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いよいよ日本公演初日の『ラ・ボエーム』が名古屋でキックオフしましたね!
その『ラ・ボエーム』の終了直後、今回ツアーで日本に飛んでいる友人から、
”今日はこれまでの日本公演と比べても、客席の集中度・静けさがすごかった!”というメッセージがありました。
また、別の若手のオケの奏者は、拍手や歓声が起こる時以外は、針一本落ちたらそれが聞えるんじゃないかと思うほどの
dead silence(完全な無音状態)に怖くなった、、と、NYの劇場ではまずありえない客席マナーに良い意味でプレッシャーを感じていたみたいです。
さあ、日本の皆様、もっとプレッシャーを与え続けましょう!!
さて、このブログでは私が鑑賞した公演(主にメト)毎に記事をあげているため、
これまで皆様が日本でご覧になるオペラ関連の公演についての御感想や情報を交換される場合、
該当する演目が存在しないとか、同じ演目で複数の記事がいくつもある、といった理由で、
どの記事のコメント欄に書き込めば良いのか判断がしずらい、
また後でコメント欄を再読したいと思っても、はて、あの時の皆様の感想はどこの記事のコメント欄にあったんだっけ?と、
後で探すのが大変!というご迷惑をかけて参りました。
というわけで、今回はなんといってもメトの日本公演ですので、初めての試みとして、演目毎に空記事(感想が本文に含まれていない記事)をあげてみます。
コメント欄で日本公演について一人でも多くの方に語らって頂き、
私も”日本に行きたい~!!”と悶絶し、”そんなことがあったのー??!!”と一緒に驚き、
”そんな素晴らしい公演だったのか、、”と一緒に涙したいという姑息な作戦です。
公演日ごとに記事を上げる予定はなく、あくまで演目ごとですので、ご覧になった公演日も合わせて書いて頂けると、ご意見の交換の際に有益かと思いますが、
もちろん、ご覧にならない演目についてのご意見も大歓迎です!
また、新しく”メト 日本公演”というカテゴリーを作りましたので、カテゴリー検索をして頂ければ、
今回のツアーの演目+メト・オケ演奏会のそれぞれがあがってきます。
ちなみに『ラ・ボエーム』は以下のような日程とキャストになっています。(6/4現在)
6月 4日(土) 15:00 名古屋
6月 8日(水) 19:00 東京
6月11日(土) 15:00 東京
6月17日(金) 19:00 東京
6月19日(日) 19:00 東京
指揮:ファビオ・ルイージ
演出:フランコ・ゼッフィレッリ
バルバラ・フリットリ(ミミ)
スザンナ・フィリップス(ムゼッタ)
ピョートル・ベチャワ (6/4, 8, 11) & マルセロ・アルヴァレス(6/17, 19) (ロドルフォ)
マリウシュ・クヴィエチェン(マルチェッロ)
エドワード・パークス(ショナール)
ジョン・レリエー(コッリーネ)
ポール・プリシュカ(ベノワ / アルチンドロ)
(写真は2009-10年シーズンの公演時のものです。)
Barbara Frittoli (Mimi)
Susanna Phillips (Musetta)
Piotr Beczala / Marcelo Alvarez (Rodolfo)
Mariusz Kwiecien (Marcello)
Edward Parks(Schaunard)
John Relyea (Colline)
Paul Plishka (Benoit/Alcindoro)
Conductor: Fabio Luisi
Production: Franco Zeffirelli
ON
*** プッチーニ ラ・ボエーム (2011年日本公演) Puccini La Boheme (Japan Tour 2011) ***
その『ラ・ボエーム』の終了直後、今回ツアーで日本に飛んでいる友人から、
”今日はこれまでの日本公演と比べても、客席の集中度・静けさがすごかった!”というメッセージがありました。
また、別の若手のオケの奏者は、拍手や歓声が起こる時以外は、針一本落ちたらそれが聞えるんじゃないかと思うほどの
dead silence(完全な無音状態)に怖くなった、、と、NYの劇場ではまずありえない客席マナーに良い意味でプレッシャーを感じていたみたいです。
さあ、日本の皆様、もっとプレッシャーを与え続けましょう!!
