
◎2010年2月12日(金)―1人
今日も代休消化。結局、タイムアウトで1日分流してしまった。その間にも、出張やらで土日に出勤しては新しい代休が増えては消えて行く。まったくの悪循環。2日分を流すのも不合理だし、取らなきゃ損だから休むしかない。グチはともかく、今日は天気が悪いことは分かっていた。昨日の雨は、日光では雪だったろう。大間々に入ると、やはり雪がちらついてきた。勢多東、足尾は凍結。日光に入ったら、除雪車が出ていた。霧降高原に向かうも、路面はもう圧雪されていて、雪道の運転はあまり慣れてもいないので、正直のところ恐い。上りはまだいいが、帰りの下りは40km以上出したら危ないな。駐車場には車がなかった。きすげ平。昭文社版には第三リフト入口と記されている。リフトはあっても、スキー場自体は営業していないから、リフトの運行は、冬になると停止してしまう。この時期、この程度の雪の量なら、立派なスキー場なのだが。
(車の姿がない駐車場)

(ゲレンデ脇のトレースを追う)

今日はスキー遊びのつもりで来ていた。スキーを出してから迷った。どうせなら赤薙山に行ってみるか。となると、スキーは途中の適当なところでデポしないといけない。それまで担いだら、きついな。あっさりと、スノーシュー歩きに切り替えた。ワカンにするには雪が多い。9時半出発。雪が降っている。視界は100mもない。50~60mといったところか。道路を渡り、標高1335mの表示。スキー場に向かう。昨日あたり歩いたのだろうか、2人分のトレースがあった。ゲレンデ脇にずっと付いている。これを追うことにした。夏道もこのルートだったろうか。25年前のことは記憶にない。このトレース、上りはあっても、下り分がない。ゲレンデにはシュプールがある。きっと、担いで、滑って来たのだろう。トレースは、ツボ足で歩き始め、急になってから、スノーシューになっていた。今のところ、ぬかることもなく、快適な足取り。
(寸時の晴れ間に北東方面)

(ついにトレースはなくなった)

次第に急になり、小休止が多くなる。下を見ても、視界が悪く、どの程度登って来たのかよく分からない。そうしているうちに、雲間から日が差し、展望が開けた。随分と、登ったなあと、はぁはぁしながら感心する。続いて歩いて来る人の姿は見えない。やがて、程なく、展望も閉ざされた。リフト終点10時15分。やはり、トレースはここで消え、シュプールになってゲレンデを下っている。悪い病気が出てきた。いつもの撤退の理由探し。視界がもっと悪くなるような気配は今のところない。朝、腹具合が悪く、正露丸を含んできた。途中の草木ダムでトイレに入ったが、その後は快腸。車のキィも持っている。理由がなければ行ける所まで行くしかないか。
(丸山)

(赤薙山 ? )

トレースがないとはいっても、ちょっとした窪みはある。普段は風も強いのだろう。確かに、雪の下は固くなっている。固まる前のトレースだろう。さっきから、スノーシューがガリガリと音を立てている。新雪はごく最近かも。11時5分、焼石金剛。大きな石が重なっている。ここも修行場だったのだろうか。祠は目に付かない。雪の中か。ここでアミノバイタルを一つ。尾根は次第に細くなり、南側は切れかかっている。雪庇状態にはなってはいないから、出来るだけ、見通しの良い(決して良くはないが)南側を歩く。たまに見かける窪みも、やはり南側。ところどころに踏み抜きの跡。かなり深く穴が開いている。アイゼンだけで歩いたのだろうか。ようやく、赤薙山らしいシルエットが前方に浮かんでいるのが見えてくる。
(黄赤の標識)

(女峰山方面は全然……)

