初めてコメントを頂いた方もいらっしゃるというのに、なかなか返事の方が追いつかなくてすみません。ニ、三日中には返答させて頂きますのでお待ち下さい!
『ルチア』のリハーサルはダムラウとドルゴフのコンビで行われたそうですが、
ダムラウの歌唱が素晴らしいのはもちろん、日本でメト・デビュー!なドルゴフがなかなかフレッシュな歌唱を聴かせているそうです。
ヴィラゾンは出演したとしてもおそらく最後のアリアを半音下げで歌うことになるのではないかと予想しますが、
ドルゴフはリハーサルでもしっかりオリジナルで歌っていたようです。
私が日本にいて、一日だけしか『ルチア』を鑑賞出来ないとしたら、6/12に一点賭け!
6月 9日(木) 18:30 東京
6月12日(日) 15:00 東京
6月16日(木) 18:30 東京
6月19日(日) 12:00 東京
指揮: ジャナンドレア・ノセダ
演出: メアリー・ジンマーマン
ディアナ・ダムラウ (ルチア)
ロランド・ヴィラゾン(6/9)、アレクセイ・ドルゴフ(6/12) & ピョートル・ベチャワ(6/16, 19)(エドガルド)
ジェリコ・ルチッチ (エンリーコ)
イルダール・アブドラザコフ (ライモンド)
(写真は2008-9年シーズンの『ルチア』公演時のダムラウ。)
Diana Damrau (Lucia)
Rolando Villazón (6/9), Alexey Dolgov (6/12) & Piotr Beczala (6/16,19) (Edgardo)
Zeljko Lucic (Željko Lučić) (Lord Enrico Ashton)
Ildar Abdrazakov (Raimondo)
Conductor: Gianandrea Noseda
Production: Mary Zimmerman
ON
***ドニゼッティ ランメルモールのルチア(2011年日本公演) Donizetti Lucia di Lammermoor (Japan Tour 2011) ***
『ルチア』のリハーサルはダムラウとドルゴフのコンビで行われたそうですが、
ダムラウの歌唱が素晴らしいのはもちろん、日本でメト・デビュー!なドルゴフがなかなかフレッシュな歌唱を聴かせているそうです。
ヴィラゾンは出演したとしてもおそらく最後のアリアを半音下げで歌うことになるのではないかと予想しますが、
ドルゴフはリハーサルでもしっかりオリジナルで歌っていたようです。
私が日本にいて、一日だけしか『ルチア』を鑑賞出来ないとしたら、6/12に一点賭け!
6月 9日(木) 18:30 東京
6月12日(日) 15:00 東京
6月16日(木) 18:30 東京
6月19日(日) 12:00 東京
指揮: ジャナンドレア・ノセダ
演出: メアリー・ジンマーマン
ディアナ・ダムラウ (ルチア)
ロランド・ヴィラゾン(6/9)、アレクセイ・ドルゴフ(6/12) & ピョートル・ベチャワ(6/16, 19)(エドガルド)
ジェリコ・ルチッチ (エンリーコ)
イルダール・アブドラザコフ (ライモンド)
(写真は2008-9年シーズンの『ルチア』公演時のダムラウ。)
Diana Damrau (Lucia)
Rolando Villazón (6/9), Alexey Dolgov (6/12) & Piotr Beczala (6/16,19) (Edgardo)
Zeljko Lucic (Željko Lučić) (Lord Enrico Ashton)
Ildar Abdrazakov (Raimondo)
Conductor: Gianandrea Noseda
Production: Mary Zimmerman
ON
***ドニゼッティ ランメルモールのルチア(2011年日本公演) Donizetti Lucia di Lammermoor (Japan Tour 2011) ***
>Madokakip殿は見たことがおありかな?
うふふ。ありますよ~。連れが映画好き、しかも“昔の”映画好きなので、色々と付き合わされております。
そのバーグマンが出演する“「ガス燈」は、イギリスで1940年に製作されたアントン・ウォルブルックとダイアナ・ウインヤード出演のそれのリメイクなんですが、オリジナル版もいいんですよー。というか、私たちはオリジナル版の方が好きな位です。
こちらに収録されているみたいなので機会がありましたらぜひご覧になってみてください!
http://www.amazon.co.jp/%E3%82%AC%E3%82%B9%E7%87%88-%E3%82%B3%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%83%BB%E3%82%A8%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3-DVD-%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%BB%E3%82%AD%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%83%BC/dp/B0002B54AI/ref=sr_1_2?ie=UTF8&qid=1318556733&sr=8-2
こわーいシャルル・ボワイエ、あまりに若いアンジェラ・ランズベリーw(映画デビュー作にして、アカデミー助演女優賞ノミネート!)、「第三の男」よりもいい役回りのジョセフ・コットン、そして迫真の名演技のわれらがイングリッド・バーグマン!(アカデミー主演女優賞受賞)
オペラ歌手の叔母、「ルチア」、夢遊病、しかも舞台がイギリス(ロンドンじゃが)、「狂乱の場?」と、なかなかうまくできております。
ほかにも「こうもり」、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ、叔母の当たり役「テオドーラ」はヘンデルのオペラ?
見てない方は、ぜひ!
そうでしたか、、楽日にそのような演奏を出ましたか、、。
私は残念ながらそれを想像するしかない身ですが、本当に嬉しいです!
>.…あ、あの、写真撮影の場面の演出はちょとどうかと思うのですが
そうそう、亡霊と並んでローカル・ヘッズからも評判が良くないのがあの写真撮影の場面ですね。
ダムラウはどういう演技をしたかわからないので何ともいえませんが、
例えばデッセイは写真屋に無理やりアルトゥーロと握らされた手から力が抜けて、
ぽとっと腕が落ちてそれを何度も写真屋が直しに来る、、という演技付けになっていました。
そこでつい笑ってしまうオーディエンスの方もいるものですから、重唱の音楽の美しさとギャップが出来るのがちょっと、、ということなのかもしれませんね。
ダムラウの狂乱の場での表現はデセイよりもさらにover the topだったという評判を聞いておりまして、
デセイよりも激しい狂気っぷりって、そりゃすごいわ、、とちょっとびっくりしているのですが、
歌の技術が中途半端な人がそんなことをすると演技が空回り、、、ということになって白ける可能性大ですけれども、
そこはさすがにテクニックのしっかりしている彼女、
がっちりと技術がその表現を支えていたのでしょうね。
>ベチャーワ
>キレイすぎて損をしているのかもしれません
そうそう、私もそれ、思います。
でも、色んな個性の歌手がいて良いですよね。
>ルチッチはいい声ですねぇ~
>ホロストフスキーとの入れ替え案
今回実現しなかったけれども入れ替え可能なキャストって結構ありましたよね。
ルチーチのロドリーゴもそうですけれど、クヴィエーチェンもエンリーコを歌えますし
(あ、ルチーチがロドリーゴを歌って、クヴィエーチェンがエンリーコを歌えばいいのかな、、、
でもそうやって一つずつずらすとすると、ホロ様はマルチェッロ???!!!
ホロ様のマルチェッロってちょっと興味あるかも、、、!!笑)、
コッリーネのレリエーはアブドラザコフの代わりにライモンドを歌うことも出来ますしね。
(実際ルチーチのロドリーゴとホロストフスキーのマルチェッロをのぞいては、
すでにメトで実現しているキャスティングです。)
>アブドラザコフ
>役はこんなに格好よさげな役であったろうかと(笑)
彼はもうライモンドを歌う時期は越えてますよね。
贅沢な配役だと思います。
>主役陣だけでなく、METのオケ、合唱、全てのスタッフに、きっとこの観客の想いは伝わったのではないかと、そうだといいな、と思います
伝わってますよ、絶対!
>休憩時間に、奏者の女性が「さくらさくら」を弾いて下さいました♪
まあ、グラスハーモニカでさくらさくらなんて滅多に聞けるものじゃないですよ!
怪しい響きのさくらさくら、私も聴いてみたい、、(笑)
セシリアさんの優しさが素敵です。
本間さんはルックスには色々文句をつけつつ、でも究極的には非常に歌とか声を重視して鑑賞されていたのではないかな、と私は思っています。
日本の批評家筋(の一部)には“(カラスに比べると)なんと白痴歌唱!”と、
冷たくあしらわれていたジョーン・サザーランドを、
“不当な扱いである!”と言いきり、彼女の良さを一生懸命擁護されたりもしていましたね。
確か本間さんもカラスの大ファンでいらっしゃると記憶しているんですが、
カラス以外の歌手だって、良いものは良いのだ!という意見には共感するところが多かったです。
それから、まあそんなことに字数を割くのもばかばかしかったからかもしれませんが、
あまり特定の歌手の悪口を言われない方だ、という印象も残っています。
でも、テバルディはあまりご贔屓ではなかったかな、そういえば(笑)
>現代版があればいいのに
同感です!現役で活躍している歌手の顔ぶれもすっかり変わりましたものね。
>また本間さんは当時から歯に衣着せぬ物言いで、歌手のルックスに対する意見も厳しかったですね。
私も著書を読んでそう思っていたのですが、私がオペラを観るようになった後で、雑誌で指揮者との(雑誌も指揮者名前は忘れました…つまり、超メジャーではなかったです)対談をしていて、その時のやりとりが↓な感じでした。(古い記憶なので細かい部分は原文と違っていると思います。)
指揮者氏:あなたはルックスに厳しいですよね。
H氏:いえ、そんなこともないんですよ。
指揮者氏:ええっ?そうなの?
H氏:ええ。カバリエが歌うんならなんでも許しちゃう、みたいな。ただ、当時はオペラといえば太った人が歌うもんだと思われていたんで、
【以下不明】
指揮者氏同様、私もええっ?!と思ったことをよく覚えているのと、【以下不明】のところの論理展開についていけなかった(なので覚えていないというか、覚えられなかった)のを覚えています。
確かに、ルックスだけを重視しているわけではなく、声をとても大事に聴いていらっしゃったのだろうと思える内容でしたし、本として面白かったので、現代版があればいいのに、と思います。でも、本人が聞いたら怒りそうな書きっぷりが結構ありましたよね(笑)
なんというか、文句のつけどころがないです。
…あ、あの、写真撮影の場面の演出はちょとどうかと思うのですが、どうなんでしょう?音と動きは確かに良く合っているのですが…ん~。
ダムラウのルチアはこれまでに私が観た中でもっとも強いというか気性の激しい女性でした。芯が強いというのではなくて、変化が激しく、そのあたりも狂気へ繋がっていっているような。声もまろやかな感じで、なんというか楽々と歌っていました。
ベチャーワはいいテノールですね。ベチャーワを聴くと、昨日のおじ様がヨン様を「下品」よばわりしていたのがちょっとわかる気がするというか。歌い方も端正ですし、声も濁りがなくてキレイですし…むしろ、キレイすぎて損をしているのかもしれません。でも、十分に情熱的で素敵なエドガルドでした。
ルチッチはいい声ですねぇ~。でも、彼ならNHKホールでもいけるだろうと思うにつけ、ホロストフスキーとの入れ替え案が頭をよぎってしまいました。とにかく、ルチッチはいつか機会があればもう一度、できれば、次はヴェルディで聴いてみたいものです。
アブドラザコフも超久しぶりですが(もしかして、サントリーホールの「カルメン」以来かも…)、役はこんなに格好よさげな役であったろうかと(笑)
ノセダの指揮のせいか、キャストのせいか、両方か、緊迫感漂う演奏で、私は大感動して帰ってきました。客席の盛り上がりっぷりも凄いもので、主役陣だけでなく、METのオケ、合唱、全てのスタッフに、きっとこの観客の想いは伝わったのではないかと、そうだといいな、と思います。
あ、最後になってしまいましたが、グラスハーモニカを聴けたのも嬉しかったです。本当に繊細な音ですよね。休憩時間に、奏者の女性が「さくらさくら」を弾いて下さいました♪
本当にありがとうございます。
一週間経ってちょっと寂しさが増していたところでしたので、グッド・タイミングでした!
