Opera! Opera! Opera!

音楽知識ゼロ、しかし、メトロポリタン・オペラを心から愛する人間の、
独断と偏見によるNYオペラ感想日記。

LUCIA DI LAMMERMOOR (METROPOLITAN OPERA JAPAN TOUR 2011)

2011-06-09 | メト 日本公演
初めてコメントを頂いた方もいらっしゃるというのに、なかなか返事の方が追いつかなくてすみません。ニ、三日中には返答させて頂きますのでお待ち下さい!

『ルチア』のリハーサルはダムラウとドルゴフのコンビで行われたそうですが、
ダムラウの歌唱が素晴らしいのはもちろん、日本でメト・デビュー!なドルゴフがなかなかフレッシュな歌唱を聴かせているそうです。
ヴィラゾンは出演したとしてもおそらく最後のアリアを半音下げで歌うことになるのではないかと予想しますが、
ドルゴフはリハーサルでもしっかりオリジナルで歌っていたようです。
私が日本にいて、一日だけしか『ルチア』を鑑賞出来ないとしたら、6/12に一点賭け!

6月 9日(木) 18:30 東京
6月12日(日) 15:00 東京
6月16日(木) 18:30 東京
6月19日(日) 12:00 東京

指揮: ジャナンドレア・ノセダ
演出: メアリー・ジンマーマン
ディアナ・ダムラウ (ルチア)
ロランド・ヴィラゾン(6/9)、アレクセイ・ドルゴフ(6/12) & ピョートル・ベチャワ(6/16, 19)(エドガルド)
ジェリコ・ルチッチ (エンリーコ)
イルダール・アブドラザコフ (ライモンド)

(写真は2008-9年シーズンの『ルチア』公演時のダムラウ。)

Diana Damrau (Lucia)
Rolando Villazón (6/9), Alexey Dolgov (6/12) & Piotr Beczala (6/16,19) (Edgardo)
Zeljko Lucic (Željko Lučić) (Lord Enrico Ashton)
Ildar Abdrazakov (Raimondo)
Conductor: Gianandrea Noseda
Production: Mary Zimmerman
ON

***ドニゼッティ ランメルモールのルチア(2011年日本公演) Donizetti Lucia di Lammermoor (Japan Tour 2011) ***

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61 コメント

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一点賭け (コバブー)
2011-06-09 17:09:16
6/12の一点賭けにのった。

ていうか、それしか行けません。
感想書きます。
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皆様の感想楽しみです! (Ree)
2011-06-09 20:16:04
ヴィラゾン、ドルゴフがどんなエドガルドを演じ、歌ってくれるのか、ダムラウとのケミストリーはどうなのか、皆様の感想がとても楽しみです。

私は19日(メトの来日公演最終日)に聴きに行く予定です。
12日と迷いましたがHDのワルキューレを12日に鑑賞する事にしました。

今頃ヴィラゾンが歌ってますよね。
どうなっているのだろう・・・?
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12日に行きます! (チャッピー)
2011-06-09 22:19:38
METのホフマンと新国立の愛の妙薬を見て、カレーヤには大した期待をしてなかったので、今回のキャストチェンジは嬉しい!
ダムラウも頑張れ、超ガンガレ!
2012-13シーズンのオープニングOR大晦日ガラのディーヴァの座をゲットしる!
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ヴィラゾン聴きたさに。。。 (twk)
2011-06-10 02:18:43
はじめまして。昨年末からオペラに目覚め、こちらを知ってからはmadokakip さんとコメント欄の皆さまの記事・意見を参考に、会社友達も巻き込んでオペラ街道まっしぐらの日々を送っています!Madokakip さんの布教は着実に成功してますよ。

今日(9日)のルチア、行ってきましたので早速感想など。

注目のヴィラゾンは、2日前に日本についたばかりだったそうです。
やはりアンダーパワー、高音では不安定な部分がありましたし、
最初は音に注意がそれて役との距離があるように感じました。
ですが全体的には素晴らしかったと思います。
幕を追うごとに熱気があがってきて、
特に最後のアリアやルチアが死んだ知らせを受けたところでは絶望の表現がうまく、
思わずうるっときてしまいました。
(この最後のアリア、私はわかりませんでしたが実際は半音下がってたのでしょうか?)
隣のおばさまも、「ニューヨークとウィーンで振られたけど、今日で取り戻したわ!」と感無量。
幕後の挨拶ではBravoが飛び、ヴィラゾンほんとに嬉しそう。
ダムローとじゃれたりしてかわいかったです。

ダムローのルチアは初めて観ました。
一幕がはねっかえりというか、コミックオペラのような機敏な身のこなしでけっこう健康的な役作り。
時折、高音に金属的な音がまざっているようで、
デセイのような弱々しさはないですがルチアのぶれが激しい気性が伝わってきます。
Il dolce suono… では胸がはだけちゃいましたが(!)動じず、
背筋がぞっとするようなコロラトゥーラを披露してくれて大満足です。

ルチッチの端正な歌声には、悪役とはいえうっとり。。。
ライモンド役のアブドラザコフも深くて品がある声で良い!!

