倒壊した校舎のすぐ横に机を並べて授業が行われている。
幸いこの学校では地震による生徒の犠牲者はなかった。
教師は女性が三人。
話しを聞くと、地震以降、いまだに政府からは何の連絡もないということだ。
つまり、自主的に授業を継続している。
おそらく給料も出ないだろう。
被災した山岳地域の教育というのは、
こうした教師の熱意だけに支えられているようだ。
テントもない文字通りの青空学校なので、
強風が吹いたり、雨が降れば授業ができない。
三人の女性教師はそのことをひどく憂えていた。
僕が日帰りでアクセスできる程度の村でも、このような状態だった。