チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

柏の葉っぱとお魚

2013年05月01日 | 料理

曇り、21度、88%

 2年前のちょうど今頃、主人が日本に出張で帰りました。仕事で忙しい人に時間があれば、柏の葉っぱを買って来て欲しいと頼みました。柏餅を作ろうと思って。香港の日系の食料品店、桜餅の道明寺粉や桜の葉っぱは、季節がくると店に並びます。ところが柏の葉っぱまでは、手が回らないようです。いつものように、成田から飛行機に乗る前に主人から電話がありました。乾燥した柏の葉っぱを買ったから、と言うのです。乾燥?そんな柏の葉っぱがあることを知りませんでした。

 家に返って来た主人の荷物解きは、いつもワクワクです。モモさんへのお土産も含めて、何が出て来るか解らない、もちろん定番のものだってあります。成田に向かう直行バス、新宿からは京王デパートの横から出ます。京王デパートの中に中沢商店と言う、乾物から菓子材料まで揃う店が入っています。慌ただしい思いをして、中沢商店に駆け込んでくれた主人です。さて、乾燥柏の葉っぱ、荷物から出てきました。特別不思議なものではありません。柏が乾燥されただけですから。ところが驚いたのは、その枚数です。100枚入りが2パック。200個もの柏餅、どうやって作るというのでしょうね。男の人の買い物はちょっと、女の頭では解らないところがあります。鷹揚というか、大雑把というか。ともあれ、ありがたく使うことに。

 まだ、150枚ほどもある柏の葉っぱです。もちろん、端午の節句には柏餅を作りますが、それだけでは使い切れません。先日珍しく切り身の魚を求めました。ハタ、クエと日本では呼ばれているものです。香港では、広東料理のクライマックス、蒸し魚として出される白身のくせの無い魚です。ホイル焼きに使った後、2枚残ってしまいました。中途半端ねえ?そこで、軽く酒と塩をしたこの切り身を、柏の葉っぱにはさんで蒸してみました。

  お客様にも出せるような、手間いらずの蒸し魚です。強いていえば、乾燥の柏の葉っぱは、一度下茹でをしますので、香りが少ないのが欠点です。もう少し柏の匂いがすると、いいおもてなし料理です。

 まだまだ、沢山ある柏の葉っぱ、さて、何に使いましょうか。飯蒸しもいいですね。葉っぱに包む食べ物は、香港にも沢山あります。でも、色、香りをもっと大事にする日本のものは、繊細です。

コメント
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