晴れ、25度、77%
初めて作るものはワクワクします。いつも焼いているものと配合が違ったり、想像もつかないものが材料にあると軽く試作してみます。
普通のシート状のスポンジケーキですが、材料にビネガーと書かれています。全くその理由がわかりません。綺麗な赤い色の色止めかしらと、まるで染色のようなことまで思います。ならばと一度焼いて食べればいいわけです。その上ベーキングパウダーも入れるよう書かれています。ベーキングパウダーは使いたくありません。いつものように卵をしっかりと泡だてて、ビネガーを入れて焼いてみました。オリジナルのレシピにはココアパウダーも入れるようになっていますが、我が家はモモさんが食べますのでこれもパスしました。
ココアを入れるのはもっと落ち着いた色合いにするためでしょう、思っていているより随分鮮やかな色に焼きあがりました。赤い色素はラズベリーやストロベリーの天然素材だと酸っぱさや焼き上がりの色が美しく出ません。仕方なく赤の色素を使いました。人口色素を使うには抵抗がありましたが、焼きあがると鮮やかな色に心が弾みます。日本は人口色素は粉末が主流ですが、香港で手に入るアメリカやイギリスのものは液体状です。色が一定ですので使いやすいと思います。
焼きあがったスポンジを一晩置きました。退色する様子もありません。色につられて大きなハート型で抜いてみました。 型抜きは楽しい。
ビネガーの味が気になります。断り書きがないので、日本の米酢を使いました。食べてみるとビネガーの味はしません。きっと誰も気づかないと思います。こういうのって入れた本人が一番気になるものです。赤い色もハートの形も楽しい試作品のおやつです。本番は、もう少し焼き時間を考えてみます。お砂糖もここまで減らさないほうがいいようです。何ができるかしばらくお待ちください。