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僕らはみんな生きている♪

生きているから顔がある。花や葉っぱ、酒の肴と独り呑み、ぼっち飯料理、なんちゃって小説みたいなもの…

手首の傷

2006年05月04日 | SF小説ハートマン
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星見ちゃんはピアノはやってるけど塾には行ってない。でも僕が知ってることは大体何でも知ってる。知らないこともいっぱい知ってる。だからスゴイと思う。

その日は塾はない日だった。家に帰りママに言われない内に手を洗った。何かちょっと痛いような感じがして目をやると、左の手首が少し腫れていた。
血は出ていないし、大したことないだろうと思ってすぐに忘れてしまった。

でも少しずつ始まってたんだ。

その日お風呂に入っている時、手首の内側の腫れが大きくなっている。
やだなあ、痛くなったらお医者さんかなあ。ばい菌が入っちゃったのかなあ。石鹸でよく洗っておこう。
そっとこすると、やっぱりほら、小さな傷がある。腫れた真ん中がおできの出来かけみたいにぷくっとなってる。昨日公園でフウセンカズラの種集めてるときになっちゃったのかなあ。

「ママー、バンドエイドあるー。」
隣の台所で洗い物していたママが大きな声で答えた。
「どうしたの?ケガしたの?」   つづく

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