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音楽知識ゼロ、しかし、メトロポリタン・オペラを心から愛する人間の、
独断と偏見によるNYオペラ感想日記。

マイナー・オペラのあらすじ 『モーゼとファラオ』

2011-11-30 | マイナーなオペラのあらすじ
ユダヤの民が自らの囚われの身を嘆いていると、モーゼ(モーセ)が”苦しみは間もなく終り、自由の日が来るであろう。”と言って勇気づける。
モーゼの兄エリエゼル(アロン)が、妹のマリー(ミリアム)とその娘アナイを伴って現れる。
エリエゼルは、ファラオが司祭オシリデの助言に反し、ユダヤ教に改宗した妻シナイーデの薦めとユダヤの神への畏れから、
我々を解放するであろうと予言する。
ファラオの息子アメノフィスは父親が支配する王宮で奴隷として仕えているアナイと恋に落ち、彼女も彼を愛するようになった。
しかし、一方で、彼女は自分と同じイスラエル人と一緒にエジプトを去りたいと願っており、
彼女の気持ちを知ったアメノフィスはユダヤの人々に復讐を誓う。
アメノフィスはアナイと離れ離れにならぬよう、なんとか彼らを引きとめようとするが、
モーゼは恐ろしい疫病がイスラエル人の間に蔓延していると言ってファラオを脅かす。
これを聞いたファラオはイスラエル人が立ち去ることを許可したが、
すると、みるみるうちに天から火が雨のように降り注ぎ、ピラミッドが火山となるのは、第一幕のフィナーレで描かれている通りである。

しかし、ユダヤ人を本当に解放するまでにはなんとさらに三つの幕が必要となる。

第二幕ではファラオがアメノフィスをある王女と結婚させようとするが、彼は全く興味を示さない。

第三幕では司祭長のオシリデがイスラエル人にイシス神を崇拝せよと命じるが、
途端にナイル河が赤く血に染まったような色になり、イナゴがエジプト人たちのうえに降り注ぐ。

第四幕では、アメノフィスがアナイとの愛を貫くため、王位を捨て、ユダヤの民を解放しようと決意した。
しかし、鎖につながれた彼らを目にしたアナイは、モーゼにアメノフィスとの愛か自分への服従か、
どちらかを選ぶように、と決断を迫られ、結局自らの民を採る。
再び復讐に燃えるアメノフィス。
イスラエル人たちが神に祈ると、奇跡のように鎖が外れた。
エジプト軍の追っ手が迫り、あわや大量虐殺か?と思われた時、モーゼが紅海をわかち、
水に濡れることなくそこを渡って行くイスラエルの人々の後ろで、エジプトの追っ手たちは次々と海に沈んで行くのだった。

(出自:カレジエイト・コラールによるカーネギー・ホールでの公演のプレイビルより。)

*** ロッシーニ モーゼとファラオ Rossini Moïse et Pharaon *** 






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