気 楽 荘

趣味の事やら、日々の事、
思いつくままお気楽に。

トランボ ハリウッドに最も嫌われた男

2016年08月03日 | 「 えいが 」
映画を観ている間に3回ぐらい
「このクソバ○ァ」と思ったんだが、
自分だけだろうか?

それと、前に書いたが、
この映画を先に観ていたら
「ヘイル・シーザー!」が
もう少し楽しめたかもと思ったのは勘違いでした。

さて、「ローマの休日」の本当の原案・脚本を
書いた人物というぐらいのことしか
知らなかったんだが、
「そうか、こういう人だったんだ」
「まさに不屈の人だったんだね」と・・・。

共産主義=ソ連(敵)という図式を成立させる為に
行われたとしか思えない暗黒の時代の悪行に
映画産業が引っかからないわけはなく、
業界人からも多くの人がブラックリストに載せられ、
追放処分やそういう人物を使用すれば
「分かっているでしょうね」といった
脅迫や迫害を受けることになる。

法において言論・思想の自由が
保証されているにもかかわらず、
(法で保障された権利であると説明しようとしても
聞く耳を持たない)無知な市民を誘導し、
もっともらしい委員会を立ち上げ
自分達こそ正義と強権を発動して弾圧する。

それに立ち向かう為、自分のできる方法で
ブラックリストの正当性を無効にしようと
戦うのだが、その戦いは
愛する家族や友人を失いそうになるほど大変なもの。
そして、2度目のオスカー獲得が
その戦いに勝機を生み出す。

色々な意味で、
観ておいて損のない良い映画でした。
コメント
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