goo blog サービス終了のお知らせ 

チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

試作品のおやつ

2016年11月20日 | 菓子

晴れ、25度、77%

 初めて作るものはワクワクします。いつも焼いているものと配合が違ったり、想像もつかないものが材料にあると軽く試作してみます。

 普通のシート状のスポンジケーキですが、材料にビネガーと書かれています。全くその理由がわかりません。綺麗な赤い色の色止めかしらと、まるで染色のようなことまで思います。ならばと一度焼いて食べればいいわけです。その上ベーキングパウダーも入れるよう書かれています。ベーキングパウダーは使いたくありません。いつものように卵をしっかりと泡だてて、ビネガーを入れて焼いてみました。オリジナルのレシピにはココアパウダーも入れるようになっていますが、我が家はモモさんが食べますのでこれもパスしました。

 ココアを入れるのはもっと落ち着いた色合いにするためでしょう、思っていているより随分鮮やかな色に焼きあがりました。赤い色素はラズベリーやストロベリーの天然素材だと酸っぱさや焼き上がりの色が美しく出ません。仕方なく赤の色素を使いました。人口色素を使うには抵抗がありましたが、焼きあがると鮮やかな色に心が弾みます。日本は人口色素は粉末が主流ですが、香港で手に入るアメリカやイギリスのものは液体状です。色が一定ですので使いやすいと思います。

 焼きあがったスポンジを一晩置きました。退色する様子もありません。色につられて大きなハート型で抜いてみました。 型抜きは楽しい。

 ビネガーの味が気になります。断り書きがないので、日本の米酢を使いました。食べてみるとビネガーの味はしません。きっと誰も気づかないと思います。こういうのって入れた本人が一番気になるものです。赤い色もハートの形も楽しい試作品のおやつです。本番は、もう少し焼き時間を考えてみます。お砂糖もここまで減らさないほうがいいようです。何ができるかしばらくお待ちください。


世界地図

2016年11月19日 | 身の回りのもの

雨、24度、84%

 横の長さが1メーター20センチある世界地図があります。装飾されたアメリカの地図は欲しいと思っても結構なお値段でした。売られていたのは本屋さんです。その本屋さんが店仕舞いのために安売りをしている時に買いました。半額でした。広げて見ることはできません。丸めて包装されているところに小さい地図の写真がついていてそれを見て選びます。

 家に帰って広げると思っていた通りの地図でした。南北アメリカが真ん中に描かれています。日本はやや左寄りに描かれていますが、まだヨーロッパの地図よりは見慣れた地図です。ヨーロッパの地図だと日本は端っこに描かれています。丸めて仕舞って置くのは勿体無と大きさは覚悟で額に仕立ててもらいました。香港はこうした額を注文で仕立ててくれる額装屋さんが街によくあります。大きさが大きさですのでガラスではなくプラスチックの板を入れて軽く仕立ててもらいました。車で行くほどでもない距離の額装屋さんからエスカレーターを使って、小さな私が家に運びました。

 家の壁という壁には私が刺したデンマークのクロスステッチの額が飾られています。ただ一面ぽっかりと空いていたのが、私のベットの前の壁でした。香港の家の壁はすべてコンクリートです。コンクリートの釘を打ち、水平を確かめながらこの世界地図の額が収まった時は、急に学生時代にでも帰ったかのように意気揚々としました。以来10数年、ベットに横になれば否が応でも眼に入ってくる世界地図です。

 次に送る日本への荷物は、香港に残る主人のものを除けばほとんどすべて持ち帰ります。はて、この世界地図、額を外して地図だけ持って帰ろうか、このまま額をつけて持って帰ろうか、思案します。一旦額から外してしまえば、2度と広げることがないように思います。額に入れたまま持ち帰るのがいいのかもしれません。日本の家の壁はすべて漆喰です。額を飾るためには、梁から吊るししか方法がありません。掛けるスペースはあるのですが、この大きさです、梁の太さも考えます。今度もまた、私のベットの真ん前に掛けられる事になりそうです。

 日本地図がお手洗いの壁に貼られていたのは私が小学生の頃です。中学生になると世界地図が貼られていました。少しでも地図に慣れさせたかった母の気持ちでしょう。すっかりその母の策にハマって、まんまと60近くなっても地図を見るのが好きです。

