The collection of MARIBAR 

マリバール 文集・ギャラリー

8月31日 Good bye Jason!

2007-09-06 16:45:27 | 抱茎亭日乗メモ
 『太古八』でジェイソン君と最後の晩餐を終えた29日深夜、成田空港に見送りに行こうかな、と思いつく。
成田往復交通費は痛いが、ジェイソン君が喜ぶなら行ってあげたい。

成田には何で行くの? とメールを書いたら、大使館がリムジンのバンを用意してくれるのだとか。
「一緒に乗って行けるし、都内まで乗って帰れるよ」
そりゃあいいね! じゃあ行くよ。

しかしジェイソン君は最後まで悩み多い人なのだった。
「成田には一人で行きたいか、まだわからない。肉体的に気持ち的に疲れているし、さようならを言うのはいつも苦手なんです。30日夜か当日朝決めたい」
ハイハイ、どうぞ、どちらでもいいよ私は。

かつて大好きだった友人は成田への見送りを断固拒否した。
イギリスにいた時彼女は私をヒースロー空港に見送りに来てくれ、涙涙のお別れになった。
彼女はそれを繰返したくなかったのか、私も相当粘ったが、彼女の頑固さに負けた。

私は見送りに来て欲しい、行きたいタイプの人間だが、そうでない人もいる。

 そして朝9時、ジェイソン君から電話。
「真理さん、あなたと一緒に空港に行きたいんです」
ハイハイ、行きましょう。

 午後、溜池山王のアメリカ村を訪ねる。
すっかりきれいに片付いているが以前来た時とそれほど変わっていなかった。

 ジェイソン君は疲れていると言っていたが、成田空港までいろいろな話。
ジェイソン君最後の出勤日のこと、アメリカでどこに住むか、宮崎学さんの話など。

 成田空港に着いて、荷物を預けてセルフサービスレストラン『ラ・フィエスタ』。
ビールと茹で落花生をご馳走してもらう。
茹で落花生は初めてだというジェイソン君。
やっぱり千葉県産落花生は粒が大きくてうまい。

 リムジンの運転手が待っているのでゆっくり話してもいられないが、ライター志望のジェイソン君の新しい人生、小説の構想など聞く。
「真理さんがアメリカに興味ないなら他の場所で会おう」とジェイソン君。
「キューバ! メキシコ!」と言ったら
「僕はキューバに行きたくないから、メキシコで会って、君はキューバに行けばいい」。
ぷう。

そしてリムジンまでジェイソン君が送ってくれて、ポケットに余っていた日本円をもらって、さようなら~。
ここでも、いつものような軽い別れだった。

元気でね、ジェイソン君。
声をかけてくれてありがとう。
小説楽しみにしています!
コメント
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