倉野立人のブログです。

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〈県議会園芸振興対策特別委員会視察〉

2010-10-16 | インポート
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10/15 Fri.  [ クラちゃんの起床時刻 5:10 AM ]
9月定例議会を終えたのもつかの間、この日は、所属する「長野県議会園芸振興対策議員連盟」の現地調査に参加しました。
この「議連」は、県下で活動する県議会議員のうち、果樹栽培や園芸栽培の盛んな地域を〝地盤〟とする議員から構成され、県内の園芸振興を期して活動を重ねています。
私など「補選組」においても、例えば私は桃やリンゴ、キノコや花きなどについて、安曇野を地盤とする会派の同僚議員はリンゴなどの果樹振興について勉強させていただくところです。
この日の視察は北信地域が対象となり、須坂市で取り組まれる「リンゴの「わい化」の先進技術」と、中野市で取り組まれる「エノキタケの「液状種菌」の先進技術」について現場を見させていただきました。
須坂市でも小布施町にほど近い北相之島地籍の「植木農園」さんで取り組まれているのが「リンゴフェザー苗」という高等技術です。

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これは、リンゴの「わい化」に向け、先ず根付きのイイ「台木」に、わい化の特性を持つ「M9台苗」を継ぎ、その上に育てたい品種のリンゴを継ぐ、という〝3段ロケット方式〟の技術で、試行錯誤の結果編み出された成果だそうです。
従来型の農業に伴う負担の軽減と効率化を実現したもので、高齢化対策や省力化が求められる中「持続可能な農業」に無くてはならない技術と申せます。
参加議員も感心しきり、農園主の植木サンに敬意を表すると同時に、今後も県下に、この「作業に優しい技術」が伝播されるようエールを送ったところです。
ところで本議連の会長である森田恒雄議員は、御年77才(!)
ところが野球で鍛えた身体と精神は、そこらの者とはワケが違う、未だに梨の名産地飯田路から元気で登庁されているのです。
残念なが今期で勇退を表明されていますので、私たち「補選組」としても、そのバイタリティーにあやかりたく、先生の背中を見なが活動を重ねるところです。

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その後、一行は「JA中野市種菌センター」を訪れ、これまでの常識を覆す「液状種菌」の先端技術を見学しました。
中野市は、エノキタケの生産高が全国の35%を占める大エノキ生産地で、平成21年度の出荷額も110億円を超え、市の主要産業となっています。
それだけに、製品の安定供給と製品の均一化が課題となっていましたが、」この「種菌センター」の設置により、全国シェアに対応できる態勢が構築されました。
そのうえで、同センターは不断の努力を重ね、結果、雑菌の可能性を抑え、生産~出荷までの期間を極力短くする技術改良を実現したものが、この「液状種菌」だったのでした。

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ライン自体は撮影禁止でしたが、完全な無菌状態が維持されたプラントの中で金属タンクで約2万本分の種菌が培養され、各農家に出荷されます。
種菌を液状化したことで、出荷サイクルが大幅に短縮され、コスト軽減に大きな効果が上がっています。
今後、設備投資の減価償却に伴い、キノコ農家経営が将来的にも安定されることが期待されます。
視察を通じて、今後の農業のあるべき姿…前向きに改良を重ね、効率化を省力化、また安全性の追求により、農業が「産業」として根付くよう、今後の各機関の取り組みに期待すると同時に、議会の立場でも支援態勢の充実に取り組むべき、と改めて思いをいたしたところです。

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