The collection of MARIBAR 

マリバール 文集・ギャラリー

8月29日 『太古八』

2007-09-03 13:26:10 | 抱茎亭日乗メモ
 ジェイソン君にチャールズ・ブコウスキーのWikipediaと『酔いどれ詩人になるまえに』の予告編を送ったら、丁寧なお礼メールが来て、非常に興味を持った様子。
学生時代はフランス文学とロシア文学にはまって、アメリカ文学は毛嫌いしていたらしい。
「これからは自分の国の作品ももっと読みたい」とのことなので、先日の「この人が『面白そう』と言っても社交辞令で、実は興味ないんじゃん」と書いたのは違ったかも。
ごめんなさい。

 本日はジェイソン君との最後の晩餐で『太古八』。
羽賀さんは夏休みだそうで、女将さんが一人で切り盛りしていた。
他にお客さんはいなくて、ゆっくり出来て良かった。

女将さんの英語の接客にはビックリ。
「昔カメラの仕事もやってたのよ」と言って写真もシャカシャカ撮ってくれるし、「お土産に」と言って絵葉書を沢山くれるし、女将さん大活躍。
ジェイソン君も感激していた。ありがとうございました。

お料理も女将さん一人で? すごい。
冬瓜と菊のお椀、蕎麦の実と鴨のスープ、鮎煮など、どれも美味しい。
少食ジェイソン君は残しながらも「美味しいです」。

いろいろな話。

昨年クリスマスにジェイソン君が「読みたい」と言うからプレゼントした宮崎学さんの『TOPPAMONO』も必ず読んでよ! と言う。
「はい、予約します」
「約束します、でしょ」

書棚のオブジェにしたら承知しねえぞ、とは言わなかった。
「1000ワードのブックレビューを書いて送ってね」
「ハイ」
よろしい!

ジェイソン君は帰国後とりあえずお母さんのいるところへ行き、旅に出てこれから住むところを決めるらしい。
「是非、アメリカに遊びに来て」と言うので
「私はテロリストだから多分入国出来ないと思う」。

観光にはそれほど興味がないし、何か特別面白いところとか祭りでもあるなら行ってもいいけど、戦争を仕掛けている国に厳重にチェックされて入れて頂く必要はない。

「今日『シッコ』を見たんだけど、恐ろしくてアメリカには行けない」
「あれは、医療保険に入ってない人の問題でしょう。旅行保険に入れば大丈夫」
「違うよ。保険会社に支払拒否されるの」
「僕はマイケル・ムーア大嫌い! 彼の映画を理由にアメリカに行かないと決めないで」

私もマイケル・ムーアを全面支持するわけではない。
相変わらず欠けているところもある。
けれど、『シッコ』はこれまでのやり方とちょっと違う。それは彼自身も言っている。
銃や戦争について無関心でいることは出来ても、医療は非常に身近な問題なので、誰でも見る価値はあると思うし考える必要がある。
ジェイソン君こそ『シッコ』を見るべきじゃないか?

他に、ジェイソン君家族のルーツの話など。
コメント
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