さて、このブログでは私が鑑賞した公演(主にメト)毎に記事をあげているため、
これまで皆様が日本でご覧になるオペラ関連の公演についての御感想や情報を交換される場合、
該当する演目が存在しないとか、同じ演目で複数の記事がいくつもある、といった理由で、
どの記事のコメント欄に書き込めば良いのか判断がしずらい、
また後でコメント欄を再読したいと思っても、はて、あの時の皆様の感想はどこの記事のコメント欄にあったんだっけ?と、
後で探すのが大変!というご迷惑をかけて参りました。
というわけで、今回はなんといってもメトの日本公演ですので、初めての試みとして、演目毎に空記事(感想が本文に含まれていない記事)をあげてみます。
コメント欄で日本公演について一人でも多くの方に語らって頂き、
私も”日本に行きたい~!!”と悶絶し、”そんなことがあったのー??!!”と一緒に驚き、
”そんな素晴らしい公演だったのか、、”と一緒に涙したいという姑息な作戦です。
公演日ごとに記事を上げる予定はなく、あくまで演目ごとですので、ご覧になった公演日も合わせて書いて頂けると、ご意見の交換の際に有益かと思いますが、
もちろん、ご覧にならない演目についてのご意見も大歓迎です!
また、新しく”メト 日本公演”というカテゴリーを作りましたので、カテゴリー検索をして頂ければ、
今回のツアーの演目+メト・オケ演奏会のそれぞれがあがってきます。
ちなみに『ラ・ボエーム』は以下のような日程とキャストになっています。(6/4現在)
6月 4日(土) 15:00 名古屋
6月 8日(水) 19:00 東京
6月11日(土) 15:00 東京
6月17日(金) 19:00 東京
6月19日(日) 19:00 東京
指揮:ファビオ・ルイージ
演出:フランコ・ゼッフィレッリ
バルバラ・フリットリ(ミミ)
スザンナ・フィリップス(ムゼッタ)
ピョートル・ベチャワ (6/4, 8, 11) & マルセロ・アルヴァレス(6/17, 19) (ロドルフォ)
マリウシュ・クヴィエチェン(マルチェッロ)
エドワード・パークス(ショナール)
ジョン・レリエー(コッリーネ)
ポール・プリシュカ(ベノワ / アルチンドロ)
(写真は2009-10年シーズンの公演時のものです。)
Barbara Frittoli (Mimi)
Susanna Phillips (Musetta)
Piotr Beczala / Marcelo Alvarez (Rodolfo)
Mariusz Kwiecien (Marcello)
Edward Parks(Schaunard)
John Relyea (Colline)
Paul Plishka (Benoit/Alcindoro)
Conductor: Fabio Luisi
Production: Franco Zeffirelli
ON
*** プッチーニ ラ・ボエーム (2011年日本公演) Puccini La Boheme (Japan Tour 2011) ***
それぞれの終幕時、最後の音が終わる前に拍手が始まると、「シー」とそれを制する声が、さかんに聞こえて、今日は遠方からのお客さんが多いんだなあと思いました。なんせ、名古屋は「大いなる田舎」と言われることが多いわけでしてね。
NYで、このプロダクションは何回か、見たことがありますが、やっぱりツアープロダクションらしく、特に第2幕など、どうも小ぶりじゃないの(?)と思ってしまいました。
ゼッフィレッリの「ボエーム」とか「トゥーランドット」などは、プロダクションそのものが見ものということもあって、現地のキャストも、それほど良くないこともあるのですが、今回は上々のものでしょうね。
ベチャワの歌に、少々ハラハラ、フリットリは、ますます声が揺れるようになった(数年前から、この兆候はあったけど)なあと思いました。でも、幕切れ、死の床で弱音をうまくコントロールして、切々と歌うミミ。心動かされました。並みのソプラノでは、こうはいきません。フリットリはやっぱり、大した歌手です。
ルイージに関しては、個人的には、明日に期待です。
(本当にこの記事をあげて、次にリフレッシュボタンを押したら名古屋のおやじさんのコメントが入っていたくらいのタイミングでした!)
