曇り、19度、85%
香港に来たばかりの頃ですから、もう随分昔の話です。友人に連れられて初めて行った九龍サイドの花市、こんなにたくさんの花やさんが並んでいて、商売が成り立つのかしらと思ったほどでした。日本の花やに比べれば全てが大雑把な感じがします。花の種類は少なく、一束が、12本20本とごっそりですから、友人と半分に分けました。カーネイションはいつ行ってもある花のひとつです。当時は、そのカーネイションにスプレーで色付けしたものが売っていました。どぎつい青や花らしくないピンクに色付けされているのです。しかも、水溶性なのか水が当たると溶け出す始末です。花がかわいそうですし、見るのも辛い、なぜかカーネイションを避けるようになりました。
朝早く花市に行くと、トラックから箱に入った花が荷下ろしされています。箱が開けられて、大束の花がバケツに移されます。その時の花屋の人の話や様子から、今日はバラがいいのね、とか百合がたくさん入ってるのね、と判断しながらその日の花を選びます。
カーネイションも、種類が増えました。色も花の形もとりどりです。ひと枝に一輪咲く大振りなカーネイションの横に、小さな花を一杯つけるカーネイションが置かれていました。フラワーアレンジメントをする方なら解ると思いますが、この小振りのカーネイションは、メインの花にはなりませんが、添えの花としてなかなか有能です。かなり大きな束です。しかもほとんどが莟です。迷いますね。 こんな色を選んで見ました。
一抱えもある大きさの花束です。アレンジメントなんて考えません。大束をどっさりと大きな壷に入れます。小さな花が開くと豪華な花にも負けないほど、華やかになります。
見出し写真は、昨日の朝の様子です。そして、 こちらは夕方。随分咲きそろってきました。可愛い小さな花が沢山咲くと、本当に豪華です。
花市から帰って、荷を解き、生ける前の下準備をしていました。きっと5ダース、60本ぐらいかなと思って、下の葉を払いながら数えてみると、なんと94本もありました。流石にこの壷だけでは納まらず、別のコーナーに同じくらい咲き誇っています。94本に3つは莟がついています。300個ほどの花が咲くことになりますね。