そうですか、ノセダとオケがガオガオ言ってましたか(笑)
ルチアのような、下手をするとオケが単なる伴奏に陥る危険大な演目で、
それだけの存在感を示したとしたら、指揮もオケも大変がんばったと言ってよいと思います。
ルチーチは確かにおっさんで、それが今ひとつブレークしない理由でもあるのですが、
(しつこいようですが、ホロストフスキーと比べられても、、っていうやつです。)
私は彼の声と歌、好きですよー、とっても。
>有難うハープの人
これはもしかすると安楽さんでしょうかね?
>ベチャワ・エドガルドはもう!!
(笑)子犬系のテノール、ベチャワにめろめろですね、soraさん!
そうそう、彼はあの危なっかしい感じがまた一つ魅力でもあるんでしょう。
というか、今シーズンの『ロミ・ジュリ』では危なっかしいのを越えて、
本当に高音をクラックしてしまったのですが、
それ以外では、そういう大きな失敗を彼から聴いたことは一度もないです。
>最後でルチアを無理矢理持ち上げるのは若干嫌かも。
先にVogelhaberさんへのお返事で再紹介させて頂いた2007年のルチアの公演の映像なんか、
男性がデセイを持ち上げるタイミングと彼女が音を切るタイミングが完全にシンクロしているせいもありますが、
最後の高音でだらしなく音が伸びてしまったり、音が完全に消えてしまうまでに響きが綺麗でなくなったりする可能性があるのを、
あの演技付けはそれを出来る限りシャットアウトする手段になっていて、
あれはあれで優れたアイディアかな、という風にも思います。
ただ、持ち上げるのが早すぎたり遅すぎたりすると、効果は半減。
なので、あのルチアを持ち上げる男性は、ある程度歌唱に精通した人なんではないかと私は思っているのですが、、、。
>madokakipさん、皆さん、楽しいコメント欄に感謝致します。
私は今回、本当に皆様のコメントに楽しませて頂きました。感謝してもしきれません。
そして、そもそもそれは話す話題・対象がなければ元も子もなかったわけですから、
>MET有難う!!
には私も激しく同意で。
>何の因果か昨年夏のトリノの来日公演「椿姫」で禁断の果実を口にしてしまった
おお、禁断の果実の味を知ってしまわれましたか、、、
それも、オペラを避けるためならもっとふさわしい公演もあったでしょうに、
トリノの椿姫、、、それは禁断の果実とご存知でいながら、かぷっ!といかれたのではありませんか?
ということで、当初はご愁傷さま、と申し上げようと思いましたが、やっぱり撤回いたします(笑)
>超初心者は最初、あまりの熱気にあてられたものでしたが
大丈夫でいらっしゃいますか?嘔吐とかはございませんか?
このブログは私は普通なんですけど、本当コメントされる方が濃い方たちばっかりですからね、、、
油っぽいものを食べた時と同様の症状が出てもなんら不思議はありません。
でも、多分、食物も食べ続けているうちに体が順応していくように、
そのうち平気になりますんで、どうぞ、継続してお読みになって下さいませね。
しかし、なんと、
>Madokakipさんの一転賭けに乗って、当初予定になかった12日の「ルチア」を鑑賞してまいりました
とは!!!よろしいんですか?!こんなオペラの極道に身を売ったものの言葉を鵜呑みにされて、、、
トリノの時のことといい、この件といい、仮免許練習中さんは、
仮免と言いながら、すでに高速を200キロですっ飛ばすような度胸をお持ちと見ました。
でも、それが素晴らしい公演を鑑賞される機会に結びつき、
私も本当に本当に嬉しいです。
ふふふ、もうこれで完全にオペラから抜け出られなくなりましたね。
もう本免発行の時期でございます!
そして、さりげなく私の以前の疑問に答えるべく、
ヴァルデスがノルマンノ役だったことを書き添えて頂いて、そちらも感謝いたします。
確かに、トリノと時と今回のルチアはノセダ続きなんですね!
ルイージだけでなく、彼も力のある指揮者なので、今回の日本公演はレヴァインは参加できませんでしたが、
指揮の面では非常に恵まれた公演だったのではないかと思います。
>超初心者をしてここまでオペラにのめり込ませて下さったMadokakipさんとコメ主さんたちにも感謝
これからもぜひ末永くお付き合いくださり、新しくオペラ沼にはまられる誰かをして、
“この人たち濃い~”とご一緒に思わせて行きましょう!!
私も皆様のコメントのお陰で、宴/祭りを思う存分、ほとんどリアルタイムで地球の裏側から楽しませて頂くことが出来ました。
本当にありがとうございます。
本当に今回は『ラ・ボエーム』と『ルチア』のニ演目で、
かなり大型のキャストの組み換えがあって、メトが年間で例えば
秋と冬にまたがってやるAキャスト・Bキャストを、
たった二週間に凝縮したような、とても濃いツアーだったと思います。
>楽器の配置による聴こえ方の違いが大きくて右側は低音楽器が多いせいか、よりビシビシ響くのが少し気になりました。
この右側は客席から舞台に向かって右側(客席に座った時に右手がある方)と解してよろしいのですよね?
もし、オケがいつもメトで演奏している時と同じ配置で座っているとしたら
(そして多分そうなのだろうと推測しますが)、
それは低音楽器ではなく、金管が右に多かったせいではないかと思います。
弦の低音楽器、例えばコントラバスといったセクションは向かって左手にいたのではないかと思います。
確かにおっしゃる通り、オケの右側に座るのと左側に座るのとでは音の聴こえ方に大きな違いがあり、
それは平土間に近いほどその傾向が強いと思います。
やはり音のバランスだけの話をすれば、左右に寄り過ぎない真ん中が良いと思います。
>ダムラウ&ヴィラゾン、ダムラウ&ベチャワ
二人のコンビの比較、興味深く読ませて頂きました。
両方ともダムラウが歌って、相手が変わるだけでこれですからね、
なので、一演目で色んな組み合わせの公演をやられると、本当、財布が悲鳴をあげるわけです。
でも、この歌手の組み合わせによって生まれる違いがオペラを鑑賞する楽しみの一つでもありますものね。
>9日に完全無欠かと思った精巧なピッチや弱音のコントロールが微妙な部分があり
ベル・カントというのはちょっとした疲れや心の一瞬の緩みがもろにそうやって音に表れるので、怖いですよね。
技術が卓越していれば卓越しているで、その分、一層失敗されることが許されなくなっていく側面もありますし、
(なのでネトレプコのように、彼女はベル・カント、あんまり上手くないよね、とヘッズに思わせるような微妙なポジションは実は聡いのかもしれません 笑)
まあ、この分野にレパートリーを持つ歌手の宿命ではありますが、本当に大変なことだと思います。
このオペラ御殿の主の方、怒ってらっしゃいますねー。
この激しいお怒りぶりには普段ゲルブ支配人に冷たい私も“まあ、まあ、、”と思わず仲裁に入りたくなるほどです(笑)
ただ、私はフリットリの件についてはちょっと違う意見を持っていて、
>あれでフリットリがトンボ返りしていたら、どうするつもりだったんでしょう
実際全くその通りで、フリットリはそうせずにボエームに移動することを結果的には了承したわけですから、
後でどんなに自分のサイトでその悔しさを滲ませたとて、
彼女も自分が取った行動に責任を持たなくてはならないでしょう。
“私はエリザベッタを歌うためにここに来たんだ。”と粘ったら、
ゲルブ支配人だって、それを無理やり首に縄つけて『ラ・ボエーム』に出演させることは出来ないわけで、
それを“メトのせいで、、”とほのめかすのはちょっとどうかと私は思います。
アントナッチみたいな人は実際それ(ゲオルギューに役を挿げ替えられて、怒って以来、メトには戻って来ていない、、)をやってのけてますからね。
フリットリの側にだって、これからメトで活動する機会がなくなるのは賢明ではない、という実際的な判断が絶対にあった、
そういうことだと思います。
日本ではフリットリの人気が非常に高いので、こんなことを言うと袋に合うかもしれませんね。
でも、彼女の高い音楽性、芸術性を評価している私の、今回少し離れた場所で見ていて持った意見がこれです。
『ルチア』の亡霊はそんなに変でしょうかね?私は全然変と思わないし、
むしろ、ルチアの運命に暗い影をなげかけ、彼女自身がそれに捕らえられている様子は音楽から自明で、
この亡霊を前面に出して来るのも特に的の外れたアイディアだとは私は思いません。
『ルチア』は私がオペラそのものにはまるきっかけとなった演目ですし、
すごく思い入れもありますが、
新『トスカ』や『椿姫』と違って、特にケチをつけたくなる要素は私はこの演出にはありません。
>「マエストロ」って、もっと神経質なイメージあるんですけど。ちょっとびっくり。
いえ、ノセダは全然そういうタイプじゃありません!すごく良く喋りますよ。
http://blog.goo.ne.jp/madokakip/e/c66a2781c7ef0872e1b1958f9d0fa0c1
いや、正直、やっぱり嬉しいです。だって、メトは私の鑑賞のホームハウスでもありますから。
グラス・ハーモニカ、今回の日本公演に参加したんですね。
というのも、デッセイは2007年の公演の頃はこの楽器の使用を大絶賛していた記憶があるんですが、
なぜか今シーズンは彼女の意見でそれがなくなって
(楽器自体に対する不満か、芸術的選択か、演奏者に対する不満なのか、理由はよくわかりません。)、
フルートでの演奏になったと聞いています。
(HDでもネトレプコが歌った時は使用されていますが、デッセイが登場した今年の公演では使用されていません。
ただし、以前にご紹介したYouTubeにもあがっている2007年のオープニング・ナイトの公演の狂乱の場がデッセイのCDのおまけとしてリリースされている映像ではグラス・ハーモニカが演奏しています。下は2007年の公演の映像です。指揮はレヴァインです。)
http://www.youtube.com/watch?v=NYm7oJXVeks&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=JW5Ol3jNrJI&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=jazzsnBL7KY&NR=1
私もグラス・ハーモニカの響きはすごくイーリーで、
クリーンな感じのするフルートとはまた違った魅力があって好きです。
>評論家の方たちは、自分のお金出して、チケット発売日に電話かけて苦労してチケットとったわけでもなく良席で鑑賞できるのだし、
招待席である以上、招待してくれた主催者側に対して、一定の遠慮はありますから、ひどくこき下ろすことはできないでしょう。
どれが本当に良い公演だったのか、もしくはいまいちだったのか、
誰が良い歌を聴かせるのか、そうでないのかが、まるで奥歯に物が挟まっているような書きぶりで、
読んでいてちーっともよくわからないような批評が新聞や雑誌に溢れているのを見るにつけ、
誰にも何にも縛られずに自分の思った通りを書ける立場にある自分の幸運さを思いますし、
それこそがこのブログで達成したいことの一つだったのですが、
しかしそれでいうと、こうして皆様が思いの丈を正直に書いてくださる、
この形態こそ、それを達成するに最も理想的な形ではないかな、、という風に今回感じました。
(一方で、だからこそ、ブロガーというのはただ思ったことを垂れ流しにするだけでなくて、
自分が書いていることについてよりきちんと知ろうとする姿勢が必要であるという、
別の大変さがあることをかみしめております。
特に私のように音楽を専門に勉強したことのない人間はそのことを肝に銘じなければ、、、。
下手な演奏、と一刀両断することは簡単ですけれど、そこにどれほど歌手や奏者の努力が費やされているかを忘れてはなりませんよね。
その苦労がわからないと、素晴らしい演奏・公演の本当の価値も完全に知ることは出来ないと思います。)
でもまたこういうたくさんの方で感想を分け合うディスカッション、フォーラムの形態は、
自分とは違った意見をきちんと聞けないタイプの人が入ってくるとあっという間にその良さとか楽しみが崩れ去る性質のものですから、
今回、このように非常に充実した意見交換の場になったのは、
お互いの意見・感想にきちんと耳を傾けて下さり、それを受け止める、度量の大きな皆様の存在があってのことだった、と思っております。
これまで一度もこのブログでは(場違いなエッチ系コメントを除いては)頂いたコメントを削除する必要がなく来ていることも合わせて、
この場を借りて、心からお礼申し上げます。
(あの時、彼はヴィラゾンの代役を努めて確かほとんどリハーサルなしの一発勝負でエドガルドを歌ったのでしたよね。
そのヴィラゾンが今回同じ『ルチア』の演目でやっぱりリハなしの飛び入りで歌って、
日本公演を支えてくれた、、、運命というのは実に不思議です。)
またお時間がある時に詳しい公演のご感想をお聞かせ頂けると嬉しいです。
(と、このコメントをupする準備をしている間にsoraさんのルチアのご感想が!!!