さすが、名古屋のおやじさん、名古屋の公演に一番乗りでいらっしゃいました!
>名古屋は「大いなる田舎」
あらま、そうなのですか?そうしますと、名古屋のオーディエンスの方がメトの普段のオーディエンスに対応する感じで、
それを名古屋以外からいらっしゃったお客様(これは日本から旅行でいらっしゃるオペラファン、といった感じでしょうか?)が制裁に入る、と、そういう感じですね。
>特に第2幕など、どうも小ぶりじゃないの(?)と思ってしまいました
あれがフルで入って、全幕の公演が可能な劇場は日本にはないかもしれませんね。
メトで上演する時はいつも契約している動物派遣の会社が来てくれるので、
馬の方も手馴れたものなのですが、今回、舞台に登場している馬はやはりこういう機会にあまり慣れていないみたいで、
すぐに興奮状態になるみたいです。
馬はセンシティブですし、やはりあのオーディエンスの多さとかオケからの音というのは興奮状態を生み出し、
ハンドルする人がこういう場になれていないとその人の緊張もピックアップしてしまうのだな、と思います。
リハーサルの時は、テーブルをひっかけたまま興奮して走り出していってしまったり、
今日(初日)の演奏の時も、馬車から降りた歌手に向かって後ろ向きに下がっていったりしていたと聞きました。
下手したらスザンナ(・フィリップス)嬢が馬に轢き殺されてしまうところでしたね、危険、危険。
>現地のキャストも、それほど良くないこともあるのですが、今回は上々のものでしょうね
『ラ・ボエーム』や『リゴレット』は最近ではさらに歌手のメト・デビューの場になることも多く、
若手を絡ませることが多いです。
フリットリがメトとミミを歌うのは1990年代の中ごろ以来のことみたいですよ。
>並みのソプラノでは、こうはいきません。フリットリはやっぱり、大した歌手です。
リハーサルでは、大丈夫なんだろうか、、とちょっと心配させるところもあったみたいなんですが、
(なんといっても彼女にとってはいきなりの演目変更ですものね、、。)
ご覧になった初日の演奏ではそれとは大違いの歌唱だったみたいです。
たった一回のリハーサルで、、、やはりものすごいプロですね。
>ルイージに関しては、個人的には、明日に期待
初日ということもあって、まず歌手が歌いやすいことを優先させていたみたいですね。
そうなると、『ドン・カルロ』もそういう傾向になる可能性はありますが、どうなるでしょうか?
良い演奏になりますよう、お祈りしております。
私もひとこと。
ボエームはチームワークが素晴らしく、誰が特別目立つということもなく、とてもまとまった素晴らしい舞台でした。
急に変更になったとはとても思えないフリットリのミミ。
カテコでプロンプターさんに盛んに拍手を送っていたところを見ると、やはりプレッシャーはあったのでしょう。
舞台姿はもちろん、サイン会での美しいフリットリ様にメロメロになりました(笑)
個人的にはフィリップスのムゼッタがお気に入り。
素晴らしい声量と元気いっぱいのパフォーマンス。
かわいらしくて、今までビデオでおばさんのムゼッタを見ていたので、やっとムゼッタらしいムゼッタに出会えたという感じです。
http://www.ustream.tv/recorded/15202197
あと、東京も四回、、有ります。
舞台は2/3にしただけあり、狭い感じ。
でも、名古屋にこれだけのオペラを持って来て下さった事には感謝です。
フリットリは、いい意味でネトレプコの対極にいるソプラノだと思っていました。はらはらしないで聴けるし、絶対に期待を裏切らないところなどなど・・
そして、その良さが見事に効いたのが、今回の公演だったのではないでしょうか。
とにかくイタリアの声でした!!
他の出演者もみんな今をときめくMETのスターなのですが、違うのですよね、やっぱり、、、うまく説明できませんが。
華やかなMETの引越し公演に舞い上がってしまわずに、こんなにしみじみとミミの歌を聴いている自分が不思議でした(笑)。フリットリ効果でしょうか。
昔、カレーラスのロドルフォが目当てで何度もヴィデオで観ていた演出とセット、生で観れたのが嬉しかったです!
