空飛ぶ自由人・2

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映画『ハンガー 飽くなき食への道』

2023年04月21日 23時00分00秒 | 映画関係

[映画紹介]

タイ・バンコクの旧市街。
家族で営む大衆食堂で料理を作る20歳のオエイは、
ある日、客としてやって来た
有名シェフの部下が、オエイの才能を認め、スカウト、
タイの高級料理チーム「ハンガー」にシェフとして誘われる。
「ハンガー」は、カリスマシェフのポールが率いる創作料理集団で、
セレブたちの会合のために、
かつてない料理を提供して、高い評価を得ていた。
厳しい採用試験を突破したオエイは、
ポールの下で修行していく。
ポールは料理の才能は確かなものの、
偏屈で傲慢な独裁者だった。
反発しながらも、ポールのような“特別”な存在になろうと努力する。

ある日、ポールチームは狩猟が趣味の金持ちと一緒に森へ行き、
狩猟後の鳥を調理するが、
それは保護鳥を調理するという違法な行為だった。
耐えきれずオエイはポールと袂を分かつが、
その後、フードプロデューサーの支援を受けて
高級レストランのチーフシェフを任されるようになる。
オエイの料理は評判を呼び、
人気のシェフになるが、
自分の中にポールの影が差していることに気づく。

そんな時、富豪夫人のパーティ料理を担当することになったオエイは、
その場がポールとの師弟対決の場であることをあかされる。
そして、その結果は・・・

タイで作られた料理に関する格闘技映画
タイといえば、庶民的な屋台料理が有名だが、
これは、大衆的な料理と
セレブのための創作料理の対決を描いている。
タイ社会の格差社会を背景にした骨太作品

4月8日に全世界で配信されると、
Netflix 映画部門のグローバルTOP10で、
第1週は2位、第2週で1位に輝いた

貧困層のストリートフードの料理人を演じたのは
モデルから俳優に転身したチュティモン・チュンチャロエンスキイン
(絶対憶えられない)
どこかで見たことがある、と思ったら、
この人、「バッド・ジーニアス」(2018)で
カンニングの指導者になった人だった。
あの時は、チュティモン・ジョンジャルーンスックジン
といったが、改名したのか、
それとも読み方が違うのか。
美人とは言えないが、個性的風貌を生かした役作りが成功。
中華鍋を振るために、どれだけ練習したのだろう。


そして、ポールを演ずるのが
ノパチャイ・チャイヤナーム
カリスマシェフを演じて、圧倒的な存在感を見せる。

映画技法は、タイ独特というより、
グローバルな手法。
監督のシティシリ・モンコルシリの手腕は確かだ。

原題の「HUNGER」とは、「渇望」の意。

 



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