3月20日 0時37分速報
福島第一原発 すべての冷却システム復旧
東京電力が調べたところ、外部の送電線から電気を受けている3つの配電盤が停止していて、このうち2つの配電盤で復旧や切り替えなどを行った結果、停電からおよそ28時間たった19日午後10時43分までに、1号機と4号機、それに3号機の使用済み燃料プールで冷却システムが順次復旧しました。
東京電力は、その後、ほかの配電盤の切り替えなど復旧作業を続け、残る共用プールの冷却システムの運転を20日午前0時12分に再開させ、今回停止したすべての冷却システムを復旧させました。
一方で、東京電力は、今回停止した配電盤のうち、残る1つで異常があったとみて調べていますが、目立った損傷などはなく、トラブルの原因はいまだに分かっていません。
東京電力は、この配電盤に、何らかの原因で電気が流れすぎたり、電圧が低下したりするトラブルが起きた可能性があるとみて調べていますが、原因の究明にはさらに時間がかかり、今後の再発防止対策に影響が出るおそれもあります。
また今回のトラブルでは、東京電力が報道機関に公表したのは、発生から3時間以上たったあとで、公表の在り方も課題になっています。
3月19日 23時14分
福島第一原発 3号機も冷却再開:
その後、4号機の燃料プールについては、午後4時すぎに冷却システムを復旧させ、さらに、午後10時43分には3号機の燃料プールも冷却システムの運転を再開しました。
このほかの冷却システムについても、20日午前8時ごろまでに復旧する方針です。
福島第一原発では、18日午後7時前、事故の収束作業の拠点となっている免震重要棟で瞬間的に停電が発生したのに伴い、1号機と3号機、それに4号機の使用済み燃料プールや、敷地内にある使用済み燃料を専用に保管している「共用プール」で冷却システムが止まりました。
外部の送電線から電気を受けている3つの配電盤が停止していたことから、東京電力は何らかのトラブルが起きたとみて、調査を行うとともに復旧作業を進めていました。
その結果、19日昼ごろまでに2つの配電盤について復旧作業が終わったことなどから、1号機の燃料プールの冷却システムについては、トラブルの発生から19時間たった19日午後2時20分ごろに運転を再開しました。
また、4号機の燃料プールについては、残る1つの配電盤の代わりに非常用の発電機につなぐなどして、19日午後4時すぎに冷却システムが復旧したほか、3号機の燃料プールについても、別の配電盤に切り替えるなどして、19日午後10時43分に冷却システムが復旧しました。
共用プールの冷却システムについても、20日午前8時ごろまでに復旧させる方針です。
東京電力によりますと、異常があった配電盤は目視したかぎり、損傷などはないということで、引き続きトラブルの原因について調べています。
この影響で、燃料プールの水温は最も高い4号機のプールでトラブルの発生する前の18日午後6時には25度だったのが、19日午後4時30分には30度まで上がりましたが、東京電力の規定で定めている65度よりは低く、冷却には問題ないと話しています。
このトラブルで1号機から3号機の原子炉への注水に影響はなく、原発の周辺で放射線を測定する、モニタリングポストの値にも変化はないということです。
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3月19日 15時14分速報 福島第一原発1号機 燃料プール冷却再開東京電力福島第一原子力発電所で、18日夜に発生した停電に伴い、使用済み燃料プールの冷却システムなどが止まっていたトラブルで、東京電力は復旧作業を行い、午後2時20分ごろに、1号機の燃料プールの冷却システムの運転を再開しました。追加記事:時事通信 3月19日(火)15時38分配信 3号機と4号機使用済み燃料プールの冷却について、東京電力は、19日午後8時ごろの再開を目指していることを明らかにした。 |
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3月19日 12時23分速報 |
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福島第一原発で停電 原因特定できず 東京電力福島第一原子力発電所で、18日夜、停電が発生し、使用済み燃料プールの冷却システムなどが止まっているトラブルで、発生から17時間たった今も電源設備のトラブルの原因を特定できず、燃料プールの冷却を復旧できない状態が続いています。 福島第一原発では、18日午後7時前、事故の収束作業の拠点となっている免震重要棟で瞬間的に停電が発生し、1号機と3号機、それに4号機の使用済み燃料プールや、敷地内にある使用済み燃料を専用に保管している「共用プール」で、冷却システムが止まりました。
東京電力は、外部の送電線から電気を受けている3つの配電盤で何らかのトラブルが起きたとみて、調査を行い、これまでに2つの配電盤は復旧しましたが、残る1つの配電盤のトラブルの原因が特定できず、発生からおよそ17時間たった今も燃料プールの冷却を復旧できない状態が続いています。燃料プールの水温は、19日午前10時現在で16度から30度程度になっていますが、最も温度が高い4号機のプールで、社内の規定で定めている65度を超えるまでに4日程度かかると見込まれています。 東京電力は、トラブルが起きた配電盤を交換することや、燃料プールの冷却システムを別の配電盤に接続することを検討していて、燃料プールの冷却システムを19日中にも復旧させたいとしています。また、社内の規定で、2日以上電源が失われてプールの冷却システムが止まった場合、消防車などで注水する対策が行われるということです。 このトラブルで、1号機から3号機の原子炉への注水に影響はなく、原発の周辺で放射線を測定するモニタリングポストの値にも変化はないということです。 