雨、20度、98%
知人にズッキーニブレッドのレシピを送る約束をしました。そういえば久しく私も食べていません。急に食べたくなって焼きました。
ズッキーニブレッドはブレッドと名前がつきますが、クイックブレッドの一種です。イーストを使わないでベーキングパウダーなどで膨らませます。アメリカっぽいパンです。しかも、泡立てる必要もありません。材料を次々に足していくだけの手軽さです。ちょうどサンクスギビングを前にしたこの時期は、ターキーばかり野菜のパンやパイのレシピがアメリカの雑誌にはいっぱい載っています。ガボチャのパンやコーンブレッドはもとよりズッキーニやニンジンを使うパンやパイです。それぞれの家庭にそれぞれの味があって、お母さんの味、おばあちゃんの味として受け継がれているのだと思います。
ズッキーニブレッド 普通のパウンド型一本
A; ズッキーニ 300グラム 砂糖 1カップ サラダオイル 2分の1カップ 卵 2個 くるみ細かく刻んで 1カップ
B; 薄力粉 1、5カップ シナモン 少々 ベーキングパウダー 小さじ半分
ズッキーニはおろしでおろします。 卵をほぐして、砂糖をよく溶かしサラダオイルを加えます。くるみを入れるので今回はくるみオイルを使いました。
そこにA の残りの材料を入れます。このボールにBの粉類をふるい入れ型に流します。
220度で予熱しておいたオーブンで、220度で20分、180度に下げて10分焼きます。
焼き加減を見極めるのは竹串を刺して何もつかないのが目安です。ところがズッキーニに含まれている水分の違いで焼き時間が変わってきます。焼きあがってもずっしりと重たく壊れやすいので、そっと型から外してください。
レーズンを入れてもいいし、シナモンばかりかガーダモンやグローブで香りづけをするともっと奥行きが出た味になります。
ズッキーニ自体癖のないお野菜です。強烈な香りもありませんが、そのしっとりとした食感がついもう一つと手が伸びます。ノートに書かれたこのレシピの出自はもう忘れています。まだ日本にいた頃何かの雑誌で見つけたのですが、如何せん、そのズッキーニがどこにも売られていなかった時代です。デパートの地下で見つけた時、高い高いズッキーニを買って作りました。ズッキーニも広く使われるようになってお安くなりました。黄色のズッキーニより緑のズッキーニの方が、皮もすりおろしますから断面に小さな緑がのぞいて可愛いです。気温が下がり始めると、お野菜を使ったパンやパイを食べながら、濃く淹れたコーヒーや紅茶が美味しくなってきます。