ありがとうございます!!!そちらにはまた改めてお返事しますね。)
ノセダ・メトオケですが、この日は良い意味で‘吠えて’ました。ガォー!!!
(ドライブさせるってことですかね(^^)...)
トリノ来日時のボエームと特に椿姫で感じたような不自然さ(舞台と合わなくなったり、妙にアクが強かったりしたような?でも総合的には良かったんですが。)というものも無く、ひたすら舞台に寄り添いつつも決して伴奏だけにはならない演奏でした。
私は指揮やオケの様子は見てませんが、とても一体感に溢れて、ノリも良かったように感じられました。
ブラボー!!
ルチーチお兄ちゃん、というようりもなかなか‘おっさん’でしたが、歌は非常に素晴らしかったです。一幕の最初の見せ場で‘?こんなんだっけ?上げなった?’と思ったところがあった気がしたんですが、その他はどこも朗々と聴かせてくれて大変素晴らしかったです。
お兄ちゃんはなかなか私の心を掴むのが上手くてですね、妹対決の‘Se tradirmi~'とか、エドガルド乱入で少し会話するときの‘Sciagurato'とか他にも色々と格好良くて
演技はこれといって目立つところはなかったように思えましたが、私には割とひたすら恐い家長に見えたでしょうか☆
ダムラウ・ルチアの登場ですが、この日最初のウルウルポイントがやって参りました。
それはハープです!ハープって普通にきれいな音なので、初めはきれいだなぁ~と思ってるだけなんですが、割と長いメロディーを聴くうちにジーンときてしまいました
とても心を打つ演奏だったと思います。有難うハープの人!
ということですっかり盛り上がったところでダムラウ登場だったんですが、こちらは少々肩すかし。いえ、なんか凄い凄いって言われてたので、のっけからガツーンと来るかと思っちゃってて(笑)
ダムラウ・ルチアでこの日一番ネックだったのは声量が足りない事だったでしょうか。
(あとは声が軽いこと?)
この日はそれほどビシビシと高音を決めるという感じはなかったです。
で思ったんですが、‘しまったー!お疲れか!?’‘しまったー!昼公演はイマイチだったかー!?’なんて思いつつ聴いておりました。
声量が無い点で響いたのはやはり結婚式のフィナーレと狂乱の場の最後でしょうか。あそこは突きぬけてくる声があったならばとどうしても思ってしまいました。
とはいえやはり美声で弱音にも気を使うダムラウ様に聴き入ってしまいます。
私も彼女の役作りは運命に懸命に抗う普通の女の子に見えました。エドガルドとも素敵なカップルに重唱からも感じられました。
狂乱の場はやはり凄かったです。
どの部分も存分に彼女の美声を堪能できましたし、めまぐるしい心境変化の表現も素晴らしかったですが、特にフルートとの掛け合いの場面ってのは本当に凄いなドニゼッティ!と思わせてくれる渾身の歌唱でした。(いえ、聴いてるときはドニゼッティなんて考えてないんですけど。)
ひたすら美しい掛け合いなわけですが、その美しさがどんどん哀れを強調してくるんですよね。それにひどく美しいがゆえに恐れを感じるというか。ここは本当に胸に迫るものがあってでした。
ベチャワ・エドガルドはもう!!
素晴らしかった!!!
やっぱり声が素敵なんですよね~。対決場面もことごとくキメてくれるし。
ただし結婚式乱入の最後で、自分を殺してくれーって剣を差し出す表現はちょっと長過ぎるのでもうちょっと工夫して欲しいような気がしました。後は声がうわずっちゃう時があるのが若干ヒヤっとしてしまう部分でしょうか。それもまたカワイイのですが。
後半の方が良かったです。‘先祖の墓よ~’からもう声が素晴らしく良く出ててでしたが、エドガルドとベチャワはまさに一心同体でした!もうなんかでどっぷり浸って終わったので細かいことは良く覚えてません(笑)
ヴィラゾンの方がもっとすごい泣ける系らしいのでそっちも聴いてみたかったなぁ
演出ですが、私は本当に演出を観るということがとても苦手なのですが、ルチアとライモンドの重唱に被せてくる場面はやはり鬱陶しいものに感じました。幽霊は気になりません。狂乱の場で注射を打つのや、最後でルチアを無理矢理持ち上げるのは若干嫌かも。
madokakipさん、皆さん、楽しいコメント欄に感謝致します。
色んな感想が読めてとても楽しかったです!
私の短いオペラ歴にもまた楽しい想い出が増えました☆
MET有難う!!
通りすがりのオペラ超初心者です。オペラはなるべく避けるようにしていましたが(時間とお金とエネルギーを持っていかれるのが分かっていましたので)、何の因果か昨年夏のトリノの来日公演「椿姫」で禁断の果実を口にしてしまったのでした。
そんな訳でオペラ経験値は大変に低く、時々DVDなどで鑑賞する程度だったのですが、メトの来日公演があると知り、一生に一度は観ておかなければと思い、いそいそとチケットを購入したのでした。当初は「ラ・ボエーム」のみを鑑賞する予定でしたが、3月11日以降の騒ぎで来日公演は本当にあるのかと心配される中、何か情報はないかと探している内にMadokakipさんのブログに出会ってしまったのでした。
そこにはMadokakipさんをはじめコメ主さんたちのオペラへの愛と熱い思いが溢れており、超初心者は最初、あまりの熱気にあてられたものでしたが、徐々に初心者は初心者なりに皆さんと熱い思いを共有したいと思うようになり(ここら辺りがMadokakipさんのブログの中毒性なのではと睨んでいるのですが)、メトの来日公演なんてそうそう機会のあることではないのだから、自分なりに予習をして目一杯楽しみたいと考えるようになりました(その意味ではMadokakipさんのブログは大変良い教科書でもあります)。
前置きが長くなりましたが、Madokakipさんの一転賭けに乗って、当初予定になかった12日の「ルチア」を鑑賞してまいりました。
超初心者には、まだまだ批評などできようもありませんが、素晴らしい舞台に立ち会えた感動は1週間たっても心に残っています。
スケールの大きなプロダクション(これで縮小版ということはNYのスケールやいかに)や光を上手く使った演出にも感心しました。
ダムラウさんについてはコバブーさんのコメントが全てを言い尽くしているかと思います。
ドルゴフ君は1幕はメト初出演ということもあってか、超初心者から見ても少し硬さが感じられましたが、幕が進むに連れてのびやかになってゆくのがわかり、こういった舞台中での変化が見られるのもオペラを観る楽しみの一つなのかと感じた次第です。
ルチーチさん。朗々と歌っておられて、そんなに波のある方とは思ってもいませんでした。
アブドラザコフさん。歌は上手いし舞台での佇まいも絵になっていて目立っていました。
ノルマンノ役のエドゥアルド・ヴァルデスさん。超初心者には自然な幕入りで違和感なく物語世界に入っていくことができました。(因みに出待ちでサイン攻めにあっていましたが笑顔で応対しておられました)
オケは上手いということは勿論、懐の広さを感じました。目立った特徴は見られませんが歌に合わせるバランス感覚はとても良く、指揮者が変わってもきちんとアジャストする力のあるオケという印象を受けました(11日と12日の両公演を聴いての印象ですが)。
ノセダ氏は昨年のトリノに続いて2度目でしたが、12日は良いテンポでオケをドライブさせていたと感じました。
生のオペラ鑑賞という一回性の中で今回のような言葉では言い尽くせない感動を味あわせてくれたメトには本当に感謝します。まさに一期一会という言葉に相応しい公演でした。
また、超初心者をしてここまでオペラにのめり込ませて下さったMadokakipさんとコメ主さんたちにも感謝いたします。
こういった場へのコメント自体初めてで長文、乱文になってしまったことをお詫びいたします。
9日にあまりに感動したためその勢いでチケットを追加!16日、2回目のルチアに行ってきました。
限られた期間の中で、相手役だけが変更になる公演というのはとても興味深かかったです。
また、こちらで同じ日をご覧になった方々の感想、同演目で違う日をご覧になった方々の感想を読むのも大変興味深くて、新聞評などと違い、それぞれのみなさんが正直に書かれているからこそたとえ自分と違う感想だったとしても納得する部分も多く、また全然気づいていなかったこともあったりして・・、本当に勉強になりました。
Madokakipさん、そして皆さまお忙しい中ありがとうございます!!
席は9日が2F-L1列、16日が2F-R2列とほぼ反対の同位置から見ていました。
左右の大きな違いはオケの音の聞こえ方です。どちらも私には少しオケが響き過ぎる気がして、今後は3Fか4Fのほうがバランスがいいかも~と思いましたが、それより楽器の配置による聴こえ方の違いが大きくて右側は低音楽器が多いせいか、よりビシビシ響くのが少し気になりました。
(そういえば、文化会館は4Fあたりが一番バランスがいい、と聞いたことがありますがいかがでしょうか?)
