Addicted To Who Or What?

引っ越しました~
by lotusruby

『不機嫌な男たち』

2007-03-04 22:12:50 | K-Movie Notes


(Image source:kaf-c)

韓国アートフィルム・ショーケース第2弾@イメージフォーラム『不機嫌な男たち』(2004年 監督:ミン・ビョングク)。原題は、『可能な変化たち』。

会社員から映画監督に転身したミン・ビョングク監督のデビュー作品。
監督いわく、アートフィルムの定義はわからないが、映画には、観客に対して親切な映画と不親切な映画があって、自分の作品は不親切な映画。

そう、不親切な映画・・・ 
構成は複雑なようで、実はそれほどでもなく、現実感に乏しいようで、超現実だったり。で、
最後まで見て、ようやく全体が見えた!という感じ・・・

甘いだけのドラマティック韓流作品に対するアンチテーゼと位置づけられた作品らしいが、そんな位置づけにもかかわらず、ストーリーはパラドックスな面を見せているのが面白い。
何よりも、この作品では、純愛、初恋、男女の愛をテーマとして扱っているからだ。
これに、欲望との葛藤、人生を変えることができるかもしれないという淡い期待、それを阻む世の中の不条理、自己の二面性などが、次から次へと問いかけてくる。

主人公は30代半ばにさしかかった男ムノ(チョン・チャン)とジョンギュ(キム・ユソク)、そしてムノがネットで知り合った女ユンジョン(ユン・ジヘ)、ジョンギュの初恋の相手スヒョン(シン・ソミ)。それぞれのカップルのやや自堕落的かとも思われる関係が軸となる。

邦題の『不機嫌な男たち』には、ちょっと不満。作品の中では、男たちだけでなく、
女たちも不機嫌に見えたからだ。不機嫌の理由は自分自身の中にあるのは4人とも共通していた。原題の方が、作品全体のイメージを表しているように思えた。

ところで、主人公の男優、
チョン・チャン、キム・ユソクは、2人ともかなーり私ごのみだった。最初はこの作品はスキップしようかと思っていたので、すんでのところでこんな美味しい作品を見逃すところだった。

1月27日のオープニングに来てたのね、チョン・チャン、あー、残念。やっぱりイベントは何でも参加しておかねば(教訓 その1)。

それに、それに、KNTVでつい最近まで放映されていたドラマ『どれだけ好きなの』に、チョン・チャンが出演していたとか。うっそー、見ればよかった。ドラマもとりあえず何でも見ておかねば(教訓 その2)。キム・ユソクが、ドラマ『愛しのおバカちゃん』(KNTV)に出てるらしいので、これは要チェック!

さらに、放ったらかしにしていたKNTVガイド3月号を何気に開封したら、チョン・チャンのインタビュー記事がぁぁ~~。私は以前にもKNTVガイドを放ったらかしにしていて、思い出したように3ヵ月後ぐらいに開封したら、『トンマッコル~』出演者来日のインタビュー記事があって、なんてこった、と思ったことがあるのだけれど、KNTVガイドは届いたら即開封せねば(教訓その3)。

「映画産業の基本はインディペンデント映画や低予算映画だと思っているので、そこを大事に真摯に働きたい」
いいわ、このチョン・チャンのコメント。インディペンデント系や低予算系が必ずしもいい作品というわけではないけれど、作り手の緊張感が伝わってくるのは確かかもしれないな。



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