フルート吹きの物思い

趣味のフルートと、それに関わるもろもろのこと。

アンサンブルの反省(事故編)

2006-12-08 | 演奏や練習に関して
今回の木管アンサンブル。
少なくとも知人の間では気づかれていなかったみたいだけれど、小さな事故はあった。それは九重奏の時。

前半から中盤ぐらいまでは、自分でもおおおっっと思うぐらい、洗練されたサウンドを聴かせていた、と思う。演奏終了後に、ビオラのおじさんから、そうそうたるメンバーが揃っているんだね、と言われたぐらい。

メンバーはみんなそれなりに、アマチュアとはいえ管弦楽やら吹奏楽やらアンサンブルで鍛えられている人ばかり。

単純に楽譜が追えなくなった、みたいなことでは事故は起きることは、ない。

一カ所、拍の表から入ったり、裏から入ったり、それが掛け合いになっていてやや構成が複雑な場所があった。そこで何回かCLさんが見失うことがあって、そこは繰り返し練習していた。
そういうところは、まずその部分は大丈夫である。

ただその少し後から、メロディーの移り変わりがあったところで、受け渡されたメロディーが走った。それにつられたのかどうかはわからないが、そこの伴奏も走った。その走り方がばらばらで、どうしたらいいのかわからない。それで集中を妨げられたのか、いつも上手なObさんが一瞬落ちてしまったのである。

アンサンブルに慣れて息のあったメンバーなら、ちょっと誰かが走ったぐらいであれば次の節目でテンポを戻したり、そのまま突っ走って行くなどを呼吸で同意していくのである。
ところが、そのなかに「空気」を読まない人が一人でもいると、そのまま崩壊してしまう。

直接的にはその走った人が原因であっても、悪者になるのはそれに動揺してしまって落ちてしまう人である。本当の悪者はそのどちらでもない、「空気を読めない人」であるのだが。

かわいそうなObさんは、何事もなかったように復帰したものの、動揺は隠せなかった。いつもは「我こそはっ」みたいな感じでエレガントでアクティブな演奏を聴かせてくれているのだが、復帰後はちょっと凹んだ、気弱な音になっていた。


演奏の後の打ち上げでみんなに謝っていたが、ホントは悪いのは「空気を読めない人」だよねーと私が言うと、激しく同意して、それがわかってくれる人がいてうれしい、とObさんは悔しそうに言っていた。

「空気を読めない人」は、そうやって自分は何も悪いことをした記憶がないのにいろんな人から恨まれていくのだろう。
きっと、管弦楽の木管楽器があまり仲がよくないことが多い原因の一部にこんなこともあるのだな、とちょっと思った。


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