それでも演奏そのものはとても素晴らしくキャストに寄り添うようなもので、音楽のよさを改めて感じることになりました。
肝心なお二人ですが、ダムラウ&ヴィラゾン、ダムラウ&ベチャワは当たり前ですが全く違うのですね。前者が10代同士の恋に恋する猛進型だとすると、後者はエリートサラリーマンと新入社員女子、のような雰囲気(笑)。見た目もとても真面目そうで律儀でしっかりもの、エドガルドになだめられても何を言われても、ついわがままを言って困らせてしまうルチアという感じに見えました。あんまりわがまま言うと逃げちゃうよ、とアドバイスしたくなるような・・(笑)。
ベチャワは端正で美しい声を聴かせていましたが、どなたかも書かれていたように、役にのめりこむタイプではないように見えました。もちろん歌そのものが十分魅力的なのでちょっとお疲れ気味かな、とは思いましたが、大人のカップルをそれはそれで楽しみました。一方ヴィラゾンは本来の熱い声ではなく不安定で危なかっしさ満点でしたが、完全にのめりこむタイプ。手に汗握る歌唱であっても気持ちが伝わりすぎるくらい伝わるのでゾクソクします。両者を聞いてみて私の好みはのめりこみ型だな~と再確認。
ダムラウはこの日少々お疲れ気味かしら・・と思いました。
9日に完全無欠かと思った精巧なピッチや弱音のコントロールが微妙な部分があり、狂乱の場では最初の最高音が微妙にフラット、そして最後は(これもどなたかが書かれていましたが)1小節早く入ってしまうなんてことも。思わず、あ、あれ??とはっとしましたが、思っているうちにスリリングな高音を炸裂させていたので、一瞬そんなことがあったことを忘れかけていました。
とはいえ、より気持ちの降り幅が大きくて歌を聞きながら鳥肌がたったのは16日の方でした。この日の印象だと先日書いたようにエドガルドが抱きしめてあげたら・・というのはもしかしたら無駄な努力かもしれないなと思ったりもしましたが、それでも注射でおとなしくさせるってのはひど過ぎる、見捨ててしまうエンリコーコもひど過ぎる~、せめてエドガルドを呼んできてあげてよね(涙)、と思ってしまうのでした。
このほかルチーチは、、、、こちらで自分より年下と知って(わずか1歳ですが)個人的にブーイング(笑)。
いずれにしても素晴らしい公演で、こうやって聴き比べが日本でできるなんて、なんて贅沢で幸せなことよ、、と思いました。千秋楽にもいってしまいそうになりましたが、ルチアはこれで終了。
願わくば、せっかく3人いたのですが、ドルゴフも見ておくんだった・・・です。
で、暴走は続きせっかくなら・・と千秋楽まで見届けることに・・・最後はボエームで締めました^^。
これはまた後日書かせていただきますね!
亡霊を登場させた事です。このブログの方もやはり亡霊が気に食わない模様。
http://www.h5.dion.ne.jp/~goten/diario.htm
朝日のダムラウインタビューは、日本人がダムラウのFacebookにURLを貼ってます。会社の同僚の方も、そこで記事をご覧になったのではないでしょうか。
http://www.facebook.com/DianaDamrau
日本の童謡のCDを収録する話が出てますが、来日の決め手となったのはコレかなあ、と思いました。発売された際には日本が重要な市場になるだろうし、METの舞台と並行して、童謡を歌うための研究・材料収集もやってたんじゃないかなあ。(ルチアを歌う際にも精神科医の話を聞いたりしたようですから。)
アレキサンダー君はサイン会会場にもいました。お母様らしき女性(顔が似てる)とベビーシッターさんも一緒。舞台に立ってる時以外はずっと一緒かも。
指揮のノセダ。開演30分前にタクシーで会場入り。で、入り待ちのファンにサインしまくり。12日の公演の時も同様でした。「マエストロ」って、もっと神経質なイメージあるんですけど。ちょっとびっくり。
あと、グラス・アルモニカ。この不安定なサイケ音。ドニゼッティの端倪すべからざる作曲法。発狂のオブリガードはこれでないとね。
お仕事本当にお忙しいと思いますが、無理なさらずにこのブログをお続けになってくださいませ。
そして、今回の日本公演、自分が鑑賞していない日にも聴きに行かれた皆様のご感想が楽しめたのは、メト来日公演用の記事を立ち上げてくださったMadokakipさんのおかげです。
ありがとうございます。
新聞や雑誌の評も、勿論それなりに参考になりますが、いわゆる評論家の方たちは、自分のお金出して、チケット発売日に電話かけて苦労してチケットとったわけでもなく良席で鑑賞できるのだし、招待席である以上、招待してくれた主催者側に対して、一定の遠慮はありますから、ひどくこき下ろすことはできないでしょう。
なので、オペラが好きで自分でチケット買って聴きにいかれた皆様の感想、て、一番参考になると思います。
soraさん
昨日は、文化会館で、あの幸せな時間をご一緒していたのですね!
サイン貰われて、ソリストの皆さんにお礼の気持ちをお伝えできたなんて本当に羨ましいです!
私は終演後用事があり、サイン会に並んでいる人の列を見ていいなあと思いつつ、上野を後にしました。
昨日は感想を書く体力が残っていなかったので後でまた書きますが、ブラボー!!!です。
昨日はサイン会にも並んで(お疲れのところ悪いなぁとは思いつつ、、、)ベチャーワのサインも貰えました!万歳!
ベチャーワ、アブドラザコフ、ルチーチ、ダムラウ、ノセダとサインを頂けて「有難う」って言えて本当にうれしかったです。
ダムラウに「とても感動しました」って言ったら本当に優しそうな目をして「Thank you」って言ってくれてもう超感激しました☆
Reeさん
本当に素晴らしい公演でしたよね☆
私も皆様からこんなにたくさんのコメントで、日々の公演の様子を教えて頂き、
本当に感謝しております。
NYで観た公演について記事を書いている時、
こんな自己満足みたいなものを書いて意味があるんだろうか、
大体、そもそも読んでいる方なんていらっしゃるのだろうか、
もう明日にでも書くのをやめてしまおうか、と考えることが時々あるのですが、
今回、皆様に日本公演での内容を、ほとんどリアルタイムで、
それぞれの方のお考えを交えながら色々教えて頂いた時に、
ああ、私がNYで観た公演についての記事を、
今の私と同じような気持ちで皆様が読んでくださっているのだとしたら、
私がNYの公演について書くことには少なからぬ意味があるのかもしれない、と感じることが出来ました。
というわけで、今回の公演について皆様から頂いたコメントに、
再びこのブログは大きな活力を頂きましたので、また新シーズンもはじけて行きたいと思います。
さて、ルチーチですが、ザルツブルクのマクベスにお勧めしただけあって、
責任重大、、、しかも彼はちょっと(歌の出来の面で)気まぐれさんなところがあるので
日本公演は大丈夫かしら、、とちょっぴり心配でしたが、
本来の力が出たみたいで安心いたしました。
むしろ、彼が今後エンリーコ役を歌うことはあまりないのではないかと思われ、
そんな貴重な機会を得られた日本の皆様が大変に羨ましいです。
私もベチャワはちょっとアンダーレートされているような気がします。
おっしゃる通り、スター性に若干かけますが、
私が聴く限り、いつも一定以上の結果は出しており、安定感のある良いテノールだと思います。
そうでした、最終日はダブル・ヘッダーだったんですよね。
連チャンで演奏する奏者は、東京文化会館から直接NHKホールへバスで護送されたみたいです。(逃げ出したら困りますからね、、笑)
おっしゃる通り、違う会場で、しかも違う指揮者と、
ベル・カントとプッチーニという、全く色合いの違う演目をたった数時間のインターバルで演奏する、、
それがどれほど大変か、皆さんがReeさんのように感じ取ってくださればいいな、と思うのですけれど、、、。
私からも、今回の公演に携わった全ての方に、
お疲れ様とThank you so so much!!!という二つの言葉を送りたいです。
>いつもメトのオペラで勝手にお世話になっていて(笑)ありがとうございます
いいえ、少しでも何か参考になっている面があるならとても嬉しいです。
私もルチアではカラスを信奉しているので、メトでルチアを見る時にも、
まあいろいろと素晴らしい歌にすら難癖をつけてしまうことになって大変なんです。
(ネトレプコのルチアには難癖をつけるにほとんどなんの戸惑いもありませんが。)
ダムラウはおっしゃる通り、これまでは少しルチアには能天気に過ぎて感じることがあって、
(それは天真爛漫な表現ということだけでなく、技術に頼り過ぎているという点も含めて)
その点で私もデッセイのルチアの方が好きだな、と思っていたのですが、
何度か書いて来た通り、今回の日本公演ではもしかするとダムラウのルチアが違う地平に来ているのかな、と感じる部分があって、
次回聴くのが本当に楽しみです。
>ドン・カルロの時のオケとルチアの時のオケは別グループなんでしょうか?
これは素朴な疑問ですよね。答えはYesとNoの両方です。
NYのヘッズの間にも間違ったことを信じている方がいるのですが、
この記事を参考にして頂けたらと思います。
http://blog.goo.ne.jp/madokakip/e/2178d6f6ace80c5f91e1a72184197ae2
管楽器のほとんどは、首席奏者、第二奏者、、などにパートが分かれていて、
プログラムのオケのメンバーリストでprincipalとなっているのが首席奏者です。
彼らはまれに特殊な事態の場合、第二のパートを演奏することもありますが、
普通は首席(第一)のパートを演奏するのが常で、各演目で第一のパートは基本的に一つだけです。
さらにリストを見るとprincipalは大体各楽器で2~3人になっていることがわかると思います。
よって、この2名とか3名のうちの誰か一名が各演目(もしくは各公演)の首席パートにアサインされます。
演目によって各楽器の登場頻度の多さや演奏の大変さが違うので、
このアサインの仕方は各セクション(楽器)の中で自主的に話し合って、
一人の奏者に極端な負荷が出来るだけかからないように割り振りが組まれます。
コンマスの担当演目・公演の割り振りも基本的な概念は同じです。
この作業が各楽器毎に行われ、それを組み合わせた結果がその日のオケの編成になります。
例えば今回の日本公演のように三演目ある場合は、二人しか首席がいないセクションでは、
どちらかがニ演目受け持つか、もしくは三演目めを半分ずつ分け合う、といった処置がとられます。
よって、上で紹介した記事のようなAオケ、Bオケのニチームをローテーションさせる、といった単純なやり方ではとても追いつかない、
非常に複雑な割り振りになっているのです。
仮に今回の公演にコンマスがAとBのニ人、トランペットの首席がCとDの二人、
フルートの首席がEとFの二人参加しているとすると、
ルチアがコンマスA、トランペットが首席奏者C、フルートが首席奏者 E、
ボエームがコンマスB,トランペットが首席奏者 D、フルートが首席奏者E、
ドン・カルロがコンマスA、トランペットが首席奏者C,フルートが首席奏者F
などとなっているケースが一例として考えられ、また、ドン・カルロには合唱の場面で、
バックステージの金管などもおりますので、そのバックステージをもう一人の首席Dがつとめていたりします。
で、元の質問に戻りますと、ではルチアとドン・カルロがそれぞれ同じオケですか?といわれれば、
厳密には、完全に同じメンバーではないという意味であれば、Noになります。
しかし、上の例で言うと、AとCは同じメンバーであり、上は三つのセクションだけを例にあげましたが、
他にもいくつか同じメンバーが重なっているセクションが必ずありますので、
大勢に影響があるほど違うメンバーか、といわれれば、そういうことはなく、
その意味では、Yes,同じオケです、ともいえます。
また弦楽器のように人数が多いセクションではさらにもっと細かい編成の違いが見られます。
ただ、私が見ている限り、首席奏者間でどういった演目をより得意としているか、といった個性とかスタイルの差は多少あると思いますし、
私も個人的にはそれぞれの楽器でこちらの首席の方が好きだ、という好みはありますが、
どちらかがあからさまに他方より劣っているというような実力の差はほとんどなく、
先に紹介しているようなAオケ、Bオケといったコンセプトもなければ、
一つの編成がもう一つの編成よりも明らかに実力が上、というようなことも決してありません。
(結果として奏者の個性が演目とかみ合ったり、歌手の力との相乗効果によって、
ある演目でのオケの演奏の方が他の演目より良くなる、ということはあるかもしれませんが、
それは最初から意図されたものではなく、あくまで色んな要素のケミストリーの結果です。)
今回の日本公演のノルマンノは誰でしょう?
