。現在は経理処理なども任されるようになり、店舗運営にも主体的に関わるようになった。

 「犯した罪と向き合い、出所後は真面目に人生をやり直そうと考える受刑者は少なくない」。小柳さんは、出所者の社会復帰を支える活動が広がることを期待している。

 

 


嬉しいじゃないの若者気質、おじいちゃんよかったねぇ(葬式代カンパ)

2013-03-19 | Weblog

 葬式代カンパするぜ 衆院選で供託金没収の94歳に共感:

 「日本国憲法を守ろう」と94歳で衆院選埼玉12区から立候補するも、最下位で落選した川島良吉さん。「葬式代」だった供託金300万円は失ったが、その行動は共感を呼び、全国各地から葬式代カンパの申し込みが相次いでいる。札幌市のパンクロッカーは「オジイちゃんありがとう! 葬式代は俺たちがカンパするぜ!」基金を立ち上げた。

 汗と熱気が充満する東京・渋谷のライブハウス。今月9日、「SLANG(スラング)」のボーカルKO(コー)さん(42)が腹の底から絞り出すような声で歌い続ける。疾走する音の洪水。家族とともにライブに招かれた川島さんは、杖で体を支えながら舞台を凝視していた。

 「94歳のじいちゃんが、この間の選挙に出たって知ってっか?」。曲の合間、KOさんが観客に問いかけた。「こんな年のじいちゃんを選挙に駆り出させてしまった。俺たち恥ずかしいと思うよ」

 間髪入れず、川島さんが叫んだ。「恥ずかしくないよ! みんなのパワーをいただいたよ!」

 若者たちから拍手がわいた。「おじいちゃん来てくれてありがとう」。終演後、スマホや携帯のカメラに囲まれた。「戦争体験を伝えたい」と訴えた老人は満面の笑みで応えた。

 昨年12月の衆院選期間中、KOさんはネットで「94歳無所属新顔」の存在を知った。「戦争NO」「護憲」「原発反対」「命を大切に」。当選の見込みはほぼないのに、立候補することで世の中に問題提起した川島さんの思いが、「すごい伝わってきた」。

 選挙後、バンドのメンバーと埼玉県羽生市の川島さん宅を訪ね、基金を立ち上げたいと提案した。ツイッターやライブで呼びかけ、振り込まれた寄付は30万円を超えた。500円、千円の入金もある。

 KOさんは言う。

 「自分たちが政治に無関心だから、こんな状況を招いた。川島さんに会い、もっと勉強しなければと思い知らされた」

 川島さんの元にはほかにもカンパが相次ぐ。名前を明かさず現金十数万円を送付してきた人もいた。「福島中央」の消印を見た川島さんは「震災で大変だろうに、私なんかに寄付してくれて」と涙ぐんだ。

 手紙も十数通、届いた。「熱い心に打たれた」「大きな拍手を送る」。今月20日、連絡先がわかった人たちを自宅に招き、「語る会」を開く。「いただいた寄付、このまま葬式代に充てる気持ちはないよ」

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「俺も舞台に上がりたかったよ!」。終演後、KOさん(右)とポーズを決める川島良吉さん=東京都渋谷区

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「俺も舞台に上がりたかったよ!」。終演後、KOさん(右端)らSLANGのメンバーとポーズを取る川島良吉さん=東京都渋谷区


 以下は12月17日付ブログ:[衆院選] 開票結果、埼玉12区、新人川島良吉(94歳の気骨の立候補-反原発・日中友好外交宣言)

16日に投開票を迎える衆議院議員選挙。埼玉12区に無所属新人で立候補している川島良吉さんは、今回の選挙で最高齢となる94歳だ。

 出馬の動機は、既成政党の足並みが揃わない分裂状態に我慢ならなかったことだった。

「たまたまテレビを見ていたら、1人でも立候補できることが分かった」と語る川島さん。

供託金の300万円は、自分の葬式代を切り崩して捻出したという。

立候補締め切りの3時間前に滑り込みで届け出たが、その際、窓口の女性から「本気ですか」と尋ねられたそうだ。

 川島さんは妻や多くの友人をすでに亡くしており、家族会議を開いてサポートを呼び掛けた。

表立った街頭活動はしていないが、反原発などを公約として記載したポスターは掲示板にしっかりと貼られている。

 選挙戦で注目を集めるテーマの1つに、尖閣問題などで冷え込む日中関係が挙げられるが、日中戦争で7年間従軍した経験を持つ川島さんは、「戦後の厳しい状況を生き抜く上で、中国人は私を助けてくれた。私は彼らを良く知っている」と話す。

 高齢化社会が進む日本で、川島さんは文字通り彼らの代弁者として選挙戦に臨む。