フルート吹きの物思い

趣味のフルートと、それに関わるもろもろのこと。

アンサンブルの反省(弦楽)

2006-12-04 | 吹奏楽、管弦楽&アンサンブル団体
アンサンブル大会の反省。その一。
弦楽合奏編。

私にとって今回のアンサンブル大会のメインイベントとも言える、弦楽アンサンブル。
初心者向けの弦楽四重奏を各二人ずつで8人の予定が、ビオラは都合により辞退、チェロは当日キャンセルで、結果6名での演奏となった。私は、2ndバイオリンの裏(オーケストラの場合、二人並んだ客席から遠い方。近い方は、表。通常表の方が上手な人らしい)である。

私にとって、バイオリン人前演奏デビュー第二戦である。
第一回目は、老人施設での演奏だった。簡単な曲だけれど汗びっしょりで、顎当てが池のようになってしまったのを思い出す。
今回は、それよりは落ち着いて演奏しなければ。

デビュー第二回戦の今回。
ずばり目標は、ボーイングが表の人と「ほとんど」ずれないこと。
(低い目標でごめんなさい)

弦楽器族は視覚的なことを主目的に(もちろん曲想もある)、事前に弓を使う方向を決めておき、要所要所にそのボーイング記号を楽譜に書き入れておくのである。
なので、自分だけ違う方向へ弓を動かしていることは恥ずかしい。管楽器ならば、吹けなくても口パクでごまかすことができるが、弦楽器は落ちてしまうと、それが視覚的にお客さんにはっきりとばれてしまう。初心者にとってのアンサンブル参加ハードルはより高いと言えるだろう。(そういう見方をしているのは関係者だけかもしれないが)

パンパカパーン!
結果発表!!

「目標100%達成」

ふふふ。やったぜ。

今回私がバイオリンを弾くという暴挙に出たことを当日まで知らない楽団仲間もいて、私がバイオリンを持って歩いていると「何してるの?」なんて言われ、しゃれですなんて答えていた。

ところが、そんな仲間からも評判が良かったのである。
うまいじゃん、を連発。(もちろん、初心者というバイアスはかかっている)

仲間はいったい弦楽器奏者の何を見るかというと、弓の方向というよりは、弓を使う幅。へたっぴは演奏中に使える弓の幅が小さい。私はそれなりにちゃんと弓を使っていたということである。
通常は、弓をちゃんと使っている人=上手 である。弓を使えていない上手な人は存在しないし、弓を使うのだけは上手い下手くそも存在しない。

そういう意味では、私は上手く逃げ切ったと言える。

120点だな。(自画自賛(*^_^*))


高速道路をとばして走るとき、前20%、後ろ80%の割合で見ようなんて言っていたことがある。覆面パトカーに気がつくようにである。

今回の私の演奏はそれに近いものがある。
楽譜を見るのはそこそこに、とにかく隣のベテランさんを見てボーイングがずれないように、ずれないように、と注意し続ける。
(単に見栄っ張りという気がしてきた・・・)

そんなのばかりじゃなくてさ。

技術的に表面的なことばかりを気にするのは早く卒業して、音楽的な出来不出来を反省できるように早くなりたいものだ。

形から入るばかりみたいで何だけど、形も重要で無視できないのだから仕方ない。


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