つい先日のこと。
地下鉄丸ノ内線のこの駅で降りて、
東京ドームや遊園地を見つつ、
この長い塀沿いの道を歩き、
ここへ。
小石川後楽園です。
江戸時代初期に水戸徳川家の江戸上屋敷内につくられた日本庭園(大名庭園)。
ここは西門。
東門から入るつもりだったのですが、
巡り巡って西門からになりました。
都立なので、入園料はこんなに安い。
不便ですが、これも一つの見識。
中心にある大泉水。琵琶湖を見立てて造られました。
周囲の高いビルが景観を壊していますが、
まあ、仕方がない。
島根県の足立美術館のように、背景の山ごと買うわけにはいかないのでしょう。
現在の後楽園球場(東京ドーム)や後楽園遊園地などが建つ土地は、
もともと水戸藩邸の土地で、
水戸藩の殿屋が建てられていたところです。
東京ドームに隣接しているというのに、
今まで行ったことがないのは、不思議。
随所に場所の説明が書かれていて、親切。
中国の杭州の西湖の堤に見立てて造られました。
京都の川に見立てたもの。
屏風岩。
左手の林の中に入ると、
ビルが見えなくなり、
東京のど真ん中にこんな場所があるのが不思議に思えるほどです。
通天橋。
京都にある東福寺の通天橋を模して造られました。
昔の小石川は、沼や丘があり、
起伏に富んだ地形だったので、
土地の形状を生かした作庭を行ったのです。
寛永6年(1629年)3月11日、
作庭が開始され、
早くも同年9月28日にほぼ完成されたのは、
元々の地形を生かしたため。
得仁堂。
円月橋。
水面に映る形が満月のように見えることから名付けられました。
水戸光圀の時代、
庭園は大いに整備されました。
光圀は儒教思想を庭園に吹き込み、
家臣の教養や親睦を高めるための場としました。
庭園は藩士との宴会に使われ、
家臣たちと流れがある池に舟でこぎ出したり、
藩の調和を保つために使われていました。
あらゆる階級の人々が招かれ、
会合の場として使用されました。
八卦堂跡。
藤田東湖の記念碑。
梅林。
光圀は梅を好んだといわれています。
菖蒲の季節はもうじき。
既に少しだけ咲いています。
九八屋。
酒は昼は九分、夜は八分に、との意味。
小石川後楽園の見どころは、
池を中心にした「回遊式築山泉水庭園」になっており、
円月橋や西湖の堤など中国の風物を取り入れるなど、
中国趣味豊かな庭園。
文化財保護法による国の特別史跡と特別名勝に重複指定されており、
こうした指定を受けている庭園は、
全国でも小石川後楽園、浜離宮恩賜庭園、金閣寺などごく少数。
池には、蓬莱島と竹生島が浮かびます。
憩いの場所になっています。
これは、白糸の滝。
一の松。
延段。
自然石と切石を組み合わせた中国風の石畳。
内庭の池。
向こうに見えるのが、
唐門。
その昔、後楽園への正式な入口でした。
戦災で焼失しましたが、令和2年に復元。
東門。
水道橋駅への陸橋。新しくなったんですね。
都内には、まだまだ見どころが沢山あります。
これからも、出来るだけ訪れてみたいと思います。
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