 香港の家の壁から額たちが少し日本の家に運ばれました。全部外された日にはきっと寂しいく思うはずです。

 


シャネルの5番

2016年11月18日 | 日々のこと

曇り、23度、85%

 先日街を歩いていてすれ違った女性、エルメスの「カレーシュ」が香ります。グレーのパンツスーツを着たその白人女性、すれ違うときに見た横顔にはシワが刻まれ、私よりやや年上かと思われます。「カレーシュ」の持つ知的な香りを身に纏っていました。奥の方に乾いた香りを秘めている「カレーシュ」は東洋人には難しく思います。

 10代の終わり頃からコロンを欠かしたことがありません。小さい頃から練り香などを親に隠れてこっそり匂っていました。私の年代年代に応じて自分なりの流行がありました。40代は、ディオールの「デューン」にすっかりはまっていました。夏場はドルチェ&ガッパーナの「ライトブルー」に凝った時期もあります。香水は主人が出張の時に買ってきてくれるものが多いのですが、50代に入って以来、そのお土産だけでストックができるほどです。お土産に買ってきてくれる香水は、何を基準に選んでくれているのか新製品、売り場のお姉さんのお勧め、とにかくありとあらゆるブランドの香水です。こう書くと皆さん「羨ましいわ。」と仰ってくださいますが、香水は身につけるので苦手な匂いもあります。

 私の香水のつけ方は、夜休む前に襟足につけます。一日の自分へのご褒美です。人様のためにつけるのではありません。好きな香りに包まれて休みたいと思います。苦手な香りの香水は、眠りを妨げるように思います。夏と冬それぞれ一番好きな香水がありますが、その名前を何度言っても主人は覚えません。挙句に新しいものに挑戦しなさいとまでおっしゃいます。

 香水の代表選手のような「シャネルの5番」、実はこの香りが苦手です。どうしてかは分かりませんが、自分から一度も手に取ったことがありません。不思議にすんなり自分の手が伸びる香水は、お互いに引き寄せられるかのように相性がいいように思います。

 たくさんのストックの香水、結局相性の悪いものばかりが残ってしまいます。シャネルの「ピンチ」という香水があります。10年ほど前、新発売されてすぐ主人が買ってきてくれました。ところがこの「ピンチ」も相性の悪い香水でした。ちゃんと主人に話したにもかかわらず、その後2度も同じ「ピンチ」を買ってきました。

 香水はその人に似合うか似合わないかとても難しいと思います。まして生理的に受け入れられない匂いもあります。ただ一つ、香水のつけ過ぎだけはいただけません。体臭の強い人ならいざ知らず、香水は控えめにつけるのが一番です。


明かりを消してお風呂に入ると

2016年11月17日 | 日々のこと

曇り、23度、84%

 外の景色を見ながらお風呂にゆっくりと浸かるのは贅沢だなと思います。温泉のお風呂のようの大きくなくても、手足を伸ばして景色を見ると肩から力がすっと抜けるようです。銭湯に大きな富士山の絵が描かれているのもそんな効果があるのかもしれません。

 我が家のお風呂場には小さな窓があります。その窓を開けて外を見ると、香港島の太平山の頂上に灯る街灯がポツンポツンと見えています。私がお風呂を使うのは日が暮れて一日の終わりです。その小さな窓からは山からの風が匂います。ポツンポツンと灯る街灯に昼間の景色を思い合せて緑を感じます。

 お風呂場のドアを開けると主人の寝室です。その寝室の窓越しには、香港島のセントラルの夜景が見えます。窓辺に座ると、キラキラとネオンが光るビルを見ることができます。セントラルばかりか対岸の九竜半島の明かりも見えます。山の斜面に住んでいますからこの景色はやや見下ろす感じですが、高層ビルは目の高さで見えます。

