ラカン(羅漢)と言われる “マキ”の実 を観察しました。
(9月03日)
庭木に、実の生る“マキ”の木を植え仕立てたいと検討を始めた。
目標は、実の生る「ラカンマキ」である。
これを探し始めた。
我が家では実の生らない「ラカンマキ」が1本既に存在するので今度は
同種「ラカンマキ」の実の生る雌木を庭の造形樹として育てたいと思って
いる。
還暦からの創作に再挑戦である。
“ラカンマキの実”を尋ねて街を廻ったが目的の「ラカンマキ」の雌木が
なかなか見当たらず、らしき超小型の葉をした実を集めて“マキの実探し”
でしばらく遊んでみた。
“マキ”は雌雄異株の性質なので雌木に実が生る。
“マキ”の種類は大きく分けると、高級庭園樹と云われる「イヌマキ」と、
これの変化種で矮性化(わいせいか=小型化)され成長の遅い超高級庭園樹
と云われる「ラカンマキ」の2種類ある。
< 「イヌマキ」と「ラカンマキ」のマキの実の比較 >
↓実は、品種判別不可能な同じような実が生る。 初めて知った。
左側が「ラカンマキ」、 右側が「イヌマキ」
やはり「イヌマキ」の方が葉がやや大きい分だけ 実も気持ちだけ大きい。
↓「ラカンマキ」の実の拡大。
下側の紅色又は紫色したところが花床の肥大したものらしく、先端の緑色
をした部分が種子である。
↓「イヌマキ」の実の拡大。
樹、2種を比べると「イヌマキ」の方は葉が大きく枝も新芽はやや荒く葉は
やや開きぎみになる、樹型としては中・大型向き、完成された樹型は
豪壮さ満点。
これに比べ「ラカンマキ」はヤヤ小型にて葉が短かく密集しやや上向きに
なり葉数多く新芽は密に出る、樹型としては小型から大型まで万能。
完成された樹型は繊細優美。 と一般的には言われているが。
現状調べて見ると、何故か「イヌマキ」の方は、大型・中型から、
「ラカンマキ」のような小型化されたものが1・2割程が存在する。
若木や、肥大伸長の目的で放任栽培された培養中の木であればなんとか区別
できるが、刈り込み整姿され小型化された完成木では、外観だけでは区別は
全く付かない。
小型化しているのは変種ではなく、植え土が踏み固められ硬くなっている
又は植え土が少ないか、高植え的になっている等、
それにより水分辛目又は、酸素不足ギミに厳しく育てられているのカモ。
あるいは辛目の度が過ぎて木が“凝ってしまっている”ものもあると、
推測出来るが。
何分他人様のお宅の庭の中の樹を塀の外から観察するというものなので
定かでない。
双方とも高級庭園樹なのでどちらの品種を選ぶかは本人の好みである。
樹姿の完成までには80年から100年かかるそうな。
何れも樹姿の完成されたものはすばらしく、高級というだけあって高価
である。
「ラカンマキ」は、「イヌマキ」に比べ葉の間隔や枝打ちが繊細なので、
より小型に仕立てることが出来る、樹高を高く大型に育てても枝先細部まで
緻密に仕立てることができ、より優雅な雰囲気に仕上がる。
更には、刈り込み剪定後の切り口が茶色く枯れ込むが、これが小さいので
自由な刈り込みが可能となり剪定が楽である等、 作っているとそれなりに
良いところが多々あり、盆栽趣味の私にとっては「ラカンマキ」がより
好きだ。
欠点は「イヌマキ」に比べ成長が半分以下と遅く、樹姿完成まで年月が掛
かり過ぎる。
雌木と雄木の成長度合い他、の違いは。
幹や枝の出方等は、樹型が完成すると大差無い。
むしろコケ順良く、幹模様良く、幹と枝の太さのバランス良く、良い面が多
く今まで聞かされていた欠点が逆のような気がする。
雌木の方が、実を付けることで実に養分を集中するため雄木より成長が遅く
