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ウロコのつぶやき

昭和生まれの深海魚が海の底からお送りします。

いーじゃんすげーじゃん

2007-05-13 22:22:04 | 日記
これ↓
フィギュアスケートDays vol.3 (3)
…がようやく書店で発売になってたのでジュンク堂行って買って来ました。
WFSとの兼ね合いなのか、こちらは「日本人選手中心」という方向性がはっきりして来てますね。
個人的にWFSが肌に合わないのは、内容的なものもあるんですが、装丁(デザイン・レイアウト含む)のセンスが余りにも野暮ったいのも原因です。
私は本を買うときに、「もちろん内容は大事だけど、なるべくなら装丁のセンスも良くないとイヤだ」という基準を持ってまして、最近はお洒落な装丁の本が多くて大変嬉しいです。
なのにWFSは…。「ウチは内容で勝負よ!」というプライドがあるのかも知れませんが、装丁にセンスがないということは作ってる人にセンスがないということで、そういう人たちが語る「芸術」を私はあんまり信用できないんですが。
それに比べると「デイズ」の方は、(ちょっと手馴れてない雰囲気はあるけど)比較的お洒落だし今風な装丁になってるなーと思います。内容もフレンドリーでとっつきやすいし。
それはともかく。今回の「デイズ」で一番のお目当ては、言うまでもなく大ちゃんと宮本さんの対談でした。(注:ここからちょっとネジのゆるんだ感じでお送りします)
いやもう、私の好きなイイ男二人の対談でとても幸せ♪
「イイ男」の条件って、顔だけじゃないんですよね。二十歳を過ぎたら、生まれつきの造形だけじゃなくて、ここでもやっぱりセンスが大事。自分をかっこ良く見せる、ということを感覚的に分かってる人からは、「イイ男オーラ」が出てると思います。
二人共、写真が私服なのがいいですよね。ラフなんだけど、端々からコダワリを感じさせるのがさりげなくっていい感じ♪大ちゃんも大学デビューした頃はさぞかし気合いが入ってたんではないかと思うんですが、今はいい感じにこなれて来てるんではないですか?ちなみにタイトルを考えたのも大ちゃんだそうです。ネーミングの鉄則は何よりまず分かりやすいこと。故にOK。
内容も中々興味深かったですよ。宮本さんは今後もこんな風に、普段メディアには出て来ないスケーターの意外な素顔を暴露してくれるんでしょうか。

その他、今更なニュース。
フィギュア高橋大輔、五輪まで無休宣言
高橋大輔、踊って表現力磨く…男子フィギュア
女子選手のニュースで変な見出しを見る度に「なんだかなー」と思ってたんですが、最近では大ちゃんまでこういうネタにされるんですね。果たして、喜んでいいものやら。
で、このネタの実際のニュースはコレでした↓
世界フィギュア銀の高橋大輔らに顕彰金
上月スポーツ・教育財団のサイトはこちら↓
2007年度「上月スポーツ賞」表彰式
その内動画も上げてくれるんじゃないかと密かに期待。この財団には去年もお世話になってましたっけ。ここってコナミの関連ぽいですね。

そしてその日の内に岡山へ戻って来てもう一つ表彰式に出てました。ああ忙しい。
岡山県スポーツ特別顕賞に高橋選手
こっちは地元でおなじみ山陽新聞。インタビュー付き。流石地元。
世界フィギュア2位の高橋 岡山県スポーツ特別顕賞受賞
一応、岡山県庁も。
高橋大輔選手に岡山県スポーツ特別顕賞
もしかして、岡山駅で新幹線降りてそのまま県庁に直行か?と思ったんですが、ちょっとぐらい倉敷の実家に帰るヒマはあったんでしょうか。
「休みは要らない」という言葉に、彼の気持ちが未だ立ち止まらずに走り続けているのを感じました。きっと私たちが思う以上に強く、彼はバンクーバーへ賭けている。「3年もある」ではなく、「3年しかない」という気持ちで向かってるんだろうなと思います。立ち止まっているヒマはないと。
それと同時に、何だろう、多分以前には他人とシビアに競うという感覚自体持ってなかった(普通そういう人は上まで上がって来れないんですが)彼が、今は戦うことの、厳しさの先にある面白さを感じてるのかも知れないと思ったり。
世界選手権の自分の演技にダメ出ししているインタビューを読んで感じたのは、謙虚さではなく「もっともっと!」という貪欲さでした。無理はしないで欲しいと思うと同時に、この気持ちのまま走っている所を見ていたいとも思ってしまいます。3年なんて、終わってしまえばきっとあっと言う間だと思うので。

