空飛ぶ自由人・2

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映画『ランガスタラム』

2023年07月19日 23時00分00秒 | 映画関係

[映画紹介]

↑素晴らしいチラシですね。

1985年、インド南東部の田園地帯、ランガスタラム村。
青年チッティは、モーターで田畑に水を送り込む仕事に就いていた。
難聴の障害があるので、村人はチッティに話す時は、大声をあげる。
近所に住む娘に心を惹かれているが、
どうもすれ違いがあるようだ。


村は、「プレジデント」を自称する
悪徳村長に牛耳られており、


村人たちは借漬けで、
自殺する者が続出する有り様。
ドバイで働くチッティの兄クマールが帰省してきて、
故郷の姿に心を痛め、
村長選挙に立候補し村人の生活を改善しようと思い立つ。
しかし、今までも立候補した者はいたが、
ことごとく殺されていた。
兄弟は愛と絆で深く結ばれ、共に村を変えようと立ち上がるが・・・

インド映画の常で、174分と3時間近い長尺。
途中休憩が入るが、日本では続けて上映。
前半と後半で映画の雰囲気ががらりと変わる
前半はチッティの恋愛事情のコメディタッチ。
後半は、村長選挙を巡る渦巻く陰謀と闘う内容で、
サスペンスとアクション満載、最後は革命かと思う騒動になる。
そして、最後の10分。
えっ、そういう話だったのか、
と驚かされる。
これは、全くの不意打だった。

その物語をインド映画らしく
ダンスのシーンが散りばめられる。
過剰で自己主張の強い音楽と、
ヘンテコな(失礼。独創的な)振付の群舞。
そして、歌。
映画作りの違い、文化の違いを見せつける。
最後の下りで、インド社会に根深いカースト制が背景にあったのだと分かる。

「RRR」のヒットで、
日本でも人気に火がついた、ラーム・チャラン
2018年の主演作を急遽輸入公開。
公開当時、同年公開のテルグ語映画で興行成績首位を記録。

この人、つい髭に目が行ってしまうが、
ラスト近く、アップされた目がものすごくきれいだと分かる。

5段階評価の「3.5」

新宿ピカデリーで上映中。

スクリーンのサイズより小さく上映。
どうしてこんなことをするのだろう。
画面の左下に、時々(というか、しばしば) 
禁止マークと一緒に長いインド文字が出るのは、何?

 



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