今日はソウルでは『甘い人生』ディレクターズカット版の上映会なので、行けない私は家で1人上映会
このディレクターズカット版については、年末に感想を書いたけど、劇場公開版とはなんだか別の映画のように感じた。そのときは、監督の視点の置き方が違うからかな、なんて漠然と思ったけど、改めて観ると、ソヌの 情の導線 みたいなものがはっきり分かるような気がした。
後戻りはできないと覚悟を決め、決死の行動に出る時の憤怒の情 。
かと思えば、「どうしてこうなったのか」と静かに立ち止まり、ソヌが自分自身を投影させる情。
ヒスに対しては、愛情というよりも、それまで自分が扱ったこともないような戸惑いの情 。
カン社長に対しては、完璧だと思っていた信頼が揺らぎ、理解し合えないことを思い知らされた失望感に似た情 。
こういう情の入り混じりが、輪郭を持って現われた感じがした。
『甘い人生』公開からもう1年か・・・
この1本の映画だけで、1年間語ることができるなんて、ある意味この映画から、映画の奥深さを教えてもらったような気がする 。