ビールを飲みながら考えてみた…

日常の中でふっと感じたことを、テーマもなく、つれづれなるままに断片を切り取っていく作業です。

リビングPCで音楽・動画を楽しむ(1):AspireRevo+HDMI+テレビ

2010年01月04日 | デジタル家電・iPodなど
以前からMP3などの音楽ファイルをオーディオ機器で再生させるかが悩みどころだったのだけれど、NTT-X Storeで「AspireRevo ASR3600-A36」が29,800で売り出されたこともあって、年末に購入。「AspireRevo」をリビングPCにしたてることにした。

リビングには、テレビとHDDレコーダー、オーディオ機器があるのだけれど、コンテンツがどんどんデジタル流通しているにも関わらず、これらデジタル家電とPCとの接続性は非常に悪い。もちろんI/Fや技術面は揃っている。テレビやHDDレコーダーにはLANの接続端子(Ethernet)はついているし、「YouTubeを視聴できる」とうたっているものも多い。またオーディオ機器メーカーにとってはPCやiPodなどのDAPとの連携は今や必須のものだ。LAN端子やiPod用Dock、USBなどいろいろな接続方法を用意している。DLNAもかなりの機器が対応可能になっている。しかしこの各機器間を実際にネットワークでつないでいる人はそう多くないのではないか。

1つの問題は、各機器にLAN端子がついていたとしてもそもそも光の引込口がリビングにきているとは限らないということ。仮に光が引き込まれてそこにルータが設置されたとしても、それがリビングでないとするならば必要なのは有線(Ethernet)の接続端子ではなく、無線LANを搭載する必要がある。しかしそれでは機器の原価が上がるし、Ethernetと両方持つのかという問題がある。

もう1つの問題は各機器がネットとの接続を期待しながらも、そのHUBとなる機器が見当たらないということ。テレビにしろオーディオ機器にしろ、ネットやPCとの接続に期待しているのはあくまでPC向けのコンテンツを利用するため。MP3、AAC、WMA、WMVといったファイルはもちろん、YouTubeのようなFLVも本来的には対応していない。

それを後付で対応させているためどうしても無理がある。PCならばもっと自由にいろいろ楽しめることがデジタル家電では使い方にいろいろ制約が出てしまい、苦労してつなげるほどのメリットが感じられない。せいぜいレンタルビデオを借りにいく代わりにアクトビラやひかりTVを利用するくらいかが分かりやすいところか。

だったらテレビをモニターに、音声出力デバイスをミニコンポに、PCを中心に据えてしまおうというもの。本当はONKYOの「HD AUDIO COMPUTER HDC-1L」の後継機を待っていたのだけれど、なかなか次の機器が出ず、だったらIONグラフィックスプロセッサを積んだ「AspireRevo」に白羽の矢を立てた。同じコンセプトではNTTが推している「光BOX」という手もあったのだろうが、グラフィックボードが弱いので…ま、ここはAspireRevoということで。

まず、リビングにルーターを引き直し、AspireRevoと液晶テレビとHDRをそれぞれルーターと接続する(Ethernet)。
液晶テレビとAspireRevo間をHDMIケーブルで接続。ミニコンポとAspireRevo間はUSBで接続。うちのミニコンポはDENON社製でUSBでの入力が可能となっている。

《リビングPCの構成》

|T V|
  |
  | ※HDMI
  |
|P C|----ROUTER---ISP
  |
  | ※USB
  |
|AMP|----|SPEAKER|


接続が終わったので、早速、テレビをHDMIに切り替えてAspireRevoを起動してみる。

ところが初期の設定でいきなり問題が。初期の設定の段ではAspireRevoで付属のワイヤレス・キーボードやマウスを認識しない。マウスはUSBのものがあったものの、手元にあったキーボードはP/2端子のみ。AspireRevoはUSB端子しかない。

これは変換アダプタが必要かとも思ったものの、Win内臓のソフトウェアキーボードを立ち上げることで何とか設定終了。1度、設定してしまえばワイヤレス・キーボードも無事使えました。

