(Image source: nkino)
午後に入っていた予定がキャンセルになったので、『ウェディング・キャンペーン』後、シネマートに居座って見た作品『キリマンジャロ』(2000年 監督:オ・スンウク)。
パク・シニャンファンとおぼしきお客が多かったけど、男性客も目についた。見終わってみると、男性客がわざわざ見に来る理由がわかるような気がした。シニャンssi が双子の2役ということと、アン・ソンギssi が出演ということしか知らずに見ていたため、最初は何のことやら・・やや混乱。
刑事のヘシクとチンピラのへチョル(パク・シニャン2役)という、まったく異なる人生を歩んだ双子の兄弟。へチョルがヘシクの銃で自殺したため、ヘシクは警察を追われる。へチョルの遺骨を抱えて故郷に戻ったヘシクは、へチョルの昔の仲間のポンゲ(アン・ソンギ)達からへチョルと勘違いされ、地元のチンピラとの諍いに巻き込まれる。
ドラマ『パリの恋人』のギジュ役で「エギヤ、カジャ(ハニーちゃん、行こう)」と叫んで、大反響を呼んだクールさと甘さを兼ね備えたパク・シニャンssi とは全く違うようでいて、やっぱりカレの持ち味なクールな部分が最大限に引き出されているような役どころ。
顔がそっくりな双子でも、ひとりは社会の底辺をはいつくばり反社会的な人生を、ひとりは国家組織に属し社会と調和する人生を選び、対照的。そんな2人が、生きている間には互いを理解するということなんてなかったに違いないと容易に想像がつく。へチョルが死んで初めて、ヘシクは双子の片割れが生きてきた人生を知ることになる。
ヘシクはヘチョルと間違えられ、地元で力を持つチンピラのジョンドゥから襲われても、自分の正体を仲間のポンゲ達に明かそうとせず、へチョルとして振舞う。へチョルになりきって、もうひとりの自分を鏡に映してみたかったのだろうか。ポンゲはもしかしてヘシクの正体を知ってたのだろうか? そして、なぜ自滅する道へ進むことになってしまうのか・・・ 頭で考えただけでは答えが出てきそうにもない。ノワールだから??
この作品のキャッチフレーズは「暴力のセンチメンタル」というキャッチフレーズだったそうだけど、「故郷」の港町の風景と、昔の仲間との「情」で、むやみに感傷に振り回されて、浸りきることもできず、どこか淡々として寒々しくて物悲しい。
「キリマンジャロ」昨日見て来ました。
感想は・・・
lotusrubyさんとこに以前からお邪魔していた理由って、映画好きってことはもちろんですが、私のような単細胞で感受性の鈍い者は、映画を観ても心モヤモヤ頭グチャグチャで感想の交通整理が苦手なんですね。
まして言葉にするなんて至難の業。
それが理路整然と解説されているので、私のモヤモヤはコレダ!と共感・納得できるからなんです。
「キリマン」正にソレです!
何がなんだか分からなかったのですが・・・
もうひとりの自分を鏡に映してみたかったのだろうか>
何故正体を明かさないのか、不可解でした。
どうして故郷に居座るのか不思議でした。
これで流れがつかめました。
ただ、へチョルとポンゲ、ジョンドゥの間に過去何があったのか。もう少し掘り下げてくれれば、ラストに向けて多少は感情を入れ込むことができたのにと残念です。
文章力もないのに長文ですいません。
浮気者がばれますが、シニャン氏も好きなので、
あんな冷血で下品なオッサン役もこなす彼に惚れ直しました。
先にインディアンサマーを観たので、正反対のシニャン堪能できました。
明日は、ジェヨン兄の両面楽しんできます♪
シネマートでニアミスでしたね・・・
理路整然とした解説だなんて、褒めすぎですよ。
この『キリマン』、私も前半???の連続でしたよ。
突然見ることにしたし、予習なしでしたから、モヤモヤしてましたよ。ここでどう書いたらいいのかなぁなんてね。別に誰も気に留めてないのに・・・ははは。
でも、きっとこんなモヤモヤな観客は沢山いたはずで、そういう意味では、みんなヘシク状態・・・へチョルの人生に興味があったわけでもないだろうヘシクと同じ視線で観客もへチョルを偲ぶってことかいなー、って今は少しまとまってますけどね。
おっしゃるとおり、ポンゲとへチョル、ジョンドゥの間に何があったのか、知りたかったですね。若い頃に、なーんとなく、色々あったのねぇーぐらいしか分からないけど・・・
ちょっと面白い作風でしたね。
シニャンssi の意外な一面も垣間見れたような・・・
ところで、ジェヨン兄さん、どうでしたか
>文章力もないのに長文ですいません。
そんなことありませんよ。文章力がないなんて・・・ここでいつも気ままに書いている私の立場はどうなるの??ってことになるので、ぜひ長文で感想をお寄せください