先日紹介した堀井憲一郎著「若者殺しの時代」から、もう一題。
大学等で卒業までに取得しなければならない「単位」について。
「単位」は、「取った」と言いますか?それとも「来た」と言いますか?
単位が来た ― なんて、私には日本語の誤用にしか聞こえません。著者の堀井憲一郎氏も、「来た」と言っている学生に誤用を注意したそうです。
ところが! 現在の学生は、一般的に「単位が来た」と言うらしいのです。
身近な人たちに聞いてみたのですが、私と同世代かそれより上の人は、みな、「そんな言い方はおかしい」といいます。しかし、私よりずいぶん年下の人には、「普通に『単位が来た』と言ってました。言わないのですか?」という女性もいます。
いつからそう言うようになったのでしょう?
著者の調査によると、ターニング・ポイントは1997年とのこと。この年以降に入学した大学生は、「単位が来た」と言うそうです。また、根拠は明らかではありませんが、早稲田大学では1990年代半ばに「単位が来た」という言い方が一般化したとあります。実は、私の知り合いの上記女性も早稲田大学出身、1995年の入学です。とすると、この言い方の発祥は、早稲田大学なのでしょうか?
みなさんは、「単位が来た」という言い方をどう思いますか?ご意見や情報がありましたら教えて下さい。