倉野立人のブログです。

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〈長野県議会9月定例会「農政林務委員会」林務部 審査〉

2010-10-13 | インポート
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10/12 Tue.  [ クラちゃんの起床時刻 4:40 AM ]
開会中の長野県議会9月定例会、この日は所属する「農政林務委員会」のうち、林務部の所管事項の審査が行われました。
本議会において、林務部は、今夏の「ゲリラ豪雨」により被災した地域の災害関連事業等として、約7億3千万円、経済対策として「谷止め工」や「山腹工」などの工事の前倒し実施、林業総合センターや県営射撃場の整備等として約4億2千万円、また緊急雇用創出基金活用事業として、林業総合センターへの専門員の配置やニホンジカの生息密度調査員の配置等に約2千万円と、予算総額11億七千87万6千円が計上され、委員会採決がされました。
また、林務部においても、各委員からの所管事項に関する「質問タイム」が設けられ、私も発言の機会をいただきました。
さきの「農政部」でも同趣旨の発言をさせていただきましたが、いわゆる「7・16ゲリラ豪雨」を受け、今後の復旧へ向けた取り組み状況を改めて伺うと同時に、災害状況を把握するための「ヒアリング」や「災害査定」を経て、今年度から来年度にかけて復旧工事を行う際、被害に直面し、物心ともに窮状を抱える住民意識に鑑(かんが)み、県や国の対応の進捗状況を、住民に対しできる限り早期に、また丁寧に行うよう要望しました。
また、委員会の中で「長野県森林づくり県民税」について、県民の70%は制度そのものは知っているものの、その目的や運用については、25%しか知らないという実状を受け、特に女性や若年層に周知することを目的に「テレビコマーシャル」を行っていることが報告されたことに鑑み、森林税について学校現場で周知することが重要であることを指摘させていただきました。
これからの「ふるさとの自然」を守り育てていくためには、将来ある青少年諸君に自然保護や森林保全の意識をもってもらうことが肝要であることは言うまでもありません。
そのためにも、森林税の目的や役割について、例えば学校の授業で取り上げる…森林の自然界の役割については「理科」の授業で、目的税により社会規律を守るという面については「社会科」の授業で、また県民・市民ひとりひとりが自然を守るという面については「道徳」の授業で、など、森林税の持つ「多面的役割」について子どもの頃から学ぶ機会を設ければ、長野県の青少年の自然保護に対する意識や、いわゆる共助社会の大切さへの意識が高まると思うのです。
そして学校で習った「森林税」のことを家庭で話す機会ができれば、母親(女性)への啓蒙も進むというものではないでしょうか。
さらに私は、林業…というか「木(樹)の育ち」は、まさに教育である、とも思うところです。
長い年月をかけ、まさに年輪を重ねながら太く大きく育つ「木」は、まさに「子育ち」に共通したものがあります。
また、健全な森林を構成するためには「間伐」という〝間引き〟も行われますが、私はこれを〝自己犠牲により全体を守る〟という崇高な意識とも捉えるところですが、やや大袈裟でしょうか・・・。
いずれにしても「水と安全はタダ(無料)」であったはずの日本の社会環境が、このままでいけば瓦解(がかい)するのは必定であり、それを防ぐためにも、森林保全意識を高めることは、行政の大きな責務であるとも思うところです。
委員会終了後の理事者との懇親会で、私は「林務部と教育委員会を合体させるべし!」とやや極端な話しをさせていただきましたが、それほど「森林保全」は最適な〝教材〟になり得る、と確信して止まないところです。
これからも、本「農政林務委員会」での活動を通じて、県内の豊かな自然が保全・発展するよう努めていきたいと、改めて思いをいたしたところです。