私にとっての唯一の問題はノセダでした。
みょみょみょ~んと急にリズムが変わるので、気持ち悪い。
アリアの途中や二重唱・三重昌でルチアの部分だけ、急にオケがスローになる。。。
その反面、間奏はテンポが上がって妙に軽薄な音がでたりして、
この緩急が非常に目立つように感じました。
ちょっと面白くはありますが好き嫌いが分かれる演奏ですね。サマーズ的?
舞台挨拶のときもノセダにだけブーがかかってました。

地震と原発ですったもんだあったとはいえ、
これだけのキャストを揃え、完成度も高い公演とは今更ながらにびっくりです。スーパーパフォーマンスではなかったかも知れませんが、思い出に残る公演でした。
ドルゴフがはいったらどうなるのか、楽しみですね。私は行けませんが皆様の感想楽しみにしてます。

脈絡なくつらつら書いてしまいましたが、乱分ご容赦ください。
今後ともよろしくお願いします (^^)




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わたしもヴィラゾン聴きたさに。。。 (灰被り娘)
2011-06-10 14:55:06
はじめましてこんにちは。いつも楽しく拝見させていただいております!

ほんとうにとっても素敵なランメルモールのルチアでした。

ダムラウのルチアは、素晴らしい歌唱と役作りが楽しめ、
ビリャソンは胸が高鳴るエドガルドを演じていました。

子供っぽい可憐なルチアと熱い少年エドガルドが恋して愛し合ってて、
いっしょになれずに、狂乱する。
狂乱の場を聴きながら、悲痛な姿もなんて甘美なんだろう~と酔いしれました。
ダムラウのテクニックあってこそではありますが、
エドガルドのルチアへのラブ度もかなり重要ですね!

ビリャソンは不安定な弱い歌唱とかもあったけれど、
やっぱり主役テノールは、熱烈にヒロインを愛さなくてはならない!と再認識しました。
またビリャソンの出るオペラが観たいです。

この日の東京文化会館は、これで幕開けちゃうの?(時間だから当然ですが)というくらい静かにはじまりました。
幕間のロビーは盛り上がってましたが、
カテコは客電がついていなくて、NYのMET客席みたいな熱気が欲しい!と思いました。

素晴らしい舞台だったのは間違いありません!

本当にMETのみなさまに感謝です。
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9日 (mami)
2011-06-11 09:57:59
今回は、ドン・カルロ一本だったのですが。ヴィリャゾンと聞いて、チケットをとってみました。賭けてみましたので、ご報告を。
いままで私が見たすべてのオペラのなかで、この日の公演は本当に5本の指に入るような熱演で、素晴らしかったです。

と、その前に。
公演の当日の午後、歩いていると、もじゃもじゃ頭に、遠くからでもわかるあの眉毛。公演の前に、ファン(3人)に囲まれているヴィリャゾンに遭遇。

近づいてみて、「来日してくれてありがとうございます。あなたが来るというので、チケットをとりました。今夜楽しみにしています」と言うと。「ありがとう。今夜は楽しんでね」と。何故か、この短い返事なのに、途中に声が裏返ったヴィリャゾン。。。私の賭けは、成功か失敗か??一抹の不安がよぎりました。

始まる前。ゲルプ挨拶。今回の被災者に対する哀悼とともに、今日のキャストについて。
ダムラウがベビーとお母様、シッターさんと来日していること。そしてこの日の公演のためだけに、ヴィリャゾンが2日前に来日し、そして、彼がこの日の出演料を被災者に全額寄付することなどをスピーチ。会場から拍手。そして始まりました。
(ちなみに、会場にいたゲルプの奥さん。モデルさんみたいにすらっと長身で金髪。ものすごい細いしスタイル抜群。ゲルプ夫妻の一つ隣の席には、フリットリ。)

1幕。ルチッチの朗々たる声が響きます。初ルチッチでしたが、彼は素晴らしいですね。とおもっていたら、ルチア登場。10代の恋に恋する乙女っぷりがかわいらしい。出産後に変わったこととして、彼女自身、感情表現がよりできるようになったと言ってましたが、この日をとおして、それがすごく感じられました。恋してキャピキャピとはしゃぐ若々しさ、悲劇など微塵に想像していない恋する乙女の様子が伝わります。でも、泉の場面で、「幽霊が」と歌いだすと、3幕での狂乱を想起させる「とりつかれた正気を失った状態」を彷彿させる凄みのある歌唱をちらっとみせ。再度、恋する乙女に戻る。その落差の付け具合がうまかったですし、すでにあの完璧なテクニックと、透き通るような声、ピアニシモでも美しく響く声に圧倒されました。3幕ではどれだけ狂乱するの??と期待がふくらみます。
そして、エドガルド登場。不安大。最初は、様子見のような感じでしたが。要所をおさえつつ発進。徐々にエンジンがかかってきます。そして、恋する若者の熱さを表現させたら上手いですね。これぞヴィリャゾン。