本場のMETでは、フライング拍手はブラボー続出なのに、厳しい「しぃーっ!」の声も(日本人?)ご愛嬌でしょうか(笑)。
ま、ネトレプコのミミはまた観れるでしょう、そのうちに。
これから始まる東京の公演、新しく加入するキャストのできばえなど、楽しみにしております。
名古屋での両演目楽しまれたようで、嬉しいです!
ボエームは私はスターが目だってしまうような公演より、チームワークの良い公演を圧倒的に支持するので、
娑羅さんのご意見を伺って、私も観たかったな、、と羨望モード全開です!
スザンナ(・フィリップス)嬢、すっごくかわいいですよね。
正直に告白すると、初めて彼女を舞台で見た時は、なんていけてないんだ、、なんて失礼なことを言ったものでしたが、
http://blog.goo.ne.jp/madokakip/e/68d42b86b5abb90e3ac7f8b5200af835
その後いくつか彼女の舞台を観て完全撤回!
歌声も歌唱も素直で、ポテンシャルを感じます。
私も彼女のこれからにとっても期待しています。
長い映像ですが、最初から最後までしっかり鑑賞させて頂きました!
ルチア組はおっしゃる通り、リハーサルでした。
ネトレプコのファンでいらっしゃるのですね。
この間、オペラ・ニュースで、ある新進歌手が、自分はリリコの声質なのに、
もっと重い役を期待され、実際にリリコではない声質の人がリリコのレパートリーを与えられている!と不満をぶちまけてました。
確かに最近段々声質の区分けがライトウェイト化していて、
もちろん、レパートリーによっても多少求められる資質は違いますが、
ミミを歌うにはネトレプコくらいの重量感が本当はないといけないんじゃないかと思います。
(私の考えでは彼女はもうヴィオレッタとかルチアといった役にはとっくに声が合わなくなっていて、
声だけの話で言うと、リリコのロールが今は一番良いと思います。なので、マノンとか、
ミミとかは正しいレパートリーの選択だと思います。)
私が最近メトでミミを良く歌っている(マイヤ・)コヴァレフスカに今ひとつ100%の満足感を得られないのも、
彼女があまりにもライトウェイトなのが原因です。歌がどんなに丁寧でも、やはり声の質とレパートリーの間に生まれているギャップを埋めるのは至難の業です。
ということで、私はミミの代役を探すのは実はとても難しかったのではないか?と思っているのですが、
フリットリはきちんとしたリリコであり、レパートリー的な観点では、
今回のそれは無茶苦茶な代役劇ではなく、むしろ音楽的には一定の筋が通っているということで、私は評価しています。
ま、だからと言って、理屈ではないんですよね、ファンの心理というものは。
それはお察しします。
また近いうちに彼女の生声をお聴きになるチャンスがあるよう、願っております!
>ネトレプコは、荒っぽいところが沢山あっても、こちらが予想しないような動きや歌いまわしをやらかしてくれる(笑)
それはもうturdなルチアのような時から、
http://blog.goo.ne.jp/madokakip/e/218aba7612b5eaa2ad68230ffc9a1e13
今シーズンの『ドン・パスクワーレ』のような時まで、
http://blog.goo.ne.jp/madokakip/e/d415818bbc45de986e89b435fb2962a0
全く予想できませんね(笑)
確かにネトレプコとフリットリ、個性という面では全く違ったものをもっている二人ですが、
フリットリの良い時、これは無難・期待を裏切らないという枠を越えて、ものすごく感動的な歌を歌う人ですので、
私はネトレプコのことも好きですが、フリットリも大好きです。
>昔、カレーラスのロドルフォが目当てで何度もヴィデオで観ていた演出とセット、生で観れたのが嬉しかったです!
そうですね。このプロダクションはこれまでに一体いくつの組み合わせの歌手たちを見てきたことでしょう?
作品と演出の人気もあって、メトでは毎年再演されるので、自ずと鑑賞した回数も多く、
私にとっても非常に思い入れの深い演出です。
もしかすると、この演出以外の『ラ・ボエーム』を今後見ることはないのかもしれない、、と思うこともあります。