あの最初の幕の入りは結構曲者で難しいんですよね。
そして、ルチーチ・レポート、感謝致します!
彼の場合、時々突然やる気をなくしたりする(ように見える)ことがあるのでそれが心配でしたが、
今回の日本公演は高音をばっちり決めたりしてやる気を見せてますね!
>ちょっとお兄ちゃんにしては老けてみえました
ほんと、老けてますよね。1969チームより一才上なだけなのに(ルチーチは1968年生まれ)、どうしてあんなにおっちゃんっぽいんだろうと思います。
>ライモンドは上背もあり若く見え過ぎ?な気もしました。音程が迷子になりやすい声ですね
イルダル・アブドラザコフですよね?
彼はいつも端正できちんと正確な歌を歌う人という印象があるので、音程が迷子というのはちょっと意外です。
あの階段から降りてくるシーンは最後の幕にありますから、本当に高所恐怖症だとすると、それを思って最初の幕から心あらずだったとか、、?
>ダムラウは狂乱がもう凄かったです。最後の高音の入りを間違えて早く入ってしまい、二回歌ってくれたのはサービスですね
高音の入りを間違えて早く入るというのもテクニックが非常にセキュアな彼女では珍しいと思いますが、
二回歌ってくれたというのは、そのフレーズだけですか?
それともある程度のまとまったパートをもう一度??
>個人的にはアルトゥーロが案外と好みの声でした
マシュー・プレンクですね。彼はメトのリンデマン・ヤング・アーティスト・プログラム在籍で、
以前聴きに行ったリサイタルでもなかなかの歌唱を聴かせていました。
http://blog.goo.ne.jp/madokakip/e/a8bee6926e119e56cfbd997aec1074b1
プログラムの一貫で、メトでも色々な演目で脇役をつとめています。
今年のHDのルチアでも同じ役を歌っていましたが、トリスタンの舵取り、ハムレットのマーセラス、三部作のジャンニ・スキッキの音楽売り、、
最初の三つは全てHDにもなっている作品で、どれも堅実に舞台を努めていて、
舞台度胸の面でもしっかりした人です。
ドルゴフ君、たった一回の公演というハンデをものともせず、好印象を日本の観客の方に残して行ったようで、本当に良かったですね!
>2007年11月の公演を最後に、「この役(夜の女王)からは卒業した」
あら、そうなんですか?いつの間に、、。
以前の彼女は夜の女王、ツエルビネッタ、それからコンスタンツェ(後宮からの逃走)といった歌の技巧を聴かせる役専門という感じがありましたが、
意外とコミカルな演技が上手なんですよね。今年のオリーでもそうでしたが、
『連隊の娘』の演技も意外と良かったのが記憶に残ってます。
http://blog.goo.ne.jp/madokakip/e/730b0f780dda96f025223de84a3a4b9a
というわけで、後はドラマチックなレパートリーで評価を固めれば無敵!という感じなんですが、
ジルダとかルチアといった役では私はまだ彼女の良さの全てを感じるような歌を聴いていない気がするのです。
でも、先にも書きました通り、いよいよそれが体験出来る時期に来ているのかしら?という予感があり、
次に聴くのがとっても楽しみです。
酉組がまたお一人(それも麗しの1969!)!!!!
今はこうしてたくさんの方とオペラについてお話できるブログのようなツールがありますが、
私自身、ブログ前は一人でひっそりと公演を見に行って、
一人で感想をかみしめるという生活を続けておりました。
ああ、誰かにこの熱い思いを話したいー!!というような素晴らしい公演に出会っても、
その思いを炸裂させる相手がいないというのはフラストレーションがたまりますよね。
(誤った相手に炸裂させても何の反応もなくてさらにフラストレーションが貯まるだけですし、、。)
どうぞ、これからはひっそりでなく、どんどんこのブログでご意見を爆発させてくださいませ!
ここにはsurikaさんのご意見をがっちり受け止めてくれる方々が私だけでなくたくさんいらっしゃいますので!
本間さんの著書は私も大好きでした。
それぞれの歌手には違った良さがあり、
批評家筋が言うことを鵜呑みにせず、それぞれの良さにまっさらな心で向き合う、
これは本間さんの著書から得た、今でも大切にしなければ、と心に留めている教えです。
また本間さんは当時から歯に衣着せぬ物言いで、歌手のルックスに対する意見も厳しかったですね。
(レナータ・スコットをじゃが芋扱い、、、)
でも、今のこのオペラの状況を見れば、そんな彼には先見の明があったのでは?と思います。
ご家族にも内緒で鑑賞されたルチア、素晴らしい公演だったようで本当に良かったです。
そして何より、その感激に突き動かされて今回初投稿して頂いたということですから、
私もダムラウとドルゴフの二人に感謝せねばなりませんね。
ドルゴフについてのご感想もありがとうございます。興味深く読ませて頂きました。
彼はこうして日本公演にも登場したわけですから、近いうちに必ずメトで歌う機会が訪れるでしょう。
その時が楽しみです!
最終日のドン・カルロはいかがでしたか?
ダムラウが美貌というのはちょっと言い過ぎではないかと思いますけれども。
>歌い手の威光が演出の欠点を帳消しにする
なにげに気になったのはこの一文です。松平さんが“演出の欠点”と考えられているのはどの部分でしょう?
土曜が3時開演というのが痛い、、、
これが夜なら金曜と月曜だけ会社を休めば何とかなるよな、、、と、
まじめに画策に入りそうになった自分が恐ろしいです。
まだ新しい職場でいくらも日が経っていないというのに。
私も彼女の歌唱は出産を経てかなり変わったような印象を持ちます。
声がまろやかになったこともそうなんですが、それ以上に歌唱から感じられるパッションが、
今シーズンの『オリー』から違うレベルになっていて、お!と思わされました。
残念ながら『オリー』はコメディですし、内容が内容ですので、
『ルチア』のような作品みたいには、そのパッションを思う存分発揮できる場ではなく、
彼女の変化をドラマティックな演目で聴くのは来シーズン以降の楽しみにとっておくしかないな、と思っていたのですが、
このように皆様から彼女の歌唱を絶賛するコメントを頂き、一足早くその予告を頂いたような感じで、ますます期待が高まります!
彼女の歌が技巧面で素晴らしいのは以前からでしたが、
何か彼女をアーティストとしてもう一歩大きくブレイクさせる機会があれば、、と感じていました。
ルチアもジルダも、上手いのだけれど、本当にすごいルチアやジルダになるには何か一つ足りない感じに私には思えて、、。
それが、出産前にメト・オケと歌ってくれたシュトラウスの歌曲で、
彼女には絶対にドラマティックな役ももっと説得力を持って歌えるポテンシャルがある、と確信を持ちましたが、
とうとうその大ブレイクが起こったのではないか、と感じさせるような、皆様からのご感想です!!
そういえば、私がオペラ好きなことを知る同僚が先日、“この人知ってる?”と、彼女の日本でのインタビュー記事をネットで見つけて見せて下さいましたが、
もとは金髪のはず(だと思います)の彼女が、この役のためでしょうか、髪をブルネットにしているんですね。
ドルゴフも健闘したようで何よりです。
>オケはいったいどうしたのかと思うほど、気合いが入っていました
オケもいよいよ本領発揮して来ましたか!
彼らはやっぱり究極のオペラ・オケなんですよね。
だから歌手の歌が最高に良いと、一緒になって燃え上がってしまうんです。
日本はもう日曜日(6/19)、いよいよルチアとボエームのダブル・ヘッダーによるツアーの楽日ですね。
ご覧になる皆様にはツアー最後の公演を大いに満喫されますようお祈りしております!
皆様のコメントにあるように、今回のルチア、正にオペラの醍醐味を満喫させてくれる本当に素晴らしい公演でした。
ダムラウ、ベチャワ、ルチッチ本当に素晴らしかったです。
デセイがルチアを演じたHDがかなり印象的だったのですが、ダムラウは、デセイとはまた異なった役造りで魅せてくれました。
狂乱の場、もしかしてほんの少し疲れがあったのかもしれないのですが、本当に素晴らしい声を楽しませてくれました。
ルチッチ、初めて聴きましたが、素敵なバリトンですね!!
以前、Madokakipさんに、ルチッチのマクベスに関してご相談させて頂き、悩んだ末に、今年の夏はザルツブルグ音楽祭のマクベス、2回分チケット取りましたが、その選択は間違っていなかったと確信いたしました。
そしてベチャワ。
ボエームのロドルフォでも感激しましたが、今日のエドガルドも本当に素晴らしかったです。
終幕のアリア、もう一度聴けるものなら聴きたい!
今日で来日公演が全て終了してしまうのは残念です。
皆様のコメントを拝見していると、ヴィラゾンがとても素晴らしかったとの事。
残念ながら、ヴィラゾン出演日には行けなかったのですが、推察ではありますが、恋と復讐の狭間で葛藤する若者の演技としては、ヴィラゾンの方がずっと情熱的で巧みだったのではないかと思います。
ヴィラゾンは、椿姫のアルフレードとロミオとジュリエットで実演に接してますが、毎回、一つの公演にこんなにのめり込むなんて大丈夫なんだろうか、と思わせるくらい、素晴らしい演技と素晴らしい熱唱を聴かせてくれました。
ベチャワは、これまでに何度か実演に接しているにも関わらず、とっても感激した事が無く印象が薄いのはなんでだろう?と考えてみると・・・
ベチャワは、ヴィラゾンほどに破滅的な役造りはしない歌手だと思います。
演技が下手とは思いませんが、彼の場合は、端正な歌唱を行う事が第一のような印象を受けます。
なので、同じ舞台にもっと強烈な存在感のある歌手がいると、少し霞んでしまうのかも。
でも、今回の来日公演でロドルフォとエドガルドを聴いて、もうすっかりベチャワを見直しました!
また是非とも来日して欲しいものです。
ノセダとメトオケ、良かったです!
というか、メトオケ、本当に素晴らしいオーケストラですね。
NHKホールと東京文化会館で、ルイージとノセダという異なった指揮者で、連日のオペラ上演本当に大変でしょうに、素晴らしい音を楽しませてくれました。
今日なんて、12時開演のルチアのあと19時開演のボエームですもの。
ジャパンツアーの最終日とはいえ、皆様相当に疲れも感じているでしょうに、ルイージが出す音とはまた異なる音色が素晴らしかった。
オケの皆様も本当にお疲れ様でした!
