報道写真家から

我々が信じてきた世界の姿は、本当の世界の実像なのか

【コスモス】

2004年12月30日 18時36分55秒 | 軽い読み物
 人類の歴史は、あとどれくらい続くのだろうか。
 1000年、1万年、100万年、1億年・・・
 
 地球の寿命はあと50億年らしい。
 太陽の寿命があと50億年だからだ。
 50億年か・・・
 僕には、50年後の世界でさえ想像できない。

 はるか未来の人類は、歴史の授業で20世紀、21世紀の世界をどう講義しているのだろうか。
 民主主義や資本主義、市場経済は、完成された偉大な発明として記されているのだろうか。
 それとも、われわれが歴史を見るときのように、ひとつの教訓として記されているのだろうか。

 いまの世界を、簡単に表現すると、
『世界人口の20%が地上の富の80%を独占し、底辺の20%が世界の総収入の1%を分け合っている』
 ということになる。

 果たしてこれが、偉大な発明の結果だろうか。
 人類の歴史とは、いまのところ富の奪い合いでしかない。
 世界中で貧者と富者の格差は広がっている。
 もちろん、日本でも今後急速にすすむだろう。
 もしかしたら未来の世界とは、1%の強者が世界の富の99%を支配している世界なのかも知れない。
 そして、残りの99%の人々が、わずか1%の富を分け合ってくらす。
 それとも未来の人類は、富を公平に分配し、共に繁栄し、平和に暮らしているのだろうか。
 
 もちろん、考えても答えは出てこない。
 われわれが唯一知っている未来とは、いつか地球は太陽に飲み込まれて消滅する、ということだけだ。
 その日を、人類はどのように迎えるのだろう。
 最後の日まで、やはり奪い合いをしているのか。
 それとも、この惑星に生まれたことを喜びつつ迎えるのだろうか。
 それは、いまを生きる続けるわれわれ次第なのかも知れない。