なる。
従って植木の培養販売しているところでは成長の遅い雌木は取り扱いを敬遠
するお店が多い、(つまり多くは、培養や挿し木等の増殖作業も売れないから、
積極的しなかった→現在は「ラカンマキ」の方が増殖は多いと聞いている、)
一旦樹型が完成した物は超人気にて、むしろ好んで仕入れ集めているようだ。
ドンドン売るのは「イヌマキ」の雄木、次が雌木。
集めるのは「ラカンマキ」、実が生ると珍しく手放さない、こんな感じ?。
< 雄木と雌木の成長度合いの違い >
↓左は実が生ってないその分、新芽が展開し伸長している。
一方右は、実が生っているので新葉は出ていなく伸長できていない。
“マキ”と実の鑑賞価値について。
“マキ”の実は雌木に出来るが、成長サイクルに合わせた剪定の問題である。
完成樹は毎年1~2回整姿の剪定を行うがその時、殆どの花芽や実を剪定
作業で削除してしまうこととなるので結果的には実が多く付かずその鑑賞
価値は半減する。
だが実が生ると私は楽しい?。
“ラカン”(羅漢)とは。(ネットで調べ、抜粋編集を加えたもの
:間違っていたらゴメン)
悟りを開いた者(神に近い存在)。
昔中国での、神になろうと修行した高貴な僧侶たち(今は仏様)、らしい。
“マキの実”がこの僧侶が修行で“手を合わせて祈っている姿”に似ている
というもの。 →似ているかな? かなり似ている。
<ちなみに>
中国では、“マキ”(「イヌマキ」「ラカンマキ」)のことを“羅漢の松”
と云い「神の木」として珍重されている。
見事に仕立てられた樹姿・枝ぶりがが「龍」(“昇龍”)に似ているので、
出世・開運等が良くなるばかりで、幸せを呼ぶ縁起物の樹 らしい。
日本発、日本的庭園の樹型造りの技術が中国でも認められた、日本人的
感覚(日本人が好む)の美意識が、少し理解され始めたか??。
(9月03日)
庭木に、実の生る“マキ”の木を植え仕立てたいと検討を始めた。
目標は、実の生る「ラカンマキ」である。
これを探し始めた。
我が家では実の生らない「ラカンマキ」が1本既に存在するので今度は
同種「ラカンマキ」の実の生る雌木を庭の造形樹として育てたいと思って
いる。
還暦からの創作に再挑戦である。
“ラカンマキの実”を尋ねて街を廻ったが目的の「ラカンマキ」の雌木が
なかなか見当たらず、らしき超小型の葉をした実を集めて“マキの実探し”
でしばらく遊んでみた。
“マキ”は雌雄異株の性質なので雌木に実が生る。
“マキ”の種類は大きく分けると、高級庭園樹と云われる「イヌマキ」と、
これの変化種で矮性化(わいせいか=小型化)され成長の遅い超高級庭園樹
と云われる「ラカンマキ」の2種類ある。
< 「イヌマキ」と「ラカンマキ」のマキの実の比較 >
↓実は、品種判別不可能な同じような実が生る。 初めて知った。
左側が「ラカンマキ」、 右側が「イヌマキ」
やはり「イヌマキ」の方が葉がやや大きい分だけ 実も気持ちだけ大きい。
↓「ラカンマキ」の実の拡大。
下側の紅色又は紫色したところが花床の肥大したものらしく、先端の緑色
をした部分が種子である。
↓「イヌマキ」の実の拡大。
樹、2種を比べると「イヌマキ」の方は葉が大きく枝も新芽はやや荒く葉は
やや開きぎみになる、樹型としては中・大型向き、完成された樹型は
豪壮さ満点。
これに比べ「ラカンマキ」はヤヤ小型にて葉が短かく密集しやや上向きに
なり葉数多く新芽は密に出る、樹型としては小型から大型まで万能。
完成された樹型は繊細優美。 と一般的には言われているが。
現状調べて見ると、何故か「イヌマキ」の方は、大型・中型から、