16日のルチアに行ってきました。
ソプラノ好きなのでルチアは大好きな作品です。メトで観ることが出来て幸せでした。
チケットを購入した去年の段階ではダムラウでは健康的すぎるかな?デセィで聴けたらと思ったりもしましたが、ライブ・ビューイングのオリー伯爵を観てわくわくして待っていました。
ルチアはいつもカラスのCDを聴いていたのでつい比較してしまいます。ダムラウだと声が明るい感じで悲壮感をどのように歌うのかと思いましたが不安定な精神状態を演じつつ声量も声のコントロールも十分で私だけでなく皆さん顔が満足そうでした。
兄役のルチッチは良い人そうでマリウシュさんやテジエさんの方が悪っぽい感じで似あう
ような気がしました。
相手役はベチャーラを選んでチケット購入して私は満足なんですが、友達はビュラゾンの時も追加で観に行き情熱的なビュラゾンがベチャーラより最高だわ!と言ってました。出待ちの時ビュラゾンはごきげんだったらしく車に乗り込みがてらメキシコ民謡のような歌を生で歌ってくれたようでそのせいもあると思いますが(笑)
オケの事はよくわからないのですがドン・カルロの時のオケとルチアの時のオケは別グループなんでしょうか?10日のドン・カルロに行った時のメンバーと今回のルチアの人とコンマスが違うようにみえましたが。よくわからないなりに感じるのは
ファビオ・ルイジさんがとても気に入りました。
まず、支配人の挨拶はなく、10分押しで始まりました。流石にメトオケ、序曲の入り、金管もばっちりです。エルマンノの入りがオケも歌い手もあれ?という感じでちょっと音楽が落ちていました。
ルチーチ、いいですね~!!聴き惚れてしまいました。キメの高音もバッチリ長く決める。素敵でした。でもグレーの御髪で体格も独特でお顔の感じも、ちょっとお兄ちゃんにしては老けてみえました。彼でリゴレットとか是非聴いてみたいです。
ライモンドは上背もあり若く見え過ぎ?な気もしました。音程が迷子になりやすい声ですね。色は良いのですが、聴いていると疲れました。特に狂乱の直前では高い階段に掴まりながら、高所が苦手なのか音程がありませんでした。しかしながら、フィナーレは安定し、安心して聴けました。
ダムラウは狂乱がもう凄かったです。最後の高音の入りを間違えて早く入ってしまい、二回歌ってくれたのはサービスですね。笑。あれだけ狂乱してれば、ちょっとくらい拍もわからなくなりますよ。最初から元気いっぱいに動きまくって、カーテンコールでもまだまだ元気でスキップしてました。
エドガルドの最後のアリア、最初は疲れがえたのですが、フィナーレに向けてよくなりました。このあたりのシーンで落涙してしまいました。
面白かったのは、ルチアとエンリーコの二重唱の最後、お互いに「うぉりゃ~!!」と勢いよくガン飛ばしながら歌いかかっていて、漫画のようでウケてしまいました。
個人的にはアルトゥーロが案外と好みの声でした。明るく濃い色がある、ロッシーニが似合うテノールでした。
ちなみに客席にはヨン様(サインをしていらっしゃいました)とコーツェン?がいました。他にもドイツ語で喋る女性やそれらしき方がいらっしゃいましたが名前がわかりませんでした。
以上、まとまらない走り書きですみません。長々と失礼致しました!!
私もMadokakipさんのブログをブックマークに追加させて頂きましたので、よろしくお願いします。
ここにレポートして下さる日本の方々のおかげでご贔屓のゴルドフ君もうまくいったこともわかって嬉しいです。
http://www.asahi.com/showbiz/music/TKY201106150285.html
>2007年11月の公演を最後に、「この役からは卒業した」
これMETの魔笛ですよね。観ましたよ。
上手いけどハマらない感じでした。
4月にオリー伯爵で見て、随分素敵なディーヴァ様になったなあと思いました。
今回のメト観劇も家族には内緒!(だって高額なので…)
12日のルチア、行ってまいりました。感激を分かち合いたくて、とうとう初投稿です。ダムラウは全く素晴らしく、皆さんが既に書きつくしていると思うので、私は新星ドルゴフの感想です。
第一声を聞いて、浮かんだのは「清潔な美しい声」です。柔らかくも芯があり、適度な強さ・高音も併せ持つバランスの良い声だと思いました。東欧・スラブ系歌手にある、陰りのある声を想像していましたけれど、いい意味で裏切ってくれました。イタリアオペラ向きの声だと思います。ロドルフォやアルフレード、レンスキーなどリリックな役を既に歌っているようですが、合っていると思いますし、熱いけれどやり過ぎない、誠実な歌唱には好感が持てます。本当に先が楽しみです。
いつの時代も、急な代役を足がかりに活躍の場を広げた歌手が、大歌手になっていく…なんて本では読んだことがありますけれど、もしかしたら今回私が体験した事がそうなのかもしれない、なんて思うくらいドラマチックな出会いでした。
皆さん、機会があったら是非お聴きくださいね。
「ルチア」に関しては、今までデヴィ―アやグルベローヴァの素晴らしい生舞台を観る機会がありましたけれど、今回ほど若い二人の物語だと実感しながら、胸を締め付けられて観た舞台はありません。本当に幸せな体験でした。
終演後、主役4人&ノセダ氏にサインもばっちりもらいましたよ。宝物です。
最終日のドンカルロも行きますので、また報告いたしますね。
登場間もなくの「あたりは沈黙にとざされ」では神経過敏と快活さを行き来して、はじめから心に病を抱えていることをうかがわせる。生まれつき感情の起伏も激しいゆえに抑圧に対する反動も大きいというわけだ。
この伏線があるからこそ「狂乱の場」も説得力を増すというもの。一音一音に叫び、歓喜、おののきといった切実な想いを刻み付け、美しい歌こそが生命線のベルカントオペラに、生々しいドラマとしての奥行きを与えた。
一方舞台下に目を転じれば、ノセダ率いる管弦楽も人物の心象風景を漏らさず伝えんとする。とくにルチアが心ならずも結婚証明書に署名する場面。アンサンブルは急激なアッチェルランドに転じて、息苦しいほどに激しい胸騒ぎを模していく。この瞬間、彼女に死が運命づけられたのである。(松平あかね)
Madokakipさん、週末に緊急来日というのはいかがでしょうか。
土曜日に東京に泊まれば全演目みれますよ。ミラノに突貫ツアーなさったほどならば、ここはひとつ。布教された信者の励みにもなりますし。
とにかくダムラウが凄かった。というだけじゃしかたがないので。なんとか。
まず役作りですが、従来のソプラノとはまったく異なります。今までこのルチアは、運命に翻弄されたあげくに、狂気に陥っていく女性として描かれることが普通でした。それをダムラウは、運命に抗うことで狂っていく女性として描きました。これはダムラウの声とコロラトゥーラ技術が、どちらかといえば、柔らかいというより鋭い、ということから選択された役作りかも知れません。一歩間違えば、大失敗するかもしれないチャレンジですが、大成功だったと思います。博物館入りしそうなルチアという役を、見事に現代に蘇らせたと言えます。
第1幕では強い意志を持った少女が、一途に恋人を愛する姿を本当に優しく歌い出します。アリアも素晴らしかったですが、デュエットの出だし、「私の燃えるため息が」のレガートと暖かい音色は、前のダムラウでは出せなかったんじゃないでしょうか。子供を産んで変わった、とどこかで言っていたような気がしますが、こういうところが変わったんだと思います。
第2幕のエドガルドとの対決とライモンドとの場面では、ときおりスピントの効いた声を織り交ぜながら、意志をしっかり持っている女性が押しつぶされていく悲劇が描かれます。その分、悲劇性がより深いといえます。なにかバタフライに通じるものを感じました。デヴィーアを含めて、今までいろいろなソプラノでこの幕を聴きましたが、ダムラウが一番素晴らしかったと断言できます。
そして狂乱の場。とうぜん今までのソプラノとは演じ方が異なり、強い「狂い」になります。ここは、もううまく言葉にはできませんね。とにかく圧倒されました。
鋭いコロラトゥーラ技術と声を駆使して、背筋が寒くなるような狂気を描くかと思えば、一転してソットヴォーチェで震える心を描き出し、そのすぐ後にレガートで優しい思い出を描く。これが、一瞬一瞬で交錯し明滅する、とでもいうしかありません。しかも演技がそれに見事にシンクロしていました。
これからこの役を何度も歌うことになるんでしょうが、たぶん今だからこそ出来る「時分の花」であり、そして「まことの花」だと思います。
ブラヴァー、何度叫んだかわかりません。このたいへんな時期に来日してくれて、しかも最高のパフォーマンス。感謝するしかありません。初来日ということですが、日本のオペラ・ファンに大きな印象を残したと思います。私としては謹んでデヴィーアやフリットリ、グルベローヴァと並ぶ、殿堂入りソプラノの1人に加えさせていただきました。チャッピーさんがおっしゃる通り、聴かなければ一生の損です。
ドルコフですが、若くて荒削りとはいえ大健闘でした。エドガルドという役柄にあっていたと思います。気持ちのよい全力投球で、前に予定されていたテノールよりはるかによかったんじゃないでしょうか。ダムラウとのケミストリーもばっちり。間違いなく、今後伸びてくると思います。たくさんブラヴォーをもらっていました。スター誕生の予感がします。それ以外の歌手もよかった。ルチーチはヴェルディを聴いてみたいと思いました。
オケはいったいどうしたのかと思うほど、気合いが入っていました。金曜日の半分眠ったような演奏とは、まったく違います。ノセダが気合いを入れまくってたのがよかったのか、次の日が休養日だからなのか、とにかくルーティンじゃないときのメトの底力をしっかり感じさせてくれました。長文失礼しました。
>ダムラウは勿論、他の歌手もオケも素晴らしいです。
>見ないと一生後悔します!
なんと力強いお言葉、、、私が足す言葉はもう何もございません!!!
皆様、チャッピーさんの言葉を信じ、ぜひルチアの公演に足をお運びくださいませ。
どれくらい放射線量が減っていくか、ですか、、、、
これは今回の原発の問題が発生してからずっと一環して日本の情報に見られる問題だと私は思っているのですけれど、
比率だけで物事を図ることはできないんではないでしょうか?
最初にいくらあったのか、その確定的な数字がなければ、比率だけを議論しても意味がないのでは、、?
その最初の数字を日本はきちんと測定しきれていない(海に流してしまったもの、それが気化してまた雨として降ってくるもの、地下に染み出ている量、
これらが本当に本当に正しく計測されていると、チャッピーさんは言い切れますか?
なんか、段々と日本公演がヒートアップして来ているように感じるのは私の気のせいでしょうか?
もう詳しいお話を伺うのが楽しみでたまりません!!!!待ってます~~~!!
ダムラウ、右胸に血塗りを塗ってました。3階席からオペラグラスで見てる分には気にならないです。手袋が短いタイプに替ってました。
久々にオペラで泣きました。ダムラウは勿論、他の歌手もオケも素晴らしいです。
チケット買ってない人は、ぜひ買って行って下さい。見ないと一生後悔します!
あ、私、ネトレプコのキャンセルは怒ってないですよ。乳幼児抱えてるので仕方ないです。カレーヤはどうでもいいし。矛先が向かうのはやっぱり・・・
最近ブログで人気の武田邦彦先生の本に、どれくらいのスピードで放射線量が減っていくかの目安が書いてありました。
1.最初の4日で1000分の1
2.次の四か月で更に10分の1
3.それからは余り減らない
来年来るのも、今年の9月に来るのも大差ないってことですね。バイエルン、来るだろうか?
まさに一点賭けで、大当たり。
さすがMadokakipさん、ズバリです
ダムラウはとにかく凄い。ノセダ指揮のオケも金曜日とは別物。さすが明日休みだけのことはあります。
ドルコフ頑張った。ブラボーの嵐。スター誕生です。
こういう体験があるからオペラを観るのが止められなくなるんですよね、、、、。
皆さんが良い公演をご覧になって、こうして喜びの報告のコメントを入れてくださる、
こんなに嬉しいことってないです。
私自身が鑑賞したわけではないのに、まるで自分のことのように嬉しいのはなぜ?と思いますが、
やはり基本、ヘッドというのは、誰かが良い公演をご覧になって、
その興奮をぶつけられるのが大好きな人種なんだと思います。
ということで、もっとぶつけて、ぶつけて~~~!!!