 時々、この寝室のドアを開けて、お風呂場の明かりを消してお風呂に入ります。我が家の一帯、これまた高層のマンションばかりですので、どこから人目があるかわかりません。湯船に浸かってその夜景を見ます。窓辺にあるシダの鉢植えとカーテンがなければもっと視界は広がります。ちょうど目の高さに見えるのは、香港で5番目かに高いセントラルビルです。このビルは夕方から11時半までは、ネオンの色を虹のように変えていきます。赤、青、黄色に緑。 何にも考えずにぼーっとその色の変わる様を見ています。セントラルビルの右手に白っぽく見えているのはビクトリア湾沿いに建つフォーシーズンホテルです。8時になるとビクトリア湾をめぐるビルのライトアップがあります。その時はもっと明るく見える景色です。

 明かりを消して、湯船に浸かってこんな景色を当たり前にもう16年も見てきました。とっても贅沢をさせてもらったように思います。


我が家の薄焼きピザ

2016年11月16日 | パン

曇り、24度、83%

 初めてピザを食べたのは、中学の2年のことです。昭和40年代半ば、とにかく美味しかった。私たちそろそろ60代に入る世代は、こうした今では当たり前の食べ物の黎明期を経験しています。ピザもフライドチキンもハンバガーも。あの頃食べたピザは生地がフカフカしていたように記憶しています。

 家で焼くピザも初めのうちはフカフカでした。ところがこの10年近く薄焼きのピザに変わってしまいました。クリスピーなパイ生地は頬張るとチーズやトマトソースとの相性が良いようです。フカフカの生地だとパイ生地だけでお腹も一杯になってしまいます。たくさん食べれるのはやはり薄焼きピザ。トッピングもサラミやベーコンが今ではエビやアサリに変わりました。トマトソースを使わないピザもありますが、ほんのちょっとのトマトの甘さが欲しくなります。それと何故かピーマンが好きなのでこれも欠かせません。その上、モモさんも食べますので、玉ねぎ入り玉ねぎ無しを作ります。

 薄焼きのピザの生地にもイーストを使います。生地を伸ばしやすくするために、生地をこねたら十分に冷蔵庫で寝かせます。ピザを焼いている間は、パンの匂いとチーズの匂いでモモさん台所を出たり入ったり。このピザは黄色いピーマンにアサリとエビを乗せ玉ねぎ無しです。彩からするとピーマンは緑が良かったように思います。意外に手軽にできるピザです。おうちのピザを楽しんでください。


夜明け前のスーパームーン 香港

2016年11月15日 | 香港
晴れ、22度、94%

昨晩からWi-Fiが繋がらないので、携帯からポストしています。

スーパームーンと騒がれていた昨晩、香港は薄曇りでした。いつものように私の寝室のカーテンは半分しか締めません。早朝、目が醒めると空の色が澄んだ群青色です。月が何処かで照らしていることを感じます。何時もは持たない携帯を持って走りに出ました。

暫くはどこに月がいるのかわかりません。香港島の太平山に見え隠れする月を見つけたのは、走り始めて20分。 普段の数倍の明るさを放っています。ボウエンロードに入ると、高い木々の間から見え隠れする月です。神々しいまでの月明かりと共に走ります。走っている間にも月の位置は少しづつ変わります。Uターンした辺りから、月の色がやや黄味を帯びてきました。日が昇るにはまだ2時間近くもあります。帰りは、ずっと私の正面、空高くに月はいました。

気温がもっと下がると、冴え冴えと見えるのにと残念です。夜明け前の月と走ることができるのは、幸せ以外のなにものでもありません。

香港のドッグウォーク

2016年11月14日 | 香港

曇、24度、80%

 少し暑くなったものの秋らしい爽やかな昨日の香港でした。モモさんをクレートに入れて車に乗せる練習にピークに向かいました。ピークに向かうには上り下りもありますが、カーブが多い道です、右揺れ左揺れ慣れてもらわないと困ります。観光客も多いのでしょうか、行きの上りは午前中にもかかわらず渋滞です。

 車を降りてびっくり、人が多いばかりか犬もたくさんです。ドッグウォークに遭遇してしまいました。香港は涼しくなり始める今頃から年明けの3月ごろまでは、犬を連れて歩くドッグウォークの催しがあちこちであります。ただ犬連れで歩くのですが、放棄された犬たちの保護団体、介護犬育成の団体への寄付金を集める目的もあります。 みなさんブルーのTシャツを着てピークまで車の通らないオールドピーク道を上り下りします。お巡りさんまでが出て交通整理をするほどの人と犬の数です。

