年下研究

『けいおん!!』トンデモコジツケ連鎖中!涼宮ハルヒの憂鬱の謎解きコジツケの履歴保管庫。

空想歌学返歌実験…中学佐々木キョンネタ。朝倉さんご立腹。

2007-09-06 20:44:06 | 涼宮ハルヒ
百人一首の口語訳を読んだのは中学2年の頃だったと思います。国語の授業で、国語の先生が自分で翻訳したものでした。詠嘆とか、訳すのに苦労したと言っておられました。流行語でも強調の形容は変動するそうですから、義務教育でこういうことを習っておいてよかったです。
regaさんやtakujiさんの書き込みへのコメントでも書きましたが、キョンとか佐々木とか、固有名詞が不明な人物が出てくるのは、キャラの個人情報より、キャラの割り当てられた役割がストーリー展開に重要になるような構造の物語を谷川さんがやっておられると言うことだと思います。
だから、場合によっては佐々木とハルヒが交代することもあるし、朝倉さんが殺人鬼だったり青鬼だったりすることも可能です。
単に、視点が違えば、というだけでなく、ヘスが家庭では父親であり、アウシュビッツでは所長であるような役割期待への適応が驚愕のどんでん返しに絡むかもしれません。ただ、今までの役割期待を信じてきた我々には不愉快かも。
米澤さんは、マンガがつまらないのはリアルとフィクションの両方が不足して中途半端なのだと考えておられたようで、作品世界を具体的にするために現実に存在するモノを作品へ取り込むこと、センスオブワンダーのためには、場合によってはフィクションから現実変革を提起してゆく可能性を考えておられたと思います。
ハルヒの西宮市ロケや、パレスチナのデモでのプラカード登場はこれに対応する面が有ったと思います。
ただ、現実は、多面体ですから、自分の知らない現実はリアルに感じられない欠陥が有ると思います。また、上手くやらないと予想を裏切るだけでなく期待も裏切ることになるでしょう。
米澤さんは最近のマンガはコマが割れてないと批判的です。海野蛍さんも、構図のイマジナリーラインというのを繰り返し強調なさっていて、あるコマで右にいた人物が次のコマで左にいたら瞬間移動したように勘違いする、と読者の読解力を配慮しております。
きゆづきさとこさんや、赤いマルボロさんは必要な場合はこれを破壊しておりますが、ハルヒの謎本で、映画の構図のイマジナリーラインは小津安二郎が破壊したとあって、海野さん世代と赤いマルボロさん世代の間にマンガ表現での小津が居たことがわかります。
われわれは、マンガ表現の小津安二郎以降にようやくたどり着いたところらしいので、米澤さんは批判的ですが、若い人のコマ割が乱れているのではなく、今までの約束事と違うコマ割が発達しつつあるのかもしれません。


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