さて、何もない、といいながら、一言書くなら、デッセイとダムラウのルチアの比較、
これはすごく興味深く、参考になります。ありがとうございます。
ダムラウのルチアは数年前に聴いているのですが、
今回の皆様のご感想を読んで、さらに役作りが進化しているのではないかな、と感じます。
またメトで歌ってほしいです。
>もしや、みんな息をしてないんじゃ・・と思うほどの静けさでした
公演の内容が良いとそうなっていくんですよね。
これを伺うだけでも、とても良い演奏だったのがわかります。
チケット追加されたとのこと、どうぞ、次にご覧になる公演も楽しまれてくださいね!
それだけの内容の歌だったのでしょう、ご覧になったKew Gardensさんをはじめとする皆様が羨ましい、、、。
>非常に気を付けてコントロールしていたと思います。 でも、昔と変わらぬ熱い演技
昔と変わらない演技が出ているだけでも大きな進歩だと思います!
手術の前に観たルチアは、本当、もう観ているこっちがいたたまれなくなるような内容でしたから、、。
>つのランを歌い続けるのは、まだ早いかもしれません。 そういう意味でも、今回思わぬ拾い物をしたようです。
私もまだこの一回の公演だけで彼が完全復帰と確信を持つにはちょっと無理があるかな、と思います。
やはりオペラ歌手は一つのランをきちんと歌いきってこそ、ですものね。
もしかすると、彼のこれからの状況によっては、本当にこの東京公演が
彼の最後のすばらしい公演ということにならないとも限らないわけで、
そういう意味でも皆様は本当に貴重な体験をされたと思います。
もちろん、これが最後の一歩となって完全復帰が近いことを祈っていますが、、。
私も以前はダムラウはあまり演技が上手ではないイメージがあったのですが、
今シーズンのオリーを見て、演技も上手だったんだ、、、と驚きました。
歌のテクニックに関してはもともと凄いものを持っている人ですから
これからの一層の活躍が楽しみです!
ご迷惑でしたらご連絡ください!
と言いながら、実は私の方は全然はじめまして!という感じでなく、
以前、確か素人耳さんだったと思うのですが、ロンドンの椿姫さんのブログを紹介して頂いたこともあり、
良く拝見させて頂いております。
私の方は常に記事のアップが追いつかないあっぷあっぷ状態なため、
そちらにかまけてきちんとしたご挨拶もせずにこのまま来てしまい、申し訳ありませんでした。
またこのようにコメントを頂いてとても嬉しいです。
>ドルゴフ君
の記事も拝見していたのですが、なかなか名前まで全部覚えられないもので、
こうして今回コメントを頂いて、ああ、あの記事の、、、とつながったような次第です。
そうですか、こうして実際にお聴きになった方が一押しされているテノールとなると、
これはもう私、いてもたってもいられない状態で今から東京に行こうかしら?って感じですが、
あ、もう開演してますね。
こうなったら、皆様のご感想を待つことにいたしましょう!!!楽しみです~!
>もじゃもじゃ頭に、遠くからでもわかるあの眉毛
道のむこうからでもわかる眉毛って、本当、すごい存在感、、、
>この短い返事なのに、途中に声が裏返ったヴィリャゾン
ははは、これは不安になりますよねー、ほんと!(笑)
私、やっちゃったかも??賭けに失敗したかも??って、、
しかし、頂いたコメントを読むに、素晴らしい歌唱だったようで、私まで胸が熱くなってしまいました。
彼も怖かったと思うんですよね、でもそのプレッシャーを見事に跳ね返して、全力で歌ってくれたんだな、というのが良くわかります。
彼の場合、そうやっていつもハイボルテージで歌ってしまうことが、喉の故障につながっていると思うのですが、
多分、彼はそうでないやり方で歌うことは出来ない性格なのかもしれないな、と思います。
歌手のキャリアがどれ位持つかということは、本当に神秘というか、誰にも予言できないことで、
生公演を鑑賞する時、どんな歌手でもその時聴くのが最後、という可能性になることもあるわけですよね。
“最盛期と比べて若干声のパワーは落ちたかもしれないけれど”という範囲で留まって、
彼の素晴らしい歌を聴けたのだとしたら、その日のお客様は皆、幸せ者でいらっしゃいます。
ダムラウは以前はもう少し金属的な響きが強かったのですが、出産を経て声が若干まろやかになったかな、とは思います。
また以前から、テクニックに関してゃ抜群のものを持っている彼女でしたが、
少し仮面みたいな感じがあって、特にイタリアン・レップではそれが顕著で、
以前の私はあまり彼女のイタリアン・レップの歌唱を買っていませんでした。
(mamiさんがグルベローヴァに対して持たれた印象と若干共通しているかもしれません。
というのも、私、グルベローヴァのルチアを鑑賞した際、歌はすごく上手いな、と思うのですが、
あの役をあの役らしくする何かに欠けている、、、と感じたので、、、)
でも、今シーズンのオリーを聴いて、歌唱の表情が濃くなったのが感じられ、
彼女の場合、明らかに出産が歌の面で大きなプラスになったように思われ、
そういった変化の点でも今回の彼女のルチアへの皆様の感想、評価はすごく気になっていました。
なので、このように詳細な彼女の歌についての描写を頂いて、とても感謝しております。
>そしてこのような機会を設けてくださった、Madokakipさん
いえいえ、私は何にもしておりません!
ひとえに公演に携わった皆様に感謝!です。
オペラというのは歌う歌手のコンビネーションで本当に幾通りもの役作りとドラマのバリエーションがあるのが鑑賞する時の醍醐味の一つですよね。
ダムラウが以前メトでルチアを歌った時よりも、一層一幕での役作りが若さを強調したものになっているのかな、という印象を、
灰被り娘さんを含めた皆様の感想から持つのですが、
段々歌い重ねていくうちに、そうやって役が膨らんでいく、これもまたもう一つの醍醐味です!
>やっぱり主役テノールは、熱烈にヒロインを愛さなくてはならない!と再認識しました。
それは本当にそうですね。
それが出来ないテノールは、どんなに歌が上手くても、なんかつまんない、、ということになってしまうのかもしれません。
ビリャゾンはこういうドラマの面ではとても優れたものを持っているんですよね、、。
喉を痛める前はそれに歌がくっついていたのでものすごい勢いがあったんですけれど、、、
でもとにかく今は彼は一つ一つ今回のような公演を重ねて、以前持っていたような自信を取り戻すことだと思います。
観客にとって、歌手が萎縮して小さくなって歌っている舞台を観るほど辛いことはないです。
今回は声のパワーダウン が若干感じられたとはいえ、最後の幕まで熱を持って歌いきったようですから、
本当に目出度いことです。
>素晴らしい舞台だったのは間違いありません!
本当にそれを伺って私まで嬉しいです。
もし私がこのブログで微力でもその熱気に貢献できているとするなら、こんなに嬉しいことはありません!!
ルチアの感想、ありがとうございます。
たった一日だけ歌うというのは、ある面では複数の公演を歌うよりも楽ですが、
観客に納得してもらう結果を出すのに、たった一回しかチャンスがないという意味で、
一層大変だ、という見方もあると思います。
特に今回のように、リハーサルなしで飛び込んでいる場合はなおさらで、
ノセダの指揮は頂いた感想で見ると、表現の面で問題があったかもしれませんが、
(実はここでtwkさんが書いていらっしゃることは、メトの『椿姫』で私が感じたことと共通する部分がありますので、なるほどな、、と思いながら読ませて頂いておりました。)
もしヴィラゾンが良い歌を歌えたとしたら、その面での指揮者とオケのサポートも大きかったのではないかと思います。
一つ、間違いなく言えるのは、ノセダはサマーズよりは全然良い、ということです!!!!(笑)
>Il dolce suono… では胸がはだけちゃいましたが
Twkさんは非常に上品に表現してくださいましたが、
終演後、ダムラウの乳首が見えた!と、合唱のメンバー(狂乱の場で舞台にいるので)が興奮して語っていたそうです(笑)
確か、以前お友達からお借りしたデッセイのDVDでもルチアを歌っているうちにデッセイの胸が丸見えになっていることがありましたが、
ただ、狂乱しているのでそれほど不自然ではないかもしれませんね。
>脈絡なくつらつら書いてしまいましたが、乱分ご容赦ください
とんでもありません!!
とても楽しく読ませて頂きました。またコメント欄に遊びにいらしてください!
>2012-13シーズンのオープニング
は今のところ、ネトレプコの『愛の妙薬』が予定されているようなんですが、
それでは日本公演をキャンセルしたネトレプコを蹴り落として、ダムラウを主役にってことですか?(笑)
ルチア、チャッピーさんもドルゴフの日なんですね。待ってますよー、感想!!!
カウフマンがどういう歌手か、また、私が時に石戸谷さんに乗り移られながらフィーバーしてしまう理由は、
何千という字数を重ねて私がこのブログで説明するより、HDの『ワルキューレ』を鑑賞して頂くのが一番良いと思います。
一層多くの方が彼が日本に来なかったことを残念に思われると思いますが、
その一方で、今回のキャンセルで“もう彼を支持しない。”というようなことを仰っている方は、
それがどれほどあほらしい事であるか、このHDを見れば良くわかるのではないかと思います。
私も再上映の際に鑑賞することが出来ましたが、会場中、興奮状態!でした。
特にニ幕までの(音楽の方の)出来は本当に素晴らしいです!
HDの感想もお待ちしております!!
ドルゴフ(もちろん、ダムラウも!)の感想お待ちしてますよー!!!
