発達障害ご存じですか

最近、求刑より多い量刑判決で注目を集めた、発達障害の当事者による痛ましい殺人事件の判決がありました。裁判官の無知と無理解が指弾されて当然ですが、社会ではまだまだよく理解されていないようです。


発達障害は主に（１）自閉症　（２）ADHD（注意欠如多動性障害）　（３）広汎性発達障害（ここにアスペルガー障害も含めます）　（４）LD（学習障害）に分けられます。しかし、重なり合う部分があり、かならずしも自閉症、ADHD、広汎性発達障害、LDが異質なものではありません。

ですから「発達障害」はあいまいな概念です。

（１）自閉症
社会性の障害、Communicationの障害、こだわりの障害
孤立型：人に対して関心がない
受動型：他者との接触は嫌がらない、相手の意向を受け入れやすい、
積極型：自分本位で一方的なことが多い


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自分がどうしていいかわからない


（２）ADHD　Attention Deficit / Hyperactivity Disorderの略（注意欠如多動性障害）
＊不注意が強い
＊他動性衝動性
＊混合型（80%は上記の混合）

（３）広汎性発達障害（アスペルガーが含まれる）
言語的、知的障害を伴わない発達障害


（４）LD　Learning Disabilitiesの略（学習障害）
＊行動、学習、運動の一部に著しい遅れがみられる


◆原因
脳の一部がうまく機能しないことです。育て方が悪いなどど無知な人は言いますが、間違いです。

◆機能の回復
人間の脳はたいへん優れた構造で、欠損した機能が、繰り返しトレーニングすることで修復され、回復する可能性がきわめて高いです。100%ではないかもしれませんが、ほとんど問題なく機能するようになります。

◆問題点
発達障害の方の一番大きな特徴は、コミュニケーションが上手く取れないことでしょう。人間関係はわずらわしいものですが、発達障害の方にはとりわけ、生きづらい感じるケースが大半です。

なぜなら、発達障害の方は他人の気持ちが読みにくい、理解しづらい、自分の関心があることには異常な興味と集中力を示し、しばしば他人の意向を解さない、逆に関心のないことにはまったく興味を示さない。極めてそっけない対応をしがちである。などの特性がみられます。

日本は「和」の国。あうんの呼吸が何より重視され、空気が読めない人（KY）にはたいへんつらい社会です。

ですから、引きこもりやうつ病といった二次障害になる場合もあります。

以上少しでも発達障害について理解していただきたく、自分なりに理解している「発達障害とは。？」についてお話しました。もちろん、１００%正しいわけではありません。いろいろな見解、解釈があります。ただ概ね概念として間違ってはいないでしょう。

With Natureは少しでも発達障害を理解していただき、当事者＝少数派の人が過ごしやすい社会になってもらいたい、と考えています。同時に少しでも社会が変わる「しくみ」作りをお手伝いをしていきます。