ウロコのつぶやき

昭和生まれの深海魚が海の底からお送りします。

F1ブラジルGP・まさかまさかの最終戦

2006-10-26 00:14:01 | F1
シーズンの始めには、まさか最終戦がこんなことになろうとは予想だにしなかった、そんなブラジルGP。
ルノー&アロンソが楽勝で逃げ切るかと思いきや、結局最終戦までもつれてしまったチャンピオンシップ。とは言え、シューマッハの鈴鹿でのリタイアと今回の予選で、ほぼ勝負はあった感もあり、意外にあっさりアロンソに決まった印象です。
私は所詮面食いなのでアロンソは好みのドライバーではありませんが(ていうか、何なんだあの変な踊りは)、去り行く者がタイトルを持ち逃げするよりは、これからの時代を作る者が守った方が良かったのかなと思います。

そしてシューマッハ。確かに鬼気迫るラストランではあったけど、あんまりにも褒め讃えられてるのを見ると「ちょっと待て」と言いたくなる天の邪鬼な私。
「94年と97年」はシューファンに取っては禁句のようですが、あれを正統化するのは無理があるような(そしれあれが氷山の一角に過ぎない辺りがなんとも)。何より私は、ああいうのをカッコ悪いと思ってるんですよね。ガチで最後まで戦うことに耐えられないからこそ、安直な手段(それも本来許されない手段)に逃げ込んだと考えるのはおかしいですか?王道じゃなくて覇道。マキャベリズムは尊敬できない。

そしてそんなことを思う度に、ミカのファンで良かったと思う、私。
他人様から後ろ指を指されるようなことはついぞやらなかったドライバーでした。2度のタイトルはもちろん立派ですが、今は何よりそれが誇らしい。
そんなミカですが、ライバルの最後のレースを見届けるべくブラジルまでやって来たそうです。

インテルラゴスにハッキネン参上

「参上」と来ましたよ。なんかカッコいいな、ミカ。そして相変わらず大人ですね、ミカ。

そんな中、さりげなくセナ以来のブラジル人地元優勝を遂げたマッサ。彼の真価は来年問われると思うんですが、なんか妙な運が良さを持ってるかも知れない。バリチェロがあれだけ頑張って、未だにここでは勝ててないのに……(涙)。

そしてバトンもさりげなく3位表彰台です。
ホンダ公式サイトの写真が中々ステキ→これ
私的に、バトンは速いし男前だけどどうも今ひとつパンチが足りないっていう印象だったんですが、常にバリチェロ(私的には結構評価が高い)より上にいる所を見るとやっぱり速いんでしょうか。
ともかく、今は本人の気分的にもノリノリっぽいので、この調子で来年もがんばって下さい。

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で。
今回一番の驚きは、なんてったって

佐藤琢磨10位完走。

リザルト見た時目を疑いました、マジで。ある意味今年一番の奇跡。
普段F1を見ない人にこの驚きを伝えるのはとても困難なんですが、シーズン初めには「スターティンググリッドにマシンが2台並んでることが奇跡」と言われ、少なくとも今年一杯は全レース最下位でも仕方ない、ていうか例え最下位争いであっても、他チームの車と競えるようになっただけでもめっけもん、というのがスーパーアグリだったんですよ。
それが完走17台中の10位。MF1やトロロッソ抜いて、トップチーム並みのラップタイム刻んで10位でゴール出来るなんて、誰が想像してたでしょうか。
……そうか、やっぱり琢磨ってすごかったんだ……(んじゃ去年のは一体?)。
そう言えば、名古屋のラジオの人が言ってたんですが、琢磨の英語はすごく上品なクイーンズイングリッシュなんだそうです。
スーパーアグリの進化もすごいですね。開幕戦ではピット作業もまともにできなくてバタバタしてたのが嘘みたい。まさかここまで化けるとは。

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来年ホンダ&スーパーアグリはこの勢いを駆って更なる高みを目指せるか。
それぞれ新しいチームに移るアロンソVSライコネンは次の時代を築けるか。
ロズベルグ、クビサ、コヴァライネン……期待の新人たちはどこまで戦えるのか。
シューマッハの引退が大きく取り沙汰されていますが、ビルヌーブやモントーヤがF1から去ったという意味でも、大きく世代交代を感じさせる今シーズンでした。
来年が楽しみになって来た。


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