昨日、環境農業新聞の成瀬主幹と先日このブログで報告しましたポット栽培の開発者である
減硝野菜研究所の東(ひがし)代表を訪問してきました。
その動画を撮影しましたのでご覧ください。(下の動画をクリックすると動画が始まります。)
動画その1(だんだんポットの定植&準備)
動画その2(完熟ピーマンとミニトマト)
動画その3(食用ほうずきとミニトマトの動画)
このだんだんポット栽培は、驚くべき収穫量があります。
動画の中では、具体的な数値が出ていますが、あくまでも全量売れてのことですので
このブログでは数値は書きません。
東さんは、これまでに農業分野だけで5つの特許を取得し現在も出願中の特許が6件ある
技術者です。
このだんだんポット栽培のビジネスモデルは、同氏が持っている特許使用権を許諾された
企業が製造・販売店となり栽培指導付きでプロの農家向けに販売をしています。
当社は現状、販売店ではありませんが、今後、販売で協力していくことになりますので
もしご興味がある方は、当社までご連絡下さい。(info@ma-trust.jp)
土とポットを購入する初期投資がかかるため一般向けの販売はまだ先のことになりそうです。
それでは、以下に写真で説明します。
だんだんポットの定植準備の写真です。このビニルハウスは60坪。ポットの配置数は40個X4列の160ポット。
ポットの写真。このポットに土を入れて2段または3段に重ねていきます。
野菜が巨大になりますので結構しっかりしたポットとなっています。
収穫を終えたミニトマトの写真。まだ結構とれますが一鉢(4本定植)で約1000個程取れます。
食用ほうずきとシロップ漬けに加工したもの。これは高級デザートです。
これは露地栽培のナスの写真です。このナスの幹の太さは1.5センチ程ありました。このナス1株で150~200個ほど取れるそうです。
これまでの最高は234個。
これはカラーピーマンではありません。普通の青いピーマンを完熟させると甘い完熟ピーマンが出来ます。
そのまま食べましたが甘くて美味しかったです。
この写真は頂いた資料のからの抜粋です。だんだんポットは苺の栽培も可能です。
上に積めば積むだけ収量が増えます。
これはだんだんポット栽培を簡単に説明したものです。
ここで注目したいのは、「減硝塩野菜」という言葉。東さん曰く、硝酸態窒素は日本の農業ではタブーとなっている。
通常の化学肥料漬けの農業では、野菜の中に人体に有害な多くの硝酸態窒素 が残ってしまい
日本の野菜は危ないと。このポット栽培は、 出荷前にポットを切り離すことで硝酸塩を大幅に減らすことができるとのこと。
EU統一基準では2500㎜g/㎏以上を汚染野菜とし作物毎に基準値を決めていますが、日本では食品添加物の規制は
ありますが野菜についてはありません。
それは、農林水産省が見解を硝酸態窒素と健康被害について認めていないことが原因です。詳しくは農林水産省の
以下のホームページをご覧下さい。
* 硝酸態窒素に関する批判的意見を下記に記載します。僕は、この考え方は正しいと思っています。
硝酸そのものは無害であるが動物体内に取り込まれると還元作用によって有害な亜硝酸へと変化。
亜硝酸態窒素は血液中のヘモグロビンと結合し、血液は正常な酸素運搬機能を失い(メトヘモグロビンの生成)、
極度の酸欠状態と呼吸作用の阻害へと導く事になります。アメリカで新生児の突然死の原因として問題化した
ブルーベービー症候群(チアノーゼ現象)はこれにあたります。
また、亜硝酸は体内のアミンと結合し、発癌物質であるニトロソアミンを生成するとも言われています。
硝酸態窒素の害は、土壌への過剰な窒素成分の投入がもたらす現象であることから、肥培管理によっては、
慣行農法のみならず、有機農法であっても同じ現象がおきる可能性が十分ある。
また堆肥が良いといって、未完熟の畜産糞尿由来の堆肥を大量に田畑に入れることがあるが、未熟な糞尿堆肥の場合、
それ自体にかなり多くのアンモニア態窒素が含まれており、作物は急激にその窒素を吸収してしまう。
野菜の場合、食べてみると苦さを感じるものがあります。この苦い野菜の多くは、硝酸態窒素が高濃度に残っているのが
原因といわれています。
以 上