laisser faire,laisser passer

人生は壮大なヒマつぶし。
楽しく気楽につぶして生きてます。

コスパ最高!

2011-12-15 | kabuki a Tokio

中村座試演会を見てきました。楽しかった!あんまり楽しかったので、過去の歌舞伎の感想がまだのまま、これだけ書いちゃうね!

何が楽しかったって、歌舞伎のみかたと称していつものやつかと思ってたら、梅王丸の着付けをライブでみせてくれて、これがもうすごいパフォーマンス。てか本当にそうやって着付けてるらしいんだけど、5-6人がかりで横綱の綱締めるみたいな感じで、帯にぶら下がったり、背中叩いたり、脚に飛びついたり、せーの!って掛け声かけて、力技やるし、もうちょっとした格闘技風の大騒ぎ。
着付けるほうも着付けられるほうも大汗かいてた、見てるほうもあれは手に汗握ります。
ちなみに、梅王のモデルは本役さんではなくて、歌舞伎のみかた実演出演の橋吾くんでした。
試演会の松王、抽選で外れたそうで、こっちで汗かいてました。
いやあ、車引の梅王は舞台上でのパフォーマンスも大汗ものだと思ってたけれど、舞台に上がるまでにあんだけ大変だとは!
試演会チケット3000円分、これでOK!と思うほど大満足の着付け実演でした。
進行役の彌十郎さんも出ず入らずでいい感じでした。

そして、肝心の寺子屋ですが、
まあ・・・芝居のレベルは・・・ともかくとして。
特に立役がちょっと苦しかったけど。
それぞれがぎりぎりの緊張感で生きてるこの芝居と、ぴーんと張り詰めたお弟子さんたちの緊張感がリンクして、なんというか、これまた手に汗握る感じ。勉強会ならではの迫力ですね。
松王のいてうは、柄は勘三郎、顔は勘太郎そっくりでたたずまいはいいのだが台詞がちょいとねぇ。
源蔵の扇一郎は、逆に台詞はまあまあだったけど、ちょい小柄すぎ、童顔すぎで、特に戸浪があたしの徳松さんだからwどうしても母子にしか見えない。
その徳松さんは同じ狂言の千代で大感動して以来の「あたしの徳松さん」なんだけど、どうせなら千代をもう一度見たかった。千代をやった國久は國久でとてもよかったんだけど。
なんて思いながら見てたら、
思いがけないサプライズご馳走が!
寺子の親たちの役で、旦那・若旦那がずら~~っと。
順に亀蔵、勘太郎、彌十郎、松也、七之助、新悟。
勘太郎が白髪頭で「嫁にも食わさぬこの孫を♪」ってやったり、彌十郎がおんぶされたり(音三郎くんご苦労様)、七之助や新悟の老け立役が見られたり、もう楽しい!!!!


お楽しみ座談会は、まあ、たいしたことはなかったですが、菊之助がこの小屋はお客さんに包まれているようですごくいい!って5回も6回も言ってたのが凄く印象に残ったのと、いてうが出来が悪くてくやしい!ってほとんど泣いてたのが印象的。
座談会の最後にちょこっと出てきてしゃべった勘三郎に笑顔がほとんどなかったのがいささか気になりましたが、とにかく久々に猛烈に楽しいひと時でした。

本当にこれで3000円ぽっきりでいいの?申し訳ないみたいですぅ。

19日に二度目があるらしいけど、予定があっていけないのが残念。
お時間がある方、ぜひいらしてみるといいと思います。本当に楽しいから!
(遠いのが玉に瑕、ですが)。