チョン・ジュノ主演ということで、日本でも公開されたこの映画、評価は可もなく不可もなくというところだったけど、見ておきたかった。
恋愛歴史活劇なのだが、怨霊退治話でもあるので、韓国版「陰陽師」の感は否めないが、ただ、時代背景が新羅王朝ということで、セットや衣装は見ごたえあり 。もちろん古代を扱うのだから CG はフル活用。
(image source: seachon.net)
[あらすじ]
統一新羅末期、女帝シンジンの世。すでに国は衰退の一途。そんな中、将軍ビハラン(チョン・ジュノ)は騒乱を鎮圧するため戦場へ出かけ、軍功を立てる。しかし、戦いの日々に疲れ始めたビハランは、愛する女性ジャウンビ(キム・ヒョジン)との静かな生活を望む。ビハランの台頭を嫉む王朝内に内紛により、ジャウンビは命を狙われ、逃げまどう山中で土に埋もれた神剣を偶然抜いてしまい、千年前新羅によって滅ぼされた部族の封印された怨念を解き放ってしまう。そして、追い詰められ湖に身を投げたジャウンビにその怨霊が乗り移ってしまう。ビハランとジャウンビの愛は、引き裂かれるのか・・・
チョン・ジュノって「韓国のヒュー・グラント」と言われているらしいが、知らなかった・・・。相手役は、「誰ひみ」三女のキム・ヒョジン。正直、彼女はまだ主演をはれるほどのインパクトはなく、怨霊の部分と人間ジャウンビの部分の演じ分けがちょっと甘いかな 。
余談だが、約1000年続いた新羅王朝の首都は慶州 。慶州には、新羅時代の建築物が数多く残されており、奈良の風景と似ている、と以前訪れた時に思った。
この映画におけるシャーマニズム(怨霊とか呪いなど)のとらえ方も違和感がなく、日本のものと類似しているように思えた。こうした文化も朝鮮半島からの影響なのかぁと、ちょっとアカデミックな分析にひたってみたり・・・ 。