The collection of MARIBAR 

マリバール 文集・ギャラリー

6月26日 他でやってよ、ギネス君。

2006-06-27 02:25:52 | 抱茎亭日乗メモ
 21時までお仕事。帰り道、久し振りにナンパ師ギネス君目撃。
ナンパの現場は何回か見たことがあるが、いつも女の子に無視されているところだった。
今日は、ビルの壁に寄りかかり、デレーッとした笑顔でカワイメの女の子と楽しそうに喋っていた。
今年もGWはハワイにサーフィンしに行ったのか、サッカーか、かなり日焼けして黒くなっていた。

ギネス君は私に気付かなかったし、私ももちろんそんなところで話しかけたりしない。

お楽しみのところだし、返信は来ないだろうと思いつつ、メール。

「うまく行きそうじゃん。
久しぶりに目撃!かわいいコじゃん。頑張って下さい。おほほほ。」

10分もしないで返信が来る。ありゃ、ナンパ失敗か?

> なんで(・・?)
> 俺にそんなに執着すんの(・・?)カラダが忘れられないトカ?(^Q^)/^セフレにでもなるかい?

ならないよ!嫌な事を言うなあ、と思うがギネス君にしてみれば、嫌な事をしているのは私の方なんだろう。
もう2度とメールを送ってこないように、そう言っているのではないかと思う。

「知らんぷりするのもなんなので、ご挨拶よ。元気で何より。あはは。」

> ぢゃ。もうほっといてください(-Q-)

「ナンパスポットを変えていただいたら目撃しなくて済むんだけどね。まあお好きに。じゃまはしないわ。」

と返信して気付く。ああ、これが言いたかったんだ、私。
「目障りなんだよ!他でやれよ!」と。

ギネス君に執着なんか、まるでない。比較にならない素敵な恋人がいるし。
人の帰り道でナンパなどしてなきゃ何の用もない。

友人の男子が失恋して、未練たらたらで、私は聞かれもしないのに自らの体験を語った。

「私だったら、軽く行く。繋げるために。
好きなの、愛しているの、会いたいの、と言っても多分ヘヴィ過ぎるでしょう。相当うざい。
愛だの恋だのいう関係は死んだ。新たな関係を作る。と考える。
助けを求められたら何があっても応じる。
明らかに困っているなら求められなくても助ける。
それを言わずにやる。多分相手はそうして欲しいだろうと思うから。

でも、そう決意はしてても現実は悲しいことに、私は全く求められていないのよね。
ふかーく思いしらされつつ、かるーい連絡、挨拶は続ける。
返事などなくて当然、と思っていたときのそっけなーい返信のなんと嬉しいことよ。

そしてその関係の薄さ細さに慣れてくればお互い警戒もなくなって、その時々場面で丁度良い距離にくっついたり離れたりできるようになれるのでした。
まあそれも、相手はなーんも考えてないのよね、多分。
こっちだけ必死の思いでさ。
そんなもんよ。でも恋は面白いわよね。」

私はこうやって過去に愛した男性たちと繋がっているような気になっている。
皆素敵な人だから、恋愛が終わったからといって、関係を切るなんてつまらない。
男女関係を超えて、人として繋がっていたい。

で、ギネス君もそのうちの1人なのか、というと、やっぱり違う。全然違う。
彼には「他でやってよ!」と言いたくて、言えなくて、くだらない茶々を入れていたんだな。
ギネス君がいやらしいメールをくれたんで、やっと言えて、良かった。
これでナンパスポットを変えてくれたら、もう何も言わない。

しかし、そういう配慮ができる人なんだろうか?30歳になったギネス君。
コメント
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