  若いパグさんも数匹見かけました。オールドピーク道は木々に覆われていますから、涼しく歩けますが急な坂道です。フレンチブルを乗せた素敵なカートも見かけました。 モモさん、犬たちがいっぱいなので大喜び、その犬たちの行列にまるで自分も歩いて上って来ましたというお顔で加わります。 不思議なことにこれだけたくさんの犬たちがいると喧嘩もありません。飼い主と一緒に整然と歩いて下りて行きました。主人が200匹はいそうだな、と呟きます。

 お昼ご飯をテラスでいただいていると、離れた席のプードルちゃんがご挨拶にやって来ました。モモさん、プードルちゃんよりご飯です。 見向きもせずに、テーブルの上を見上げています。しばらく犬たちがいなくなったピークでゆっくり時間を過ごします。

 さて、クレートに入り車に揺られるとモモさん落ち着かなくしていましたが、次第に慣れて来て横になっていました。今から3ヶ月、徐々にモモさんに慣れてもらわなくてはなりません。たくさんのお友達に会えて、たくさん揺られて午後はモモさんばかりか主人も私もお昼寝しました。


映画「怒り」を観る。

2016年11月13日 | 映画

曇り、23度、85%

 日本映画「怒り」を昨日観てきました。2時間20分、すっかり映画の世界に没入してしまいました。久しぶりに観るいい日本映画でした。

 日本ではふた月ほど前に公開されていたはずです。高い評価を得ていましたが、ポスターを見ても私がわかる俳優は、渡辺謙と宮崎あおいだけです。吉田修一の原作、李相日監督の映画は「悪人」も観ています。

 「怒り」は東京、千葉、沖縄3カ所別々の話が、最後には一つの殺人事件に結びつく同時進行型の映画です。ポスターに名前を連ねる俳優さんはみなさんそれぞれに良い演技をしています。少し演技が前に出てしまう渡辺謙もぐっと控えめな演技です。殺人事件に結びつきますからミステリーなのですが、ミステリーとは感じさせない映画です。

 3カ所の話を同時に繋いでいくその手法が、車のクラクションで場面が切り替わったり、宮前あおいが渡辺謙に「これが私の好きな東方神起の曲よ。」とイヤホーンを渡しそれを渡辺謙が耳にした途端に東京のゲイパーティーの会場のざわめきに切り替わります。その切り替わりのうまさに話の流れが邪魔されません。映像が澄み切って見えるのも沖縄の青い海ばかりではありません。音楽も静かに流れています。最後のクレジットで坂本龍一の作曲だと知ります。

 日本映画は期待して見に行ってもどこかで物足りなさを感じて帰ってきます。これぐらいなら香港映画の方がもっと迫力あるなあと思っていました。飛行機の中でも日本映画は飽きてしまって別の映画に切り替えることしばしばです。俳優の誰それ目当てで行く映画もありますが、映画って話の筋立ても含めてたくさんの人で作られる集合作品です。この映画を見て思いました、この映画を強いて代表するのは、監督の李相日です。一度だけ何かのインタビューでご本人を見たことがあります。まだお若い監督です。日本の俳優さんってねえ、と思っていた私がこの映画の帰り「日本の俳優さんの層も厚いわね。」などとうそぶきます。いい映画を見終えると疲れます。幾度もいいシーンを反芻します。小さな一コマ、宮崎あおいが家を出て、松山ケンイチと一緒に暮らすため家から荷物を運び出します。小型トラックの裸の荷台に本が積まれています。その本の中に、ミヒャエル エンデの「モモ」が載っていました。この「モモ」の本は、原作に書かれていたのでしょうか。宮崎あおい演ずる「愛子」の夢見るようなおっとりした様子をあの一冊の本に見た気がします。もしかしたら監督李相日のアイディアかもしれません。

