先日MAKIKYUが関西へ出向いた際は、まだ開業してから日が浅いJRおおさか東線や京都市営地下鉄東西線延伸区間へ乗車をはじめ、様々な鉄道を利用し、また慌しい行程ながらも、幾つかの路線バスにも乗車してきました。
そのため取り上げたい記事は山ほど…(それに18きっぷなどで廻った他の地域も…)という状況ですが、今日はその中でも阪神電車に乗車した際に見かけた、9000系電車に関して取り上げたいと思います。
この車両は以前「MAKIKYUのページ」でも取り上げた普通用の5500系と呼ばれる車両(MAKIKYUは勝手に白胴車と呼んでいますが…)を取り上げた事がありますが、5500系と同じく未曾有の大災害となり、阪神電車も甚大な被害を蒙った阪神大震災の直後に登場しており、5500系の優等版とも言える存在です。
ただ9000系は阪神大震災で被災して廃車が多数発生、車両不足となった分の補填を兼ねて急造されたという事情もあって、車体がステンレス製となっているのが大きな特徴で、赤と黒の帯を巻いた装いで登場していますが、阪神で現存するステンレス製車両は他に最新鋭の1000系のみですので、非常に目立つ存在です。
内装もほぼ同じ時期に登場した普通用の5500系と類似していますが、座席のモケットは赤系統(5500系は青系統)となっており、これは乗車したら直ぐに普通車と識別できるという意味でも優れていると感じたものです。
あとこの車両は製造当初から、西大阪線なんば延伸(それと共に路線名も…)&近鉄直通開始の暁には、近鉄直通列車にも使われると言われており、新形式1000系が登場した今日、何らかの動きがあるかも…とMAKIKYUは思っていましたが、先日阪神尼崎駅を利用した際には、ステンレス車体にオレンジ帯の車両が留置されている姿を発見し、1000系にしては妙な感じが…と思いよく見ると装いを改めた9000系でした。
MAKIKYUは慌しく動き回っていた事もあり、短い時間の中で稼動している姿は見かけませんでしたので、車内や下回りなどにも変化が生じたのか否かは分かりませんが、見慣れないと随分奇妙な感があり、最新鋭の1000系と並ぶと、装いを改めた9000系は銀色とオレンジ色ながらも、1000系とは塗り分け(カラーテープですが…)が異なる事もあって、ちょっと見ただけでも何となく違う…と感じるものです。
それと現在の阪神電車では最大両数が6両に限られ、6両固定編成の9000系は他形式と連結する事はありませんが、今後なんば延伸&近鉄直通開始の暁には、1000系と併結した8~10両編成での運行も想定され、両者が競演する姿も早く見てみたいと感じるものです。
また阪神の最新鋭車両・1000系に関しては、先日乗車する機会に恵まれましたので、こちらに関しても近日中に取り上げたいと思います。
写真は先日尼崎駅で撮影した、装いを改めた9000系(左側は最新鋭の1000系です)と、以前MAKIKYUが関西方面へ出向いた際に遭遇した9000系(登場時の赤と黒の帯を巻いた塗装:同一編成の以前の姿)です。
近鉄に乗り入れるということで行き先表示機をLEDに交換されるのも予想通りでした。
なんだか9000系らしさが少なくなってしまい残念です。
とはいえ半年程経てば違和感も無くなるとは思いますが。
どうせならついでに9300系も行き先をフルカラーLEDにして統一した方が良いと思います。
阪神9000系は、他の形式には見られない独特の塗装が特徴的でしたが、近鉄直通対応と共に、この塗装が見られなくなるのは少々残念ですね。
また同系の行先表示フルカラーLED化は、近鉄直通開始と共に設定される新たな行先(恐らく奈良・西大寺・東生駒など)にも対応する関係で、今から新たな行先の幕を作るよりは…という事かと思いますし、どれだけ必要な種別・行先が増えるか未知数な状況で、種別・行先の増大に柔軟に対応する為にも当然の流れかと思います。
これに対し9300系をはじめとする、阪神の近鉄非直通車両に関しては、早急に行先表示をLED化する必要性はないと思いますが、それでも最近首都圏の京王8000系や相鉄8000系の一部などで、更新工事などを伴わずに行先表示の字幕→フルカラーLED化といった事例がありますので、阪神をはじめとする関西私鉄でも、今後この様な動きが出てくるのかは気になりますね。
トラックバックありがとうございます。
1000系が増殖する中、9000系改造車は異質な存在です。まだ営業はついてないようです。
近鉄に乗り入れ対応では種別・行き先表示は、コストを選びましたね。今まで見慣れてきた方向幕ですが、フルカラーLEDにはない良さがありますね。
9000系の「準急・東須磨」などを見る機会は回している間しかないのでしょう。
1000系が増殖する中で、9000系は数が限られ、今後増える可能性もまずありませんので、この形式の改造車は異質な車両として目立つ存在である事は間違いなしですね。
またこの改造車のLED化は、コストもさることながら、コマ数の問題(特に種別・行先一体型では相当な数が…)も関係してきそうですが、字幕では終着駅到着時などの行先変更の際に、通常見られない表示が見られる楽しみもありますし、写真撮影の際に綺麗に撮影できるメリットもありますね。
(この二つはどちらも事業者にメリットのある事ではありませんが…)