ともかく、やはり圧巻は3幕でした。狂乱の場の凄さといったら。あれほどの狂乱を見たことがありません。グルベローバのルチアをみたときは、声とテクニックは素晴らしいのですが、なんか人形っぽいというか。冷血で。本当に恋してるとは思えず。いまいちのれない。消化不良でした。ほかにもルチアをみましたが、熱情型だとテクニックが粗雑だし。でも、ダムラウはすべてが想像以上に凄かった。声の一音一音に意味をもたせた動作。コロコロコロラトゥーラのところは、声に気が行き過ぎて、手をバタバタさせるだけだったりしますが。彼女は、一音一音に意味を感じさせるマイム。繰返しのところでも、すべて違う表現。「私、幸せなの」とくるくるまわりながらコロコロと声を転がしたと思ったら、はっとした表情のあと、狂気の表情でのコロコロ。(ごめんなさい、表現がつたなくて)ともかく、圧巻でした。テクニック=技巧も素晴らしいのですが、声の感情表現がうまくて。あの狂気の歌声が、まさに若者ゆえに恋に一途すぎたがゆえのこと、という熱い感情もこめられていて。ああ、いつまでも聞いていたい、と思いました。

そんな狂乱の場のあと。お墓の場面~ラスト。大丈夫かヴィリャゾン。頑張れヴィリャゾンと思わずにはいられません。結果は、、、、。もう、最後の場面で涙。。。エドガルドのルチアへの一途さ、恋にもだえ、苦しみ、絶望する。身をよじらせるほどの悲しみ、幽霊になって再登場のルチア=ダムラウを相手に悲痛な魂の叫びをするエドガルド。歌声、テクニックなど細かく言うといろいろな意見があると思います。とはいえ、この3幕のお墓からラストに向かっては本当に素晴らしかった。(2幕の登場場面もかっこよいし、よかったんですよ)全体を通じて水準以上の歌唱であり、そんな細部を補ってありあまるほどの熱いエドガルド。素晴らしかったです。急いでチケットをとってよかった!長くなりましたが、他の日のダムラウ、そしてドルコフはいかがでしょう?みなさまのご感想、楽しみにしています。そしてこのような機会を設けてくださった、Madokakipさん、ありがとうございます!!
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ドルゴフ君 (ロンドンの椿姫)
2011-06-11 22:08:20
ロンドン在住ですが、私で一回しか観られないとしたら12日のルチアです。ドルゴフ君は、去年ロイヤルオペラハウスのボリショイ・オペラ引越公演のオネーギンで素晴らしいレンスキーだったので、もう一度聴いてみたくてたまりません。おまけに長身でハンサム。出待ちで話もしたしましたが、とても感じの良い好青年でした。
ヴィラゾンは、最近のロイヤルオペラハウスでの復帰成功で日本にも行く自信ができたのでしょうが、以前に比べたらパワー不足で、まだ本格的にカムバックはできてないのではないかしら。
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Villazon is coming back?! (Kew Gardens)
2011-06-12 01:52:39
私もルチアの初日に行って参りました。 もともとDamrauとLucic目当てだったので、Callejaが降りても、彼のEdgardoは見ているので何ともなかったわけですが、結果は、予想を遥かに超えて良かった。 お財布に優しい5F席でしたが、舞台の熱気が感じられる体験でした。 それも、Villazonのおかげなのです。

確かに声は昔と違って、輝きのようなつやがないし、声量も小さくなっていました。 本人もそれがわかっているのでしょう、非常に気を付けてコントロールしていたと思います。 でも、昔と変わらぬ熱い演技で、ルチアへの愛情が痛いほど見て取れました。 ロンドンでWeltherを見た友人たちから、演技に声が追いつかなくて空回りと聞いていましたが、見る人や、演目によって変わるのかもしれません。 私はその演技に、やるじゃないMr. Beanでしたから。 でも、一つのランを歌い続けるのは、まだ早いかもしれません。 そういう意味でも、今回思わぬ拾い物をしたようです。 

