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チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

取扱説明書

2016年11月06日 | 日々のこと

晴れ、21度、85% 

 「トリセツは、こちらに入れておきます。」売り場のお姉さんにそう言われて、「トリセツ??」首を傾げてしまいました。日本に帰るといろんな短縮された言葉があって、時々戸惑います。そのお姉さんが袋に入れているものを見て、「ああ、取扱説明書なのね。」と理解しました。

 今、日本の家のテーブルの上には、この取扱説明書がドンと積まれています。帰るたびに少しづつ電化製品を買い揃えてきました。もちろん香港の家にだってあるものばかりですが、日本の電化製品とは取扱が違います。たいていのものは電気を入れて、スイッチを押せば使えるような電化製品です。リモコンがついているものもそんなにありません。我が家の空調、クーラーのみですが全てスイッチまで出向いて切ったり入れたりします。リモコンがついているものは、テレビとホームシアターだけです。

 一番初めに取り付けた天井の照明器具にも全部リモコンがついていました。切り入ればかりではなく、灯の種類や明るさも調整します。挙句にスポットの当たる角度まで調整してくれます。これに慣れるまで一苦労でした。冷蔵庫と洗濯機は電源を入れて使えます。本当はまだ効率のいい使い方があるのでしょうが、単に洗濯するだけ、冷蔵庫にものを入れるだけの使い方です。普通の掃除機は香港の家でも使っていたものですから同じ使い方ですが、手元にスイッチがついているのに気づかず、いつも本体のスイッチを切ったり入れたりしていました。一番厄介なのが、お掃除ロボットです。ゴミのマークはわかりますが、時には他のマークをいっぱいつけて動いています。そのマークの意味がわかりません。マークが出るときは喋りますが、声が小さくてよく聞こえません。その度に取扱説明書を出してきます。

 昨年の冬にはオイルヒーターを買いました。香港のオイルヒーターはスイッチを入れ温度調節をするだけですが、送風の強さをはじめタイマーまでついています。そしてこれまたリモコン付きです。説明書を読んでもすぐに忘れますから、電源を入れて温度を設定するだけで使います。リモコンなんてさっぱりわかりません。

 先日は空調を付けました。取り付けのお兄さんが親切に使い方を説明してくれます。もちろん操作は全部リモコンです。なんだかわかった気になって、お兄さんが帰った後に一人で操作してみました。少しはわかりますが、設定を変えるたびに空調が喋ります。どうも耳障りです。声を切りたいと思いながら、香港に戻ってきました。

 香港に帰る前の晩、テーブルの上にはたくさんのリモコンと取扱説明書がおかれました。まずリモコンの裏に小さく何処のリモコンかを書きました。次にリモコンでも使わないと決めたオイルヒータなどは箱にしまいました。次にこの家に戻るときは真冬です。しかも福岡には夕方着きます。家の明かりをつけたらすぐにすることは暖房を入れることです。オイルヒターと空調の使い方を今一度取扱説明書で確認しました。

 庭の照明が変な時間から付いています。取扱説明書を読んで、設定し直しますが直りません。厄介だなと心底思います。ただ一つ、ビルトインのガスオーブン、これは電子レンジ機能もついているのですが、これだけは取扱説明書なしでも使えるようになりました。

 日本に住んでいる人はみんなこんな生活に慣れっこです。付いていけないはずはないと言い聞かせます。でもまだインターネット環境には手をつけていません。テレビだって進化しています。気が遠くなりそうです。この先も取扱説明書の山は高くなる一方です。

 こうして何度も取扱説明書とキーを打っていて思います。「トリセツ」は便利だわ。