タイトルの「いーじゃんすげーじゃん」は某仮面ライダーに登場する(多分)ヒップホップダンサーのダンスより。なんかもう最近ヒップホップというと無条件でコレが脳裏を駆け巡る自分が悲しいです。そう言えば、ブログでおススメしてたCDもヒップホップでしたね。何か結構マニアックだったような。ホントに好きなんでしょうね。よく分からないけど面白そう。そういうのも見てみたいので、是非挑戦して欲しいです。

ちなみに朝日新聞は実家で取ってるので、親に頼んで確保して貰う予定。

***

拍手コメントへの返信が溜まってました。

■5月7日14:30頃
こちらこそ、拙い文章ですが、気に入って頂いてありがとうございます。

■5月7日19:40頃
似た感覚をお持ちの方がいて嬉しいです。大ちゃんのお陰でスケートを見る楽しみも少しずつ分かるようになりましたが、私はスケートそのものよりも、スケーターの作家性みたいなものに反応する体質みたいです。大ちゃんのそれは、私に取ってはやっぱり特別なものかなと思います。

■5月8日2:40頃
お気に召して頂いて嬉しいです。自分のペースで適当に(汗)書いて行きますので、よろしければ覗いてやって下さい。

■5月12日14:40頃
こんにちは、お久しぶりです。お尋ねの件ですが、ご心配されてるようなことではないので、ご安心ください。ご迷惑おかけしました(汗)

再度の宣言

2007-05-06 23:44:32 | ノンジャンル
去年の10月。フィギュアスケートの競技シーズンが始まるに当たって「戦闘モードに入ります」と宣言してしまったので、そろそろ改めて「戦闘モード解除します」の宣言が必要かなと思います。ちょっと色々あって遅れてしまいましたが。

***

そもそも私は、「フィギュアスケートのファン」ではない訳です。フィギュアスケートが好きで、多くのスケーターを愛でる中で、お気に入りの一人として大ちゃんを選んだ訳ではありません。
スケートそれ自体とは何の関係もない所へ、突然「高橋大輔」という人の感性が飛び込んで来て、それにいたくツボを突かれた、それだけなのです。
高橋大輔のスケートが好きというよりも、高橋大輔のセンスが好きと言った方が正しいかも知れません。
だから私は、彼からアウトプットされるものは基本何を見ても楽しいです。「氷の上の演技さえよければそれで良い」という考え方も一つの正解だと思いますが、私は氷の上で表現されるものも、オフアイスで表現されるものも、根本は同じ一人の人間の感性だと思っています。彼の感性は面白い。言葉の選び方一つにしても、ボキャブラリーは少なくても、目の付けどころが独特で虚を突かれることが多々あります。

そういう訳で。
スケートとは多分全然関係ない所で彼の感性を楽しんで来た私にとって、スケートの尺度で彼の演技に点数を付けられるという感覚は、ある種不条理でさえありました。
だけど本人が戦うこと、演技を細かく分析され、計算されて点数を付けられる、そういう世界で生きることを選んだんだから仕方がない。こちらも腹を括らなければ。
そしてついでに、そもそも最初に彼に興味を持ったきっかけが、トリノの時の「アスリート」としての言動から、飛躍の予感を感じたことにあったのを思い出しました。
1ファンとしては、別に勝っても負けても良かったんです。審査員がどんな点をつけようが、私は彼の演技が好き。それで良いと思っていました(彼自身が勝つことを望んでいるんだから、その望みが叶うことを願う気持ちは当然ありましたけど)。
しかし同時に、これは自分との戦いでもあります。「今年、ヤツは来る!」そう読んだ自分の読みは果たして当たるのか。こっちの戦いには、負ける訳にはいきません。こうして私の06-07シーズンが幕を開けました。