で、ネットの接続も無事完了し、とりあえずいくつかのコンテンツを試すことに。

【YouTubeの再生】

同じAtom 230のネットブックではあまり支障を感じなかったものの、AspireRevoで再生させてみると、コマ落ちが激しい。これはVISTA→Win7へのアップグレードとFlash Player 10の安定化をまたないとダメかな、と思ったのだけれど、ブラウザをIEからFireFoxに変えてみると意外とスムーズに。

実際それぞれのCPU使用率を比べてみると、IEでYouTubeを再生させた時は96%~100%といった状態が続くのだけれど、Firefoxでは80%~95%あたりで変動する。他は同じ条件だったので、IEが重いか、FLVとの相性が悪いかなのだろう。

ま、それでも全画面で見るには品質的にちょっと厳しいけど。

【GyaOの再生】

Yahoo!傘下にはいったGyaOにアクセス。とりあえず「鋼の錬金術師」を再生してみる。こちらはさすがマイクロソフト、Silverlightは快適に動きます。

実写の方はどうかということで、YUIのビデオクリップを再生させてみる。動きの激しいところは映像が乱れるものの、YouTubeに比べるとかなりスムーズ。コマ落ちはしているものの、画面が止まるという感じは無い。画面を拡大させてもこの品質だったら我慢できる。何せ無料だし。

ちなみにCPUの使用率は100%の状態。

ただ残念なのは、サイトのつくり上、全画面表示での再生ができない…
ミュージックビデオならまだしも、これで映画を見るのは厳しいですね。しかも映像の周りが「白」なので注意が削がれてしまう。

【ネット動画(gooブロードバンドナビ)の再生】

とりあえず無料のWMV動画を見ようと「gooブロードバンドナビ」を立ち上げる。あ、もうバンダイチャネルは無いんだ。「犬夜叉」を再生。WMPが起動しライセンスを格納、1Mbpsのストリーミング配信が開始。1Mbpsということもあって、フル画面で再生させるには品質的にちょっと厳しいけれど(昔のビデオくらいの品質か)、映像そのものの揺らぎやコマ落ちといった影響は全くなし。

タスクマネージャーでCPUの負荷を見たところ、30~38%程度。これは快適だ。ネット動画を見るならFLVよりもWMVの方が相性がいい。3Mbpsくらいの品質だと普通に全画面で見れるのかもしれない。

ちなみに、ルーターをリビングに設置し直したこともあって、テレビとHDRそれぞれをルータにLAN接続をした。これでテレビからもHDRからもアクトビラとYouTubeに繋がることが可能になる。で、実際、接続をしてみたのだが…

接続が有線接続ということもあって、設定自体はDHCPとDNSサーバをアドレスを自動割当にするだけ。これが無線LANだったら暗号化の方式やチャンネル、認証KEYの設定が必要となり、しかもそれでも電波状況しだいでは繋がらないこともある。あくまで家電だということを考えると、やはり無線LANを搭載するというのは難しいだろう。

設定も終わり、まずはテレビでインターネットにアクセスしてみる。が、これはダメ。機種が古いせいもあって、画面が崩れているし、表示に時間がかかるし…じゃぁ、昨年買ったDIGAで試してみる。こちらはYouTubeも表示可能。ただし、ただしログインしなければYouTubeのおすすめ動画しかみれない。リモコンをベースにしたソフトウェアキーボード入力も、PCのキーボードに慣れた人間からすると結構つらい。膨大なアーカイブから自由に選択するという面では、やはり家電はまだ主流にはなりきれないのだろう。

とはいえ、これでアクトビラもネット動画も楽しめるようになったので、レンタルDVD/BDという選択肢以外でも楽しめそうだ。


→リビングPCで音楽・動画を楽しむ(2):AspireRevo+USB+オーディオ機器 - ビールを飲みながら考えてみた…

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