laisser faire,laisser passer

人生は壮大なヒマつぶし。
楽しく気楽につぶして生きてます。

文楽は江戸時代、男のAVだった?

2006-09-28 | monologue

歌舞伎でも特に丸本物(文楽を基にした歌舞伎)が好きだ。
太夫(竹本)さんの力をこめた語りや、太棹の強い響きが好きなことが第一の要因だが、ストーリーの中で、女上位というか、女性が男を口説きまくるという展開が多いのも、痛快でよかったりする。
最近見た丸本物でも、すし屋のお里、十種香の八重垣姫、貴賎を問わず積極的だし、丸本物の、代表的カップル、お軽勘平、お染久松、みんな女がリーダーシップを取ってるじゃないですか。
彼女たちを見ている限り、むしろ現代のカップルより、女性が強いというイメージすらある。江戸時代の女性はつつましいというイメージが、歌舞伎を見始めてずいぶん変わったものだった。

ところが、遅ればせながら、文楽を見始めて、あちこちのブログやサイトを見ていたら、どっかで(すみません覚えてません)
江戸時代、文楽の観客はほとんどが男性だった」という一節を目にしたのね。
歌舞伎は女性ファンも多かったが、なぜか文楽は男の社交場で、女性は入りにくい雰囲気だったらしい。

ここで、lavieはひらめきました。
文楽作品(もしくは歌舞伎の丸本物)に、女性が男性を口説きまくるシーンが多いのは、男性観客の願望の現われだったのでは?
もてないオタクくんが、文楽見て、美女(人形だけど)が男を口説きまくるシーンに我とわが身を重ねて、満足して帰るために、あの設定は考えられていたのでは?
現代のオタクくんたちが、AVで女性がフェ○チオしたり、文字通りの女性上位してくれる(お下品失礼!)のを観て、ささやかな満足に浸っているのと、同じような関係が、文楽の男性客と、台本設定にあったのではなかっただろうか・・・

これって、超初心者ゆえの妄想?

ところで、文楽で今はほとんど上演されることのない(今回もカットされていた)お軽勘平の濡れ場では、本当に勘平がお軽の裾に手をつっこんでまさぐっちゃうらしいです。
一度観てみたい。歌舞伎ではさすがにやばいだろうけど。
そういうシーンのあとだと

「色にふけったばっかりに」の名セリフが
別の意味で説得力を持ってきちゃうわけだが!