そして始まった競技シーズン。なんなんでしょう、この燃える展開の連続は。
まるでホンダF1のように、攻め過ぎたプログラムに苦戦する序盤。しかし第2戦、ライバルが高得点を出す中、しかも日本選手の表彰台独占がかかった最終滑走という絵に描いたようなお膳立ての中、難プログラムを完成させて劇的な勝利を飾る。続くGPFでは前代未聞の体調不良と言う新たな試練が。それをなんとか乗り越え、全日本では因縁の対決をほぼ完璧な演技で圧勝。続くユニバは楽勝と思いきや、衣装に思わぬトラブルが発生。そして最終戦。世界の大舞台での涙の幕切れ。まるで少年マンガのような。

同時に思ったのは、「競技の中でしか表現し得ない表現もあるのかも知れない」ということでした。
モロゾフさんが何をどこまで意図していたのかは分かりませんが、特に「オペラ座の怪人」では、試合における状況や環境が、そのまま演技の中の表現になっているような。高橋大輔という実在の選手のリアルな感情の表現が、同時にファントム=エリックという架空の人物の感情として表現されているという状態がしばしば現れていたように思います。そうなると、観客である私たちも傍観者であることは許されなくて、リアルなドラマの登場人物として舞台に参加しているような気分になって来るから不思議です。
たまたま偶然条件が重なっただけなのか、高橋大輔という人の才能がそうさせるのか、モロゾフさんの作戦にまんまとひっかかってしまったのか。
理由は定かではありませんが、ひとつ確かなのは、これはリアルな勝負の世界、試合の中だからこそ起こった現象であって、ショーでは絶対こうはいかないだろうなーということです。

そういう訳で、競技の世界ではまた、競技ならではのものを見せて貰って、そして劇的に幕が降りました。
ということで私も、競技モードを解除して、お気楽芸術観賞モードに戻りたいと思います。

***

まあ、そういう訳なので。私はこういう感じなので、「フィギュアスケート」をちゃんと語れる訳ではありませんので、それでもよろしければどうぞおつきあい下さいということで。
読む方が誰のファンで、何を目的にここへ来られても構いませんが(ていうか、私の方で制限する権限はありませんが)、コメントなどで絡む際にはその辺心にとめて頂けると幸いです。
私は大ちゃんを褒める際、「○○選手より大ちゃんの方が……」という言い方はなるべくしてないつもりです(もしどっかでしてたらすみません)。私の言葉に何の力も権威もないとは言え、言われた○○選手のファンから見れば気分の良いものではないと思いますし、それにわざわざそんなこと書かなくても、自分の語りたいことは語れるはずだと思ってますので。

それから、まさかと思いますが、今年の大ちゃんの活躍が、本当に私の願いが天に届いたからだと信じてる人はいないですよね。冗談で魔除け画像とか貼ってますが、あれはあくまで私自身の気休めのためにやってることですから。
私がたまに楽観的なことを口走ってるのは、「祈り」ではなく「読み」です。祈りが天に届いたのではなく、読みが当たったというのが正解です。感謝してます。彼のお陰で、私も少しだけ、自分の「読む」力に自信を持つことが出来そうです。

何度も言うように、私はスケートの技術に関しては語れません。その点に関しては詳しい方は大勢いますので、勉強してまで私が語る必要もないと思っています。
それでも私に言うべきことがあるとすれば、「本質を読む」ということかなと思います。読む人によっては、私の文章は憶測ばかりで事実に基づいていないように思えるかも知れません。
でも、表層的な事実だけを追いかけていても、本質は見えて来ないと思うんですよ。だからと言って無闇と行間を読んでいると、単なる妄想と現実との区別がつかなくなってしまいますが。
単なる妄想にならないよう、なるべく事実が読めるよう、気を付けて行くつもりではありますが…それでも読み違えたり、願望で語ってしまうこともあるかも知れません。

ということで、これまたいつもの台詞ではありますが。
ここに書いてあることを真に受けないで下さいね!!

という訳で、こんな感じでここはたぶん続いて行きます。

スケートシーズンの終わり

2007-05-04 22:53:39 | 日記
4月の29日にウェルサンピア倉敷のスケートリンクに行って来ました。翌30日で今シーズンの営業が終わるということで、クラブの子供たちがたくさん練習に来ていました。
でもお正月に来たときと違って一般のお客さんが少なかったので、環境としては快適。前の日に試合(OHK杯)があったせいか氷の質も良くて(最初滑り過ぎて怖かった)、お正月に不完全燃焼に終わった分も取り戻せました。
私の場合、大体普通に滑る感覚を取り戻すのに1時間くらいかかります。それくらい滑っててやっと、「大丈夫、コケない」っていう確信を持って滑れるようになるので、そこからひたすら全力疾走(自分比)。
完全にスピードに乗って(もちろん自分比)ぐるぐるしてるとハイになります。楽しい。この10周くらいが至福の瞬間で、私はこの瞬間のためにリンクに行ってると言っても過言ではありません。なんで10周くらいで終わるのかというと、その辺で体力に限界が来るから(笑)。
リンクには色んな人がいますが、多分こんなことやってるバカは私だけだと思います……。
(でもクロスだけでもできるようになりたいかも、とちょっと思いました。その方がスピード落とさずに曲がれるから)

