晴れ、28度、80%
ずらり勢揃いしたテーブルの上で使うスプーン、素材も使う目的もご出身地も皆それぞれ違います。サービング用の大きいものから口に食べ物を運ぶスプーン、どれもこれも、形や丸みが好きで買った物ばかりです。しかも、サービング用のスプーン以外は食卓で使うので数だって6本は揃っています。
大きな木のサーバーは、持ち手にゾウの頭が彫られているサラダ用。確かアフリカかどこかのものです。左に並ぶのは、シルバ−のスプーン、シルバ−はステンレスと違って口当たりが冷たくありません。右から3番目のサービングスプーンは、アイスクリーム用ですがいつもご飯ものを取り分ける時に使います。口に実際入れるサイズのものは、使いやすさがはっきりします。クリストフルが日本人向けのサイズを出したのも、頷けるというもの、右から五番目のテーブルスプーンは、日本人の口には大きすぎるのかもしれません。それで、普段はそのすぐ左横のクリームスープ用のスプーンが食卓には上ります。
レンゲだって、日本のレンゲと中国のレンゲはやや違います。日本のレンゲは左から4番目のものです。口入れが考えられた形をしています。象牙や水牛の角、マザーパールで出来たスプーンも遊び心があって、食卓のアクセントになります。インドやアフリカからやって来たものです。右端はインドネシアのサラダサーバー、トーテンポールのような彫りが入っています。左から2番目は、塗りのスプーンです。口入れはとても滑らかですが、掬う量が今ひとつ少なすぎます。左から4番目の韓国のスッカラ、真鍮色をしています。このスッカラを紹介したときのブログにもかきましたが、このスッカラ欲しさに小田原まで出かけました。ところが、ソウルに行った時、仁寺洞の裏道の古物商のかごの中に山と積まれたこのスッカラを見つけたときは、本当に嬉しくて。人は見向きもしませんが、正真正銘韓国の古いものでした。すくう部分の薄さが程よく、お気に入りのスプーンです。左2つは、木とシルバ−ですが、マスタードにしか使いません。
テーブルの上で使うスプーンだけでもこれだけあります。ところが、台所には、これまた味見をしたり取り分けたりと、沢山のスプーンです。
赤ちゃんがご飯を食べるのもスプーン、歳とって手が不自由になってもスプーン、スプーンに助けられて美味しいものを食べることが出来るようです。