燃料プールの冷却システムなどの復旧作業について、東京電力の尾野昌之本部長代理は、「プールの温度は十分に低い状態で、温度の上昇にも時間的な余裕があるものの、このうち最も余裕の少ない4号機の燃料プールの冷却について、復旧を優先させたい」と話しています。 また、このトラブルの発表が発生から3時間以上遅れたことについて、東京電力は「設備の状況を確認したうえで発表しようとしたが、確認に時間がかかり、誠に申し訳ない」と話しています。 官房長官「対策講じている」: 菅官房長官は、閣議のあとの記者会見で、「原因究明に全力で取り組んでほしい。使用済み燃料プールの冷却装置については、まだ復旧していないのが事実だ。国民の皆さんがいちばん心配しているのは、4号機のプールの水温が65度に上昇することだと思うが、ここを越えるには4日間の余裕があるということなので、その間に全力で復旧したい」と述べました。そのうえで、菅官房長官は「最悪4日間で改修できなかったときのため、冷却のための代替手段も万全を期すよう対応する予定なので、全く心配のないような対策を講じている。原発周辺の放射線量の変化は全くないということだ」と述べました。 |
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3月19日 4時26分速報 |
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停電 冷却システム止まる(いぜん調査中) 東京電力福島第一原子力発電所で、18日夜、停電が発生し、1号機と3号機、それに4号機の使用済み燃料プールの冷却システムなどが止まりました。 東京電力は原因が分かりしだい復旧作業に入ることにしていますが、福島第一原発では、事故から2年たっても原因不明の電源トラブルで冷却システムが止まるという不安定な状態が続いています。 東京電力によりますと、福島第一原発で、18日午後7時前、廃炉作業の拠点となっている免震重要棟で瞬間的に停電が発生し、1号機と3号機、それに4号機の使用済み燃料プールや、敷地内にある使用済み燃料を専用に保管している「共用プール」で、冷却システムが止まりました. プールの水温は、18日の午後6時現在で14度から25度ですが、4つのプールには合わせて8500本余りの使用済み燃料が入っていて、最も温度が高い4号機のプールで社内の規定で定めている65度を超えるまでに4日程度と見込まれています。 東京電力は原因が分かりしだい、冷却システムの復旧作業に入ることにしていますが、トラブルから半日近くがたっても原因が分かっていません。 東京電力は、外部の送電線から電気を受けている3つの配電盤で何らかのトラブルが起きたとみて原因を調べています。 このトラブルで、1号機から3号機の原子炉への注水に影響はなく、原発の周辺で放射線を測定するモニタリングポストの値にも変化はないということです。 福島第一原発では、事故から2年たっても原因不明の電源トラブルで、冷却システムが止まるという不安定な状態が続いています。 このトラブルは、発生から3時間以上たってから発表され、東京電力は「設備の状況を確認したうえで発表しようとしたが、確認に時間がかかり大変申し訳ない」と話しています。 福島第一原発では、去年1月に送電施設のトラブルで3つのプールの冷却システムが1時間程度止まったほか、去年6月には4号機のプールで冷却水を循環させるポンプが故障し、およそ30時間冷却が停止するなどのトラブルがありました。 |
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3月18日 23時50分速報: |
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停電で燃料プールの冷却システム止まる(調査中) 東京電力福島第一原子力発電所で18日夜、停電が発生し、1号機と3号機、それに4号機の使用済み燃料プールの冷却システムなどが止まっています。 東京電力は原因を調べていて、原因が特定されしだい使用済み燃料プールの冷却システムの復旧作業に入ることにしています。 18日午後7時前、福島第一原発の事故の廃炉作業の拠点となっている免震重要棟で瞬間的に停電が発生し、東京電力が調べた結果、敷地内にある電源設備の一部が停止していることが分かりました。 1号機から3号機での原子炉への注水に影響はないということですが、1号機と3号機、それに4号機の使用済み燃料プールで冷却システムが止まっています。 1号機と3号機、4号機の燃料プールでは、使用済み燃料が合わせて2100本余り入っていて、水温は18日午後4時現在で、最も温度が高い4号機で25度となっています。 また、温度の上昇は1時間当たり0.1度から0.3度程度で、東京電力の社内の規定で定めている65度を超えるまでに最も温度が高い4号機の燃料プールでは4日程度と見込まれています。 このほかにも6300本余りの使用済み燃料が保管されている原発の敷地にある「共用プール」の冷却システムや一部の汚染水の処理設備も停止しているということです。 このトラブルで、原発の周辺に設置されている放射線の値を測定するモニタリングポストの値に変化はないということです。 東京電力は原因を調べていて、原因が特定されしだい使用済み燃料プールの冷却システムの復旧作業に入ることにしています。 国の原子力規制庁によりますと、電源設備のうち、高圧の配電盤につながるケーブルの付近でトラブルがあった可能性があるということです。 東京電力は発表が遅れたことについて「設備の状況を確認したうえで取りまとめて発表しようとしていたが確認に時間がかかってしまった。大変申し訳ない」と話しています。
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