あ。ひとつだけ、叫ばせて下さい。

リンクで一番迷惑なのはホッケー男だ!!一般営業の時間に蛇行するなーー!!

ヤツらさえいなければ、リンクはもっと安全で楽しい場所であろうのに。

他にも思う所はあるんですが、今回はこれにて。

ゲゲゲの鬼太郎

2007-05-02 13:33:16 | 映画感想
GWのネタは他にもありまして、ちょっと時間は前後するんですが、気分的にこっちを先に。
母親と一緒に観て来ました。コレが還暦の親と一緒に観る映画なのかとギモンに思ったのですが、妖怪大好き水木ファンとしては押さえておきたい所だったので。
一応、なるべくネタバレはしないつもりですが、どうしてもダメな人はご注意下さい。

***

全体的には、最初から最後まで、退屈せずに楽しめたので良かったんではないかなと思います。母も普通に楽しんでたし。妖怪ポストに投函されたお手紙を、化けガラスがくわえてゲゲゲハウスに運んで行く導入部が良いですね。

ストーリー的には、これアニメ化したらまんま東映アニメフェアで使えそうだと思いました。実写だからと特別なことをする訳でもなく、みんなが知ってる鬼太郎の設定&世界観に忠実に、真面目にきっちり作られたエンターテイメントという感じです。
実写ならではのお楽しみは、「あの人があんな役を?!」な配役の部分ですね。妖怪役はもちろん、人間のチョイ役や着ぐるみ妖怪の声優にも、妙にツボを押さえた大物が出演していて面白かったです。
モト冬樹の学校の先生とか、原作に普通に出て来そう。
ウエンツくんの鬼太郎も、ビジュアルだけみるとガラっと原作とイメージを変えてるのかなーと思っていたら、全然そんなことありませんでした。微妙にテキトーそうな所とか、意外に原作の鬼太郎っぽかった。髪の毛針は撃ち尽くすとつるっぱげになる所までちゃんとやるのね……。
特殊撮影に関しては、エキストラの特殊メイクを専門学校の生徒が担当したりしていて、お金を湯水のように使えるハリウッドみたいにはいかないんだなーと思いましたが、ノリノリで楽しそうにやってる雰囲気が伝わって来たので個人的にはまあ良しです。
完全に着ぐるみ&CGになっている妖怪以外は、「妖怪大戦争」より役者さんの顔が分かって面白かったかも。猫娘田中麗奈ちゃんの可愛い顔が、一瞬にして口が耳まで裂けた化け猫の顔になる所なんかはギャップに一瞬ぎょっとしました。あと、狐役の男性たちが、特殊メイクなしで、動きだけで一目で狐なんだなと思わせてくれたのにちょっと感動。

欲を言えば、アクションの見せ場を小出しにせずに(いや、小出しにしてくれても良いんだけど)、お約束的に、クライマックスに全員集合&最終決戦でどーん!と盛り上がる所も見たかったような気がします。リモコン下駄の出番があれだけなんて勿体ない。空狐との決着も意外にあっけなかったですしね。天狐の使い方にも、もうちょっと工夫の余地はあったかなあと思います。

でもこの映画を見て何より印象的だったのは、大物のタレントさんたちが嬉々として楽しそうに妖怪役を演じてたことです。輪入道西田敏行氏と、ろくろ首YOUが結構美味しい役でした。
鬼太郎は何度もテレビアニメ化されて来て、大人も子供も鬼太郎や、鬼太郎の物語に登場する妖怪たちをよく知ってて親しんでいる。そういう下地を長い間かけて作り上げて来た水木作品の不思議な魅力、妖怪たちの魅力をそのまま伝えてくれるような魅力こそが、この映画を支える最大のパワーなのかも知れないと思ったりもしました。