やがて林の中に入り、歩きづらい急登になる。アイゼンに履き替えるべきだろうが、面倒なのでそのままで歩く。面倒くささは大敵であることは重々に承知しているが、まっ、いいだろう。踏み込みに力を入れて、歯で押さえる。黄赤の標識に、日光の山らしさを感じる。雪で地面が高くなり、やたらと木の枝をくぐることが多くなったが、その度に雪をかぶる。度重なってうっとうしい。フードをかぶると眼鏡が曇るし、ここまで耳当てだけでやって来たが、とうとう我慢が出来ずに、耳当て付きの帽子をかぶった。クネクネと歩き、ようやく山頂。11時45分。小さな鳥居がある。25年前の記憶も定かではない。よく見ると、平成に入ってから建てたものらしい。祠には御神酒。天気が良くても展望は悪い山頂。その先に行ってみる。赤薙奥社跡のあるピークが先に霞んで見える。ここから先、窪みもなくなっている。今の自分には、先に進むには異次元の世界だね。巻き道を下るつもりで踏み入れたが、やたらとぬかり、不安になりまた山頂に引き返す。タバコを1本吸っただけで、下山する。
(もう展望がなくなってしまった)

降雪が多くなってきた。視界もどんどん悪くなる。自分のつくったトレースはかろうじて残っている。下はバリバリ。横着してスノーシューのままだったが、ついに転倒してアイゼンに履き替える。歩行が楽にはなったが、これがぬかるんだよね。ひどいところでは腰までスポッといってしまった。始末が悪いのが膝下程度の踏み抜き。片足は進んでいるから、ぬかった方の足が引っ張られて斜めになる。そうすると、雪の固い部分がもろに向こう脛にあたる。そうなると痛い。この繰り返し。林を抜け、焼石金剛に着いた時にはほっとした。もう大丈夫だろう。帰りは丸山経由にでもしようかなと色気を出していたが、丸山そのものが見えず、分岐も判然とせず、あっさりとパス。リフト終点に着く。12時50分。ここにスキーをデポしておけば、転びながらもあっという間に駐車場となるのだが、スキーを担いでいたら、きっと、体力的に赤薙山には登れなかったであろう。尻セードを試みるも、ズボンに抵抗があり過ぎて不可。
(自分の車がポツンと置かれたまま)

13時10分、駐車場。出がけと同じく自分の車だけ。明日は土曜日で少しは入るかな。せっかく持って来たスキー。また車から出して、駐車場を一周した。おもしろいことを発見した。この15年物のスキー板ではあるが、金具はごく最近の物。登山靴のままで履いてみたが、そのままフィットした。蹴っ飛ばしたり、無理に力を入れてみたが、外れなかった。少なくとも、平地では、今の登山靴のままでもいいようだ。斜面でのターンは分からない。しかし、嫌々ながら履いていた兼用ブーツで歩きが重く、足が痛くなるよりはましだ。どこか、致命的にならないような山で試してみるか。
帰り道は慎重に下る。四駆にしながらも、40kmを超えると慌てたりして。それなりに汗をかいたので、やしおの湯に寄ってみる。車が満車状態。やめた。草木ダムのドライブインで舞茸ラーメンを食べて帰る。短時間ながらも疲れた。大間々の麹屋薬局に寄って、くだらない話でもするつもりでいたが、素通りしてしまった。
今日も代休消化。結局、タイムアウトで1日分流してしまった。その間にも、出張やらで土日に出勤しては新しい代休が増えては消えて行く。まったくの悪循環。2日分を流すのも不合理だし、取らなきゃ損だから休むしかない。グチはともかく、今日は天気が悪いことは分かっていた。昨日の雨は、日光では雪だったろう。大間々に入ると、やはり雪がちらついてきた。勢多東、足尾は凍結。日光に入ったら、除雪車が出ていた。霧降高原に向かうも、路面はもう圧雪されていて、雪道の運転はあまり慣れてもいないので、正直のところ恐い。上りはまだいいが、帰りの下りは40km以上出したら危ないな。駐車場には車がなかった。きすげ平。昭文社版には第三リフト入口と記されている。リフトはあっても、スキー場自体は営業していないから、リフトの運行は、冬になると停止してしまう。この時期、この程度の雪の量なら、立派なスキー場なのだが。
(車の姿がない駐車場)

(ゲレンデ脇のトレースを追う)