 1日経った今もこの映画を繰り返し考えています。いい映画を観た後の疲れはなんともいいものです。


オレンジロール

2016年11月12日 | パン

曇り、21度、89%

 オレンジをぎゅっと絞る、オレンジの皮をじょりじょりおろす。オレンジづくめの小さなロールパンを焼きました。肌寒さを感じるとこんな甘いパンが欲しくなります。

 オレンジのジュースだけで捏ねてみました。だから生地がオレンジ色です。 一次発酵を終えた生地を伸ばして、オレンジのすりおろしを入れたバターを塗ります。 そうそう、おまけにガーダモンを挽いて入れてみました。 オレンジにちょっとアクセントをつけてみたくて。これをクルクルと巻きました。 12等分に切り分けて、12個のマフィンカップに詰めました。生地を作っているときは、オレンジの香りがちっともしません。オーブンに入れて5分ほど経ちました。いい香りです。オレンジの香りです。 よく膨らみます。ぷくぷく膨らんで、型より上まで持ち上がっています。冷ますときは上下逆さまにして山形に。

 ガーダモンの香りがどこからともなく顔を覗かせます。ストレートなコーヒーが一番合いそうです。

 シナモンロールほどのインパクトはありません。ふた口で食べられる小さなロールは寒い日のおやつにぴったりです。


車の故障 怖い思いをしました。

2016年11月11日 | 日々のこと

小雨、17度、80%

 9月に入った頃から私の車に警戒マークが出るようになりました。黄色のトランスミッション異常のマークです。ところが車を動かすとすぐに消えます。走っていても何ら異常は感じません。そのままにしていました。

 一昨日のことです。用事があって香港島の南に車を走らせました。帰り道、かなり走ったところでメーターの中にバッテリーの赤いマークが点いているの気付きます。走っているのになぜバッテリーなのか?でも赤マークですから、車を路肩に止めようと思いますが、思うように車線変更ができません。次に急にハンドルが重くなりました。その次の瞬間、メーターの中にありとあらゆる警戒マークが一度に点りました。初めて見るマークもありますが、マークなんかに気を取られている暇がありません。ハンドルが右に切れなくなっています。ハンドルを握りしめたまま、大きな道を外れてやっと路肩に車を止めました。エンジンを切って、レッカーを頼もうと思います。でも家まであと5分もかかりません。もう一度エンジンをかけてみました。バッテリー、スティーリングウィール、トランスミッションの警戒マークは点いたままです。でもハンドルは右に切れるようになっています。ゆっくりと車を動かしました。5分といってもそこからは全部上りの坂道です。時折スピードが出ないような感じもします。またしてもハンドルが重くなりました。それでもようやく我が家にたどり着きました。私のパーキングスペースに入れて、エンジンを切ってホッとします。

 夕飯の時主人に、「今日は怖い思いをしたのよ。」と話しました。主人、「電気系統の故障だから、見てもらいなさい。」とだけおっしゃいます。もちろんもう自分で運転するのはごめんです。昨日、長い付き合いのディラーがレッカーを手配してくれました。レッカーのお兄さんがカーパークから外に出すまで、車は何のマークも点きません。お兄さん「どこが悪いのですか?」と尋ねます。昨日の様子をもう一度話して、持って行ってもらいました。 「元気になって戻っておいでね。」

 ものの30分もすると、「オルタネーター、発電機が劣化がひどいので交換が必要だ。」と電話をもらいました。値段は日本の相場と変わりありません。一応、リビルトのオルタネーターはないかと尋ねました。要するにセカンドハンドの発電機です。しばらくたって、見つからないと返事がありました。新品に取り替えてもらうことにしました。

 さて、発電機の故障って一体なんだと調べてみました。急に起こる故障だそうです。しかも運転中にエンジン停止することもあるそうです。症状としては、ほぼ私が経験したものと同じで、警戒マークがたくさんつき、ハンドルが重くなりスピードが出なくなるそうです。読んでいて、よく事故を起こさなかったものだと思います。重いハンドルに警戒マークがたくさん点いた車を焦らずに家まで運んだ自分にも感心します。

 急にエンジンが止まれば追突されます。ハンドルが思うように動かないと反対車線に突入という事態も考えられます。緊張しましたが、不思議に落ち着いていました。今になって、本当に怖い思いをしたのだと気付いています。私の車、明日には元気になって戻ってくるはずです。