「ラカンマキ」のような小型化されたものが1・2割程が存在する。
若木や、肥大伸長の目的で放任栽培された培養中の木であればなんとか区別
できるが、刈り込み整姿され小型化された完成木では、外観だけでは区別は
全く付かない。
小型化しているのは変種ではなく、植え土が踏み固められ硬くなっている
又は植え土が少ないか、高植え的になっている等、
それにより水分辛目又は、酸素不足ギミに厳しく育てられているのカモ。
あるいは辛目の度が過ぎて木が“凝ってしまっている”ものもあると、
推測出来るが。
何分他人様のお宅の庭の中の樹を塀の外から観察するというものなので
定かでない。
双方とも高級庭園樹なのでどちらの品種を選ぶかは本人の好みである。
樹姿の完成までには80年から100年かかるそうな。
何れも樹姿の完成されたものはすばらしく、高級というだけあって高価
である。
「ラカンマキ」は、「イヌマキ」に比べ葉の間隔や枝打ちが繊細なので、
より小型に仕立てることが出来る、樹高を高く大型に育てても枝先細部まで
緻密に仕立てることができ、より優雅な雰囲気に仕上がる。
更には、刈り込み剪定後の切り口が茶色く枯れ込むが、これが小さいので
自由な刈り込みが可能となり剪定が楽である等、 作っているとそれなりに
良いところが多々あり、盆栽趣味の私にとっては「ラカンマキ」がより
好きだ。
欠点は「イヌマキ」に比べ成長が半分以下と遅く、樹姿完成まで年月が掛
かり過ぎる。
雌木と雄木の成長度合い他、の違いは。
幹や枝の出方等は、樹型が完成すると大差無い。
むしろコケ順良く、幹模様良く、幹と枝の太さのバランス良く、良い面が多
く今まで聞かされていた欠点が逆のような気がする。
雌木の方が、実を付けることで実に養分を集中するため雄木より成長が遅く
なる。
従って植木の培養販売しているところでは成長の遅い雌木は取り扱いを敬遠
するお店が多い、(つまり多くは、培養や挿し木等の増殖作業も売れないから、
積極的しなかった→現在は「ラカンマキ」の方が増殖は多いと聞いている、)
一旦樹型が完成した物は超人気にて、むしろ好んで仕入れ集めているようだ。
ドンドン売るのは「イヌマキ」の雄木、次が雌木。
集めるのは「ラカンマキ」、実が生ると珍しく手放さない、こんな感じ?。
< 雄木と雌木の成長度合いの違い >
↓左は実が生ってないその分、新芽が展開し伸長している。
一方右は、実が生っているので新葉は出ていなく伸長できていない。
“マキ”と実の鑑賞価値について。
“マキ”の実は雌木に出来るが、成長サイクルに合わせた剪定の問題である。
完成樹は毎年1~2回整姿の剪定を行うがその時、殆どの花芽や実を剪定
作業で削除してしまうこととなるので結果的には実が多く付かずその鑑賞
価値は半減する。
だが実が生ると私は楽しい?。
“ラカン”(羅漢)とは。(ネットで調べ、抜粋編集を加えたもの
:間違っていたらゴメン)
悟りを開いた者(神に近い存在)。
昔中国での、神になろうと修行した高貴な僧侶たち(今は仏様)、らしい。
“マキの実”がこの僧侶が修行で“手を合わせて祈っている姿”に似ている
というもの。 →似ているかな? かなり似ている。
<ちなみに>
中国では、“マキ”(「イヌマキ」「ラカンマキ」)のことを“羅漢の松”
と云い「神の木」として珍重されている。
見事に仕立てられた樹姿・枝ぶりがが「龍」(“昇龍”)に似ているので、
出世・開運等が良くなるばかりで、幸せを呼ぶ縁起物の樹 らしい。
日本発、日本的庭園の樹型造りの技術が中国でも認められた、日本人的
感覚(日本人が好む)の美意識が、少し理解され始めたか??。