ダムラウのルチアは、かわいらしい。恋する乙女、な雰囲気と、この先の、どこか得体の知れない恐怖が近づいているのを無意識に感じつつ、恋する相手を思うときはそれすら忘れてしまう純粋さと、人間らしい体温を感じました。第一声からとてもキレイな音で入ってくれて、私がダムラウに恋する乙女状態で、きゅん♪としました 笑。
もうすべてが素晴らしいですが、一番の驚きは弱音のコントロールと美しさ。
弱く、小さいからといって聴こえないわけでは決してなく、5階席まできちんと聴こえ(たぶん)、さらにリズムもピッチも寸分の狂いもなく、すべての音が本当にキレイに聴こえてきました。
1幕の純真さが、その後精神が崩れていく様と絶妙のコントラストになっていました。赤いドレスを着ていても顔が青ざめていくように、体温がなくなっていくような様子がわかります。そして狂乱の場。
デセイのルチアは客席にいるだけなのにうすら寒くなる、全身凍りつきそうになる怖さがありますが、ダムラウはそうではない。
うすら寒い恐怖というより錯乱状態で観ていてかわいそう、、という気持ちになるルチア。
もしこの場にエドガルドが登場して、しっかり抱きしめてあげたらもしかしたら回復するんじゃないかしら、、と思う感じ。もちろん登場しないから、どんどんかわいそう、誰か助けてあげて、、と思ってしまう。(で、ハラハラしながら泣く私・・)
エドガルドのヴィラゾン。第一声を聴いた時、自分が思っていた印象とは全く違う甘い声(カスタードクリーム系)で驚きました。もっと熱くてまっすぐ抜けるような声(カカオ98%のダークチョコが溶けた感じ)の印象が強かったので、あれ、あれれ?ナマで聴くとこう聴こえるのか、、それとも術後声が変わったのか?なんてことを思いながら聴いていました。
そしてとっても緊張している様子も手に取るようにわかります。甘い声なのはともかく、オケが鳴ると声が・・おーい、聴こえないよ。。。がんばれ、、と手に汗握る状態。
それでも登場して歌い演じる姿は、ダムラウの恋する乙女に対応するべく若い恋する青年でした。なんというか、家同士の不幸な歴史を背負い復讐せねばならない、という運命をできれば避けたい、彼女と幸せになりたい、という今どきの若者風 笑。家と彼女の間で苦悩するというより、回避する方法はないものか、、という苦悩が大きそう。
ヴィラゾンも幕が進むごとにリラックスしてきたような気がします。圧巻はラスト、もう最後だ、自分の歌で演目を閉める責任感からか、ここの絶唱には鳥肌が立ちました。オケも少し抑え気味だった気はしますが、それでもルチアへの想いにほとばしるような熱さがあって見事な死にっぷり^^;。
カーテンコールではとても嬉しそうでした。
またこの日の客席は、冒頭少しだけ携帯がなったりざわついたりしましたが、もしや、みんな息をしてないんじゃ・・と思うほどの静けさでした。それは上演中だけでなく、セット転換のような時も同様ででした。話し声もなく、微動だに動かない、、静まり返っています。とはいえ、素晴らしい歌唱には会場の上から降ってくるような細かな拍手やBrava,Bravoの声、オケのみなさんも観客のそれに合わせるように多くの人が舞台を見上げてしばし拍手をしていたり。
ああ、みんなが待っていた、本当に来てくれた、本当に観ている、なんて素晴しい、そんな同じ気持ちを共有している仲間のような一体感。こういう中で聴けているんだな~としみじみ感激しました。
来てよかった、見てよかった、聞いてよかった。素晴らしい公演だったとしかいいようがありません。
やっぱり生の舞台は素晴らしい、、、と、チケット追加。。
確かに声は昔と違って、輝きのようなつやがないし、声量も小さくなっていました。 本人もそれがわかっているのでしょう、非常に気を付けてコントロールしていたと思います。 でも、昔と変わらぬ熱い演技で、ルチアへの愛情が痛いほど見て取れました。 ロンドンでWeltherを見た友人たちから、演技に声が追いつかなくて空回りと聞いていましたが、見る人や、演目によって変わるのかもしれません。 私はその演技に、やるじゃないMr. Beanでしたから。 でも、一つのランを歌い続けるのは、まだ早いかもしれません。 そういう意味でも、今回思わぬ拾い物をしたようです。
そして、このVillazonの熱いEdgardoがあってこそ、Damrau=ルチアの激しい思いが際立ってきていたのではないでしょうか。 お互いのことしか見えない10代の若いカップルを二人に感じました。 それにしても、本当に彼女はうまいですね。 声の美しさや卓越した歌唱技術はいうまでもないですが、演技力には改めて驚かされました。 狂乱の場は、目が釘付け。 同じ演出でも、Dessay のルチアとは違いますね。 残り2日とも、Edgardo役が違うので、Damrau=ルチアがどうなのか、興味がつきません。 みなさんの感想を楽しみにしています。先週のゲネプロをご覧になった方によると、今日のドルゴフ君は、何回か演奏をとめてやり直しをしていたそうです。 METデビューで、ゲネプロ1回となると慎重になりますよね。 ましてやたった1度のチャンスですから。 がんばれ!
ヴィラゾンは、最近のロイヤルオペラハウスでの復帰成功で日本にも行く自信ができたのでしょうが、以前に比べたらパワー不足で、まだ本格的にカムバックはできてないのではないかしら。
いままで私が見たすべてのオペラのなかで、この日の公演は本当に5本の指に入るような熱演で、素晴らしかったです。
と、その前に。
公演の当日の午後、歩いていると、もじゃもじゃ頭に、遠くからでもわかるあの眉毛。公演の前に、ファン(3人)に囲まれているヴィリャゾンに遭遇。
近づいてみて、「来日してくれてありがとうございます。あなたが来るというので、チケットをとりました。今夜楽しみにしています」と言うと。「ありがとう。今夜は楽しんでね」と。何故か、この短い返事なのに、途中に声が裏返ったヴィリャゾン。。。私の賭けは、成功か失敗か??一抹の不安がよぎりました。
始まる前。ゲルプ挨拶。今回の被災者に対する哀悼とともに、今日のキャストについて。
ダムラウがベビーとお母様、シッターさんと来日していること。そしてこの日の公演のためだけに、ヴィリャゾンが2日前に来日し、そして、彼がこの日の出演料を被災者に全額寄付することなどをスピーチ。会場から拍手。そして始まりました。
(ちなみに、会場にいたゲルプの奥さん。モデルさんみたいにすらっと長身で金髪。ものすごい細いしスタイル抜群。ゲルプ夫妻の一つ隣の席には、フリットリ。)
1幕。ルチッチの朗々たる声が響きます。初ルチッチでしたが、彼は素晴らしいですね。とおもっていたら、ルチア登場。10代の恋に恋する乙女っぷりがかわいらしい。出産後に変わったこととして、彼女自身、感情表現がよりできるようになったと言ってましたが、この日をとおして、それがすごく感じられました。恋してキャピキャピとはしゃぐ若々しさ、悲劇など微塵に想像していない恋する乙女の様子が伝わります。でも、泉の場面で、「幽霊が」と歌いだすと、3幕での狂乱を想起させる「とりつかれた正気を失った状態」を彷彿させる凄みのある歌唱をちらっとみせ。再度、恋する乙女に戻る。その落差の付け具合がうまかったですし、すでにあの完璧なテクニックと、透き通るような声、ピアニシモでも美しく響く声に圧倒されました。3幕ではどれだけ狂乱するの??と期待がふくらみます。
そして、エドガルド登場。不安大。最初は、様子見のような感じでしたが。要所をおさえつつ発進。徐々にエンジンがかかってきます。そして、恋する若者の熱さを表現させたら上手いですね。これぞヴィリャゾン。
ともかく、やはり圧巻は3幕でした。狂乱の場の凄さといったら。あれほどの狂乱を見たことがありません。グルベローバのルチアをみたときは、声とテクニックは素晴らしいのですが、なんか人形っぽいというか。冷血で。本当に恋してるとは思えず。いまいちのれない。消化不良でした。ほかにもルチアをみましたが、熱情型だとテクニックが粗雑だし。でも、ダムラウはすべてが想像以上に凄かった。声の一音一音に意味をもたせた動作。コロコロコロラトゥーラのところは、声に気が行き過ぎて、手をバタバタさせるだけだったりしますが。彼女は、一音一音に意味を感じさせるマイム。繰返しのところでも、すべて違う表現。「私、幸せなの」とくるくるまわりながらコロコロと声を転がしたと思ったら、はっとした表情のあと、狂気の表情でのコロコロ。(ごめんなさい、表現がつたなくて)ともかく、圧巻でした。テクニック=技巧も素晴らしいのですが、声の感情表現がうまくて。あの狂気の歌声が、まさに若者ゆえに恋に一途すぎたがゆえのこと、という熱い感情もこめられていて。ああ、いつまでも聞いていたい、と思いました。
そんな狂乱の場のあと。お墓の場面~ラスト。大丈夫かヴィリャゾン。頑張れヴィリャゾンと思わずにはいられません。結果は、、、、。もう、最後の場面で涙。。。エドガルドのルチアへの一途さ、恋にもだえ、苦しみ、絶望する。身をよじらせるほどの悲しみ、幽霊になって再登場のルチア=ダムラウを相手に悲痛な魂の叫びをするエドガルド。歌声、テクニックなど細かく言うといろいろな意見があると思います。とはいえ、この3幕のお墓からラストに向かっては本当に素晴らしかった。(2幕の登場場面もかっこよいし、よかったんですよ)全体を通じて水準以上の歌唱であり、そんな細部を補ってありあまるほどの熱いエドガルド。素晴らしかったです。急いでチケットをとってよかった!長くなりましたが、他の日のダムラウ、そしてドルコフはいかがでしょう?みなさまのご感想、楽しみにしています。そしてこのような機会を設けてくださった、Madokakipさん、ありがとうございます!!
ほんとうにとっても素敵なランメルモールのルチアでした。
ダムラウのルチアは、素晴らしい歌唱と役作りが楽しめ、
ビリャソンは胸が高鳴るエドガルドを演じていました。
子供っぽい可憐なルチアと熱い少年エドガルドが恋して愛し合ってて、
いっしょになれずに、狂乱する。
狂乱の場を聴きながら、悲痛な姿もなんて甘美なんだろう~と酔いしれました。
ダムラウのテクニックあってこそではありますが、
エドガルドのルチアへのラブ度もかなり重要ですね!
ビリャソンは不安定な弱い歌唱とかもあったけれど、
やっぱり主役テノールは、熱烈にヒロインを愛さなくてはならない!と再認識しました。
またビリャソンの出るオペラが観たいです。
この日の東京文化会館は、これで幕開けちゃうの?(時間だから当然ですが)というくらい静かにはじまりました。
幕間のロビーは盛り上がってましたが、
カテコは客電がついていなくて、NYのMET客席みたいな熱気が欲しい!と思いました。
素晴らしい舞台だったのは間違いありません!
本当にMETのみなさまに感謝です。
今日(9日)のルチア、行ってきましたので早速感想など。
注目のヴィラゾンは、2日前に日本についたばかりだったそうです。
やはりアンダーパワー、高音では不安定な部分がありましたし、
最初は音に注意がそれて役との距離があるように感じました。
ですが全体的には素晴らしかったと思います。
幕を追うごとに熱気があがってきて、
特に最後のアリアやルチアが死んだ知らせを受けたところでは絶望の表現がうまく、
思わずうるっときてしまいました。
(この最後のアリア、私はわかりませんでしたが実際は半音下がってたのでしょうか?)
隣のおばさまも、「ニューヨークとウィーンで振られたけど、今日で取り戻したわ!」と感無量。
幕後の挨拶ではBravoが飛び、ヴィラゾンほんとに嬉しそう。
ダムローとじゃれたりしてかわいかったです。
ダムローのルチアは初めて観ました。
一幕がはねっかえりというか、コミックオペラのような機敏な身のこなしでけっこう健康的な役作り。
時折、高音に金属的な音がまざっているようで、
デセイのような弱々しさはないですがルチアのぶれが激しい気性が伝わってきます。
Il dolce suono… では胸がはだけちゃいましたが(!)動じず、
背筋がぞっとするようなコロラトゥーラを披露してくれて大満足です。
ルチッチの端正な歌声には、悪役とはいえうっとり。。。
ライモンド役のアブドラザコフも深くて品がある声で良い!!
私にとっての唯一の問題はノセダでした。
みょみょみょ~んと急にリズムが変わるので、気持ち悪い。
アリアの途中や二重唱・三重昌でルチアの部分だけ、急にオケがスローになる。。。
その反面、間奏はテンポが上がって妙に軽薄な音がでたりして、
この緩急が非常に目立つように感じました。
ちょっと面白くはありますが好き嫌いが分かれる演奏ですね。サマーズ的?
舞台挨拶のときもノセダにだけブーがかかってました。
地震と原発ですったもんだあったとはいえ、
これだけのキャストを揃え、完成度も高い公演とは今更ながらにびっくりです。スーパーパフォーマンスではなかったかも知れませんが、思い出に残る公演でした。
ドルゴフがはいったらどうなるのか、楽しみですね。私は行けませんが皆様の感想楽しみにしてます。
脈絡なくつらつら書いてしまいましたが、乱分ご容赦ください。
今後ともよろしくお願いします (^^)
ダムラウも頑張れ、超ガンガレ!
2012-13シーズンのオープニングOR大晦日ガラのディーヴァの座をゲットしる!
私は19日(メトの来日公演最終日)に聴きに行く予定です。
12日と迷いましたがHDのワルキューレを12日に鑑賞する事にしました。
今頃ヴィラゾンが歌ってますよね。
どうなっているのだろう・・・?
ていうか、それしか行けません。
感想書きます。