空飛ぶ自由人・2

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映画『バーニングダウン 爆発都市』

2022年04月24日 22時53分14秒 | 日記

[映画紹介]

冒頭、香港国際空港が核爆弾によって爆破される。
空中の飛行機から始まる、このCG満載のオープニングで、
度肝を抜かれる。
なにしろ、巨大なキノコ雲まで出現するのだ。
つかみは十分。
そこから、4年前に時間が戻って話が展開する。

2015年。
香港警察爆弾処理隊員フォンは、
数々の爆弾事件を解決してきたプロフェッショナルだった。
長年の相棒ドンと共に
アパートに仕掛けられた爆弾を解体し人質を救出するが、
見逃していた一個が爆発し、左脚を失ってしまう。
フォンは、義足をつけてリハビリに励み、
ついに隊員試験の合格ラインを超えるが、
警察の上層部は、フォンの復帰を認めようとしなかった。
仕事一筋で生きて来たフォンは自暴自棄になり、
反抗を表明して警察を辞め、姿をくらませる。

それから4年後。
反体制武装組織「復生会」による爆弾テロが多発。
対テロ部隊の女性隊長ポン・レンは、捜査を開始する。
そんな折、高級ホテルのレセプションで
大規模な爆発が起きる。

現場で爆弾を仕掛けたと見られる男が
重体の状態で発見されるが、
それは、なんとフォンだった。
しかし、フォンは記憶を失っており
容疑者として収容された病院で尋問を受けるが、
なぜ自分が爆弾テロをしたのか思い出せない。

一方、復生会は、フォンを救い出すべく乗り込んでくる。
「なぜテロ組織が俺を助けるのか?」
理解できないまま、

フォンは病院から抜け出して逃亡するが・・・。

というわけで、逃亡者となったフォンを巡って、
親友のドン、恋人のポンと関わる中、
次第に記憶が蘇って来る経過を辿る。
誠実な爆弾処理警官だったフォンが
なぜテロを起こすようになったか、
もしかしたら、復生会に対する潜入捜査員なのか、
それとも、本物のテロリストなのか。
事件は謎を含みながら、
冒頭の香港国際空港核爆弾襲撃へ向かって収束していく・・・

面白い。
いろいろつっこみ所は沢山あるが、
とにかく、ど派手に見せる。
生身の格闘、逃走劇、爆破シーンなど、
香港アクションらしいスピード感があふれる。
これこそ、娯楽映画。
いくらなんでも、爆弾処理を天職としていた人間が
爆弾を仕掛ける側にまわるというのは、
相当無理があるが、まあ、そこは、映画だから。

相棒との友情物語、
元恋人との恋愛模様、
そして、もう一つの幼なじみとの友情と、
人間ドラマとしての彩りも鮮やか。
記憶喪失者に対して、
記憶の書き換え操作という、怖い話も織り込む。し
中国の抑圧で揺れる香港でも、
こんな映画を作っていたんだね。

主演は香港映画のスター、アンディ・ラウ

監督は、ハーマン・ヤウ
アクション監督はニッキー・リー
中国で興行収入230億円を突破したという。
ホントかね。

5段階評価の「4」

新宿シネマート他で上映中。

 



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