マルソータの道楽日記

東京湾・相模湾の沖釣りと釣り魚料理のブログです。今日も皆様の大漁をお祈りしています。

奥が深いマサバとゴマサバ

2010年02月22日 | 魚の話
さて、マサバとゴマサバの件で、少し調べてみました。
するとどうやらハイブリッド(あいの子)がいるのは、
水産関係者の間ではよく知られていた事実のようです。
しかし、その発生確率は0.1%と、ごくまれのようで・・・
わかったことは
(1)そもそもマサバとゴマサバを形態で100%識別するのはプロでも無理。
   個体差により、形態的には識別不能の個体がいる。
(2)それとは別に1代限りにハイブリッド種がごくまれに存在する。
   形態的には両者の特徴を併せ持つ。
(3)確実な識別はDNA解析しかなく、簡便な方法が水産試験場の研究テーマになるほど
   たいへんらしい。

なので、今回釣れた個体がハイブリッドかどうかはわからず、
どうも確率的には判別がむつかしい個体だったと思われます。
ちなみに身質はゴマサバに近かったような気がしますが、食ってしまったので
すべてはあとのまつりです。
それにしても海の中はややこしいことになっているようです。
1代限りの交雑が頻繁におこるとすれば、これは種にとってはまずいことで、やがて
絶滅してしまう可能性があります。また、ハイブリッド種に生殖可能な突然変異が
あらわれて定着すればいずれマサバ、ゴマサバは絶滅し、ハイブリッド種が生き残る
ということになるのでしょうか。
識別不能個体というのの実態が気になります。生殖可能なハイブリッド種
という仮説がなりたつのではないでしょうか。