年下研究

『けいおん!!』トンデモコジツケ連鎖中!涼宮ハルヒの憂鬱の謎解きコジツケの履歴保管庫。

漫画の展開方法について。

2007-03-16 07:54:08 | 涼宮ハルヒ
このダンスネタ変則4コマは、コスカ合わせのコピー本ネタです。全ての事件はハルヒの仕業。
ダンスは大ゴマの方が映えるので3コマです。何で描きたい事を我慢してまで4という数を死守せにゃいかんのですか。ネタは展開できる形式を与えるのが一番。
鶴屋さんの長セリフも、横長ワイド画面なので詰め込めるし。小説は長セリフも負担に感じにくい点がアニメや漫画より優れている、という話ですがその差を何とか工夫で埋められると良いと思います。漫画っぽくは無くなりますが。
アメリカでは日本の漫画は「ビジュアライズドノベル」と呼ばれてるそうで、ノベルゲー、ノベル、漫画は融合できそうなのですが。コミカライズ、ノベライズというミックスではなしに。
前からの続きで、起承転結のやり方を考えますと、私の知る限り、どうも、「クライマックス=盛り上がるところ」はどこか?で3つの説が有ると思います。
「起」で主人公と外圧(ライバル)が登場して「承」で「葛藤」が起こり、「転」で「決戦」になり、「結」でケリがつく、というのが古典的説です。決戦が一番の見せ場ですから、「転」が盛り上げどころになります。
「あらしのよるに」の作者、木村裕一は、「承でひっぱる」と言います。そして終わらせたくなったら転結とぶった切る、というのです。これは目からウロコが落ちました。
漫画展開は「起転結」だという説に対し、「承」無いと盛り上がらない、という説は有力な反論です。
小池一夫の「承転結」説は、「そのほうが展開が早いので手っ取り早く本題に読者を引き込めるから」という効率性重視でした。起転結も効果は同じだと思います。
木村説は「面白いシーンを承で延々と続けることがサービス向上になる」という説です。満足度重視ですね。
小池説が腹八分目幸福説なら、木村説は食べ残すくらい満腹が幸福説かも。粋と野暮の違いか、花より団子か。
同人はページ制約が少ないので、木村説が有効な戦場かもしれません。将来的には商業もそれで大丈夫になるでしょうが。
「結」が一番盛り上がるべき、という説も有ります。「序破急」などはこれで、最高潮で締め、ですか。じつは昔から4コマとかギャグは「オチが弱いとダメ」と言われるので、本当はこのパターンなんですね。
片倉陽二先生は「4コマはストーリー漫画の練習になる」と書いてますが、これが昭和の常識だったのでしょう。ところが、「転」盛り上げと「結」盛り上げの違いが無視されてるわけで、いいかげんなものです。
私は、「結盛り上がり死守」で、「転盛り上がり」ネタや「承盛り上がり」ネタを全て没にさせてきた伝統を恐ろしく感じます。
さて、連作4コマ、ストーリー4コマ、変則4コマとこの3説をどう関連付けるか、が次の課題になってくるわけですが。つづきます。


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