そして、このVillazonの熱いEdgardoがあってこそ、Damrau=ルチアの激しい思いが際立ってきていたのではないでしょうか。 お互いのことしか見えない10代の若いカップルを二人に感じました。 それにしても、本当に彼女はうまいですね。 声の美しさや卓越した歌唱技術はいうまでもないですが、演技力には改めて驚かされました。 狂乱の場は、目が釘付け。 同じ演出でも、Dessay のルチアとは違いますね。 残り2日とも、Edgardo役が違うので、Damrau=ルチアがどうなのか、興味がつきません。 みなさんの感想を楽しみにしています。先週のゲネプロをご覧になった方によると、今日のドルゴフ君は、何回か演奏をとめてやり直しをしていたそうです。 METデビューで、ゲネプロ1回となると慎重になりますよね。 ましてやたった1度のチャンスですから。 がんばれ!
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同じくヴィラゾン聴きたくて (mayumi)
2011-06-12 11:03:02
私はダムラウもヴィラゾンもナマで初めて聴きました。

ダムラウのルチアは、かわいらしい。恋する乙女、な雰囲気と、この先の、どこか得体の知れない恐怖が近づいているのを無意識に感じつつ、恋する相手を思うときはそれすら忘れてしまう純粋さと、人間らしい体温を感じました。第一声からとてもキレイな音で入ってくれて、私がダムラウに恋する乙女状態で、きゅん♪としました 笑。
もうすべてが素晴らしいですが、一番の驚きは弱音のコントロールと美しさ。
弱く、小さいからといって聴こえないわけでは決してなく、5階席まできちんと聴こえ(たぶん)、さらにリズムもピッチも寸分の狂いもなく、すべての音が本当にキレイに聴こえてきました。

1幕の純真さが、その後精神が崩れていく様と絶妙のコントラストになっていました。赤いドレスを着ていても顔が青ざめていくように、体温がなくなっていくような様子がわかります。そして狂乱の場。
デセイのルチアは客席にいるだけなのにうすら寒くなる、全身凍りつきそうになる怖さがありますが、ダムラウはそうではない。
うすら寒い恐怖というより錯乱状態で観ていてかわいそう、、という気持ちになるルチア。
もしこの場にエドガルドが登場して、しっかり抱きしめてあげたらもしかしたら回復するんじゃないかしら、、と思う感じ。もちろん登場しないから、どんどんかわいそう、誰か助けてあげて、、と思ってしまう。(で、ハラハラしながら泣く私・・)

エドガルドのヴィラゾン。第一声を聴いた時、自分が思っていた印象とは全く違う甘い声(カスタードクリーム系)で驚きました。もっと熱くてまっすぐ抜けるような声(カカオ98%のダークチョコが溶けた感じ)の印象が強かったので、あれ、あれれ?ナマで聴くとこう聴こえるのか、、それとも術後声が変わったのか?なんてことを思いながら聴いていました。
そしてとっても緊張している様子も手に取るようにわかります。甘い声なのはともかく、オケが鳴ると声が・・おーい、聴こえないよ。。。がんばれ、、と手に汗握る状態。
それでも登場して歌い演じる姿は、ダムラウの恋する乙女に対応するべく若い恋する青年でした。なんというか、家同士の不幸な歴史を背負い復讐せねばならない、という運命をできれば避けたい、彼女と幸せになりたい、という今どきの若者風 笑。家と彼女の間で苦悩するというより、回避する方法はないものか、、という苦悩が大きそう。

ヴィラゾンも幕が進むごとにリラックスしてきたような気がします。圧巻はラスト、もう最後だ、自分の歌で演目を閉める責任感からか、ここの絶唱には鳥肌が立ちました。オケも少し抑え気味だった気はしますが、それでもルチアへの想いにほとばしるような熱さがあって見事な死にっぷり^^;。
カーテンコールではとても嬉しそうでした。
またこの日の客席は、冒頭少しだけ携帯がなったりざわついたりしましたが、もしや、みんな息をしてないんじゃ・・と思うほどの静けさでした。それは上演中だけでなく、セット転換のような時も同様ででした。話し声もなく、微動だに動かない、、静まり返っています。とはいえ、素晴らしい歌唱には会場の上から降ってくるような細かな拍手やBrava,Bravoの声、オケのみなさんも観客のそれに合わせるように多くの人が舞台を見上げてしばし拍手をしていたり。
ああ、みんなが待っていた、本当に来てくれた、本当に観ている、なんて素晴しい、そんな同じ気持ちを共有している仲間のような一体感。こういう中で聴けているんだな~としみじみ感激しました。
来てよかった、見てよかった、聞いてよかった。素晴らしい公演だったとしかいいようがありません。

やっぱり生の舞台は素晴らしい、、、と、チケット追加。。
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コバブーさん (Madokakip)
2011-06-12 17:00:01
もう開演していますね!(今こちらは土曜深夜です)
ドルゴフ(もちろん、ダムラウも!)の感想お待ちしてますよー!!!
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