チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

白い皿

2013年05月03日 | 身の回りのもの

小雨、19度、82%

 白いお皿はなんにでも合うから、基本のお皿よ、と和食の皿も、洋食の皿も白が一番とよく聞きます。確かに真っ白な皿は何でも受け止めてくれるはず、そうは解っていても、この年になるまで真っ白な磁器の皿を求めないままです。白い磁器の器は、清潔感もあります。朝でも夜でも使えそうです。何故でしょうね?ひとつに自分の作る料理のレベルは、自分が一番良く知っています。レストランのようではありません。大雑把にどっさりと盛りつけて、あー、お腹いっぱいというような料理です。

 白の色にもよるのでしょうか。青っぽい白、黄色っぽい白、赤みをうっすら帯びた白。色としては好きでも、食器となると気が引けます。でも、陶器の粉引きやボーンチャイナの白なら手が伸びます。磁器の持つ凛とした潔さは、私には冷たく思えるようです。

 この15センチほどの楕円のボールと皿は、土もので、イタリアのものだそうです。求めたのは香港のJOYCE。20年ほど前は、まだこのセレクトショップにHOUSEWEAREのコーナーがありました。今では、レンクロフォードと経営母体がひとつになって、服飾だけの店になってしまいました。香港にプラダやアルマーニをセレクトして連れて来たのは、このJOICEです。HOUSEWEAREのコーナーには、イギリス人のおばちゃんがいました。高いハイヒール、高く結い上げた金髪、スーツに身を包み、あの鼻にかかった英国英語を話しました。いつもそんなにお客がいないので、なにかにとお店のものの説明をしてくれました。イタリアのペロションさんの器の初めて出会ったのも、この店です。

 この土もののぽってりしたボールと皿、色もぽってりした白です。裏には何のクレジットも付いていません。例のイギリス人のおばちゃんが、イタリアから来たのよ、と教えてくれました。 持ち重みがします。重ねるとかさ張ります。それで、家族の数だけしか買いませんでした。丸い皿もありました。 そして、裏には小さな穴があって、針金を通して壁にかけれるようになっています。我が家では壁にはかけていませんが。カレーとご飯、朝のシリアルとサラダ、田舎風豆のスープになど使います。

 土ものの白はほんのりと暖かみがあります。私の料理をぽっと包んでくれます。

 磁器の白い皿は、包丁がたつような料理が出来る方には向いているかもしれません。

 器は好きで買ってはいけないよ、と何かで読みましたっけ。飾り皿じゃありませんからね。食卓で使えるのが一番、随分、食器の失敗もしました。好きで、使えるものだけを身近に置ければ、今は、満足です。

 

コメント
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