[映画紹介]
第2次世界大戦末期。
娘に会うため軍を脱走したハインリヒは
ナチスドイツの親衛隊に追い詰められ、縛り首にされる。
が、間一髪で若い農婦のエルザに助けられ、
彼女の農場に匿われる。
食料を調達に来た親衛隊によって
エルザの弟パウルが拘束され、
救出のためにハインリヒとエルザは
親衛隊が駐留する町に出かける。
実は、親衛隊がこの町に来たのは、
ユダヤ人の富豪が匿った金塊を探すためで、
二人は、その争奪戦に巻き込まれていく。
金塊をめぐる仁義なき戦い。
捜索するナチス親衛隊、
それを出し抜こうとする村人たち。
絡み合うそれぞれの思惑。
敵味方が入り組み、
重要そうな登場人物があっけなく死ぬ。
一体誰が生き残り、
金塊を手に入れるのか?
予測不能で、最初から最後までスリリング。
「西部戦線異状なし」はリアルな戦場を描くが、
本作はマカロニウェスタンのノリ。
クエンティン・タランティーノの
「イングロリアス・バスターズ」に通じるものがある。
監督のセンス抜群で、
華麗なカメラワークを見せる。
特に、ラストの
戦争で破壊された町と
逃亡する避難民と
父娘の再会を
長いワンショットで描くなど、
唸らされる。
監督はペーター・トアヴァルト
脚本はシュテファン・バルト
出演はロバート・マーザー、
マリー・ハッケ、
アレクサンダー・シェーアら
知らない役者たち。
音楽として、「ダンケシェーン」や「花はどこへ行った」が使われる。
Netflix で5月26日から配信開始。
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