今日はスキー遊びのつもりで来ていた。スキーを出してから迷った。どうせなら赤薙山に行ってみるか。となると、スキーは途中の適当なところでデポしないといけない。それまで担いだら、きついな。あっさりと、スノーシュー歩きに切り替えた。ワカンにするには雪が多い。9時半出発。雪が降っている。視界は100mもない。50~60mといったところか。道路を渡り、標高1335mの表示。スキー場に向かう。昨日あたり歩いたのだろうか、2人分のトレースがあった。ゲレンデ脇にずっと付いている。これを追うことにした。夏道もこのルートだったろうか。25年前のことは記憶にない。このトレース、上りはあっても、下り分がない。ゲレンデにはシュプールがある。きっと、担いで、滑って来たのだろう。トレースは、ツボ足で歩き始め、急になってから、スノーシューになっていた。今のところ、ぬかることもなく、快適な足取り。
(寸時の晴れ間に北東方面)

(ついにトレースはなくなった)

次第に急になり、小休止が多くなる。下を見ても、視界が悪く、どの程度登って来たのかよく分からない。そうしているうちに、雲間から日が差し、展望が開けた。随分と、登ったなあと、はぁはぁしながら感心する。続いて歩いて来る人の姿は見えない。やがて、程なく、展望も閉ざされた。リフト終点10時15分。やはり、トレースはここで消え、シュプールになってゲレンデを下っている。悪い病気が出てきた。いつもの撤退の理由探し。視界がもっと悪くなるような気配は今のところない。朝、腹具合が悪く、正露丸を含んできた。途中の草木ダムでトイレに入ったが、その後は快腸。車のキィも持っている。理由がなければ行ける所まで行くしかないか。
(丸山)

(赤薙山 ? )

トレースがないとはいっても、ちょっとした窪みはある。普段は風も強いのだろう。確かに、雪の下は固くなっている。固まる前のトレースだろう。さっきから、スノーシューがガリガリと音を立てている。新雪はごく最近かも。11時5分、焼石金剛。大きな石が重なっている。ここも修行場だったのだろうか。祠は目に付かない。雪の中か。ここでアミノバイタルを一つ。尾根は次第に細くなり、南側は切れかかっている。雪庇状態にはなってはいないから、出来るだけ、見通しの良い(決して良くはないが)南側を歩く。たまに見かける窪みも、やはり南側。ところどころに踏み抜きの跡。かなり深く穴が開いている。アイゼンだけで歩いたのだろうか。ようやく、赤薙山らしいシルエットが前方に浮かんでいるのが見えてくる。
(黄赤の標識)

(女峰山方面は全然……)

やがて林の中に入り、歩きづらい急登になる。アイゼンに履き替えるべきだろうが、面倒なのでそのままで歩く。面倒くささは大敵であることは重々に承知しているが、まっ、いいだろう。踏み込みに力を入れて、歯で押さえる。黄赤の標識に、日光の山らしさを感じる。雪で地面が高くなり、やたらと木の枝をくぐることが多くなったが、その度に雪をかぶる。度重なってうっとうしい。フードをかぶると眼鏡が曇るし、ここまで耳当てだけでやって来たが、とうとう我慢が出来ずに、耳当て付きの帽子をかぶった。クネクネと歩き、ようやく山頂。11時45分。小さな鳥居がある。25年前の記憶も定かではない。よく見ると、平成に入ってから建てたものらしい。祠には御神酒。天気が良くても展望は悪い山頂。その先に行ってみる。赤薙奥社跡のあるピークが先に霞んで見える。ここから先、窪みもなくなっている。今の自分には、先に進むには異次元の世界だね。巻き道を下るつもりで踏み入れたが、やたらとぬかり、不安になりまた山頂に引き返す。タバコを1本吸っただけで、下山する。
(もう展望がなくなってしまった)

降雪が多くなってきた。視界もどんどん悪くなる。自分のつくったトレースはかろうじて残っている。下はバリバリ。横着してスノーシューのままだったが、ついに転倒してアイゼンに履き替える。歩行が楽にはなったが、これがぬかるんだよね。ひどいところでは腰までスポッといってしまった。始末が悪いのが膝下程度の踏み抜き。片足は進んでいるから、ぬかった方の足が引っ張られて斜めになる。そうすると、雪の固い部分がもろに向こう脛にあたる。そうなると痛い。この繰り返し。林を抜け、焼石金剛に着いた時にはほっとした。もう大丈夫だろう。帰りは丸山経由にでもしようかなと色気を出していたが、丸山そのものが見えず、分岐も判然とせず、あっさりとパス。リフト終点に着く。12時50分。ここにスキーをデポしておけば、転びながらもあっという間に駐車場となるのだが、スキーを担いでいたら、きっと、体力的に赤薙山には登れなかったであろう。尻セードを試みるも、ズボンに抵抗があり過ぎて不可。
(自分の車がポツンと置かれたまま)

13時10分、駐車場。出がけと同じく自分の車だけ。明日は土曜日で少しは入るかな。せっかく持って来たスキー。また車から出して、駐車場を一周した。おもしろいことを発見した。この15年物のスキー板ではあるが、金具はごく最近の物。登山靴のままで履いてみたが、そのままフィットした。蹴っ飛ばしたり、無理に力を入れてみたが、外れなかった。少なくとも、平地では、今の登山靴のままでもいいようだ。斜面でのターンは分からない。しかし、嫌々ながら履いていた兼用ブーツで歩きが重く、足が痛くなるよりはましだ。どこか、致命的にならないような山で試してみるか。
帰り道は慎重に下る。四駆にしながらも、40kmを超えると慌てたりして。それなりに汗をかいたので、やしおの湯に寄ってみる。車が満車状態。やめた。草木ダムのドライブインで舞茸ラーメンを食べて帰る。短時間ながらも疲れた。大間々の麹屋薬局に寄って、くだらない話でもするつもりでいたが、素通りしてしまった。
登山靴をスキー板にセットが出来るとは知らなかった。ほとんどスキーはしないので、専用のスキー靴でないとダメだと思っていたので、新発見です。板を担いで登山、体力が必要だけど、人混みの中のスキーでないから気持ち良いでしょうね。
私は春まで冬眠していますので、雪の中での活躍をそっと応援します。
スキーは、別に担がなくても、履いたままでも登れるのですけど、急でしたから、ザックの両サイドに括り付けて登った方が無難でしょう。子供の頃は、リフトもないスキー場でしたから、肩に担ぎましたけど。
「冬眠」という言葉は以前にもお見かけしましたね。全然、冬眠なさっていないようで。
日光も遅まきながら、ようやく本格的に積もったようですね。
本格的に積もったとなると登るのに大変だし、雪が少ないと物足りないし。なかなか、難しいところですね。
ところで、スキー+登山靴は、燧ケ岳で試してみました。下りで転びまくり、歩きの1.5倍はかかりました。
スキー+ヒールフリービンディング+スキー靴+シールの登りはさほど苦にならず、圧倒的に楽しく行動することができました。
登山靴+ヒールフリービィンデング+スキー+シールは、登りでは全く問題ありません。いや、むしろ兼用靴よりも登りやすいぐらいです。問題は、下りです。横ズレの回転に登山靴の強度では全く耐えられませんでした。また、悪雪で体が後ろに遅れたときも、登山靴の背面は全く支えになりませんでした。だから、際限無く転倒しました。
この際の登山靴とは、おいらの収縮した革靴です。
スキー達者の仲間で、プラ登山靴の愛用者はこの靴で自在に滑っていました。但し、滑降時は、太めのバンドで足首あたりを締め付けていました。
確かに、スキー靴では岩稜の通過などでは危険ですね。(おいらも経験あり。)なので、スキー靴でのスキー登山は登りも下りもスキーを着けていることを前提としたコースに限ったほうがいいですね。山スキーを着けている限り、スキー靴が兼用靴に劣るという事は殆どありませんもの。
あくまで、私見です。
なるほど。やはり、平地での強度テスト程度以上の圧迫が下り時には加わるのですね。想像していた通りです。
登山口での軽快さは捨てがたいところがありましたが、ぶなじろうさんのご経験ではむしろ危険ですね。下りでつかえていたのでは、スキーの意味もありませんしね。
貴重なご意見というよりも、私が無知ということですが、アドバイス、ありがとうございます。