年下研究

『けいおん!!』トンデモコジツケ連鎖中!涼宮ハルヒの憂鬱の謎解きコジツケの履歴保管庫。

『涼宮ハルヒの驚愕』重箱の隅展開予想…『涼宮ハルヒの憂鬱』はバッドエンド?

2008-11-25 05:33:40 | 涼宮ハルヒ
『涼宮ハルヒの憂鬱』の再考。『神人』描いたの初めてかもしれません。
一見、『キス』でハッピーエンドということになってますが、あれは『ハルヒを選ぶか/世界を選ぶか』の選択で『ハルヒが選ばれなかった=キョンに失恋した』というバッドエンドではないのか?という恐ろしい発想です。
佐々木捕捉サイトをやっておられる『悪い習慣』の公文さんが、以前web漫画で展開していたネタ。
この発想を前提とするか、一般的考え方(キスでハッピーエンド説)を前提とするかで『憂鬱』~『分裂』の読み方が一変します。公文さん、よくお気づきになったと感心します。ハルヒの『謎解き』史に残る発想の転換だと思いますね。
前に更新した『消失長門は実は処分されてました』ネタに続く『実はバッドエンドでした』ネタ、『驚愕』で過去のどんでん返しが起こるとするなら、これも十分に起こりかねない展開ではないでしょうか。
魔界都市日記さんの呑み会の時に公文さんにお会いしたので、ネタにすることはお伝えしておりましたが、公文さんの問題提起から、『涼宮ハルヒの溜息』の古泉発言の『この世界は失敗作?』に繋げ、ハルヒの『修正』発動の危機に世界はずっと晒されてきたという仮説に展開してみました。
橘さんの『涼宮ハルヒの分裂』での発言に繋げたので、1巻から9巻まで貫通しています。
要するに単に『ハルヒが怒ると世界が変わる』というだけでなく、『第一作が真のハッピーエンドでなかったからピンチが発生するというのが物語の構造?』ということで。
キョンとハルヒがゴールインすりゃ丸く収まるというのは確かですが、そういう一般論ではなく、『キスでハッピーエンドはキョンの錯覚』という視点を打ち出したのが公文さんの鋭いところだと思います。
谷川さんが気付いていらっしゃらなかったなら同人の勝利ですし、計算しておられたなら、公文さんの読み勝ちですね。
面白いハルヒ同人
千山屋『涼宮さんは神なんですよ…角度とか』:タイトルからして笑えます。フルカラー表紙コピー本。予告通り、千山屋さん。
目次から後書きまでデザインやネタで配慮が行き届いています。後書きも笑えます。
やすひとさん(人になられたそうで…)3本載せておられますが、『憂鬱』直前長門ネタ漫画の谷口登場鉄拳制裁のストレート展開と、部室で居眠りキョンにドアラが迫るという超展開、TFEI3人娘のバキ談義うっかり長門さん(もうオリキャラ)という笑いの幅が凄いですね。
特に「超展開」は工夫してやるのが難しいと思うのでうらやましいですね。インターミッションのドアラシルエットが芸が細かい。笑いました。
そういえば、今気づいたのですが、やすひとさん、斬新な北高女子制服ですね。
米さんの放課後朝倉ネタは、現実のトーン切れを後書きまで使ってネタにしてしまっているのが偉いです。
キョンが朝倉の発言を遮って語りまくりという「暴挙」で緊張感を高めておいて、谷口乱入、そのどちらもオチへ繋がらないという展開は「やられた!」という感じ。読者としての笑いが同人描きとしての感心に変わるというか。面白い。
千山屋『一人はみんなのせいでみんなは一人のせいで』:やすひとさん、米さん、前回のコピー本とは違った画面処理をやってるのが凄いですね。
米さん、ポーションネタ。「青色一号はどこ行ったんだ」と悪いのは「お前の頭だ」はナイス突っ込みだと思いました。自分の番になった団員のシリアス顔と吐瀉するときのシンプルなデフォルメの落差が笑えます。良い味が出てますね。
根路銘さんにニコ動でハイポーションネタを見せて頂いていたのですが、確かにハルヒが思いつきでやりそうな実験だと思いました。
放置して帰っちゃうのが凄い。オチを半ば投げてるのに面白くなったのは鶴屋さんに惨状を目撃させるという展開の効果が大です。鶴屋さん絡めて大正解ですね。
やすひとさん、キョンコネタ。古泉の自己主張に蹴りというお約束に不覚にも笑ってしまいました。
効果線の密度が凄い。こういう研究手繰り出しは良いですね。
後書も相変わらず「作品」ですね。次回の本